このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。今日は、ドーピング検査に関する小ネタです。

ドーピング検査

2016リオオリンピック、全国高校野球など暑い夏がやってきました!

スポーツ界では最近ドーピング問題が話題となりオリンピックでロシアチームが不参加になりましたね…
アテネ五輪に出場した安藤選手に聞くと、当然、ドーピング検査があったとのことでした。
では、アマチュアでないプロ野球の世界では、ドーピング検査はあるのでしょうか?
答えは、イエス。プロ野球でもドーピング検査はあります。
年に数回程度あるようです。
ドーピング検査は、日本プロ野球機構(NPB)ではなく、WADA(世界アンチドーピング機構)から派遣された検査員が試合前に両チームのトレーナーを通じて行われます。
各チームから2人選出されJADA(日本アンチドーピングエージェンシー)検査員も同席します
いわいる尿検査でが、試合の途中の5回の攻防くらいに、各チームのトレーナーが相手チームの選手をくじで2名選び、試合後に採尿がなされるようです。
今は、プロ野球開催される球場では、ドーピング採尿用の部屋が用意されているようです。検査員の目の前で採尿されるらしいのですが、一般人の私には、抵抗ありますね。

ここでびっくりな事実。
葛根湯は、ドーピング検査に引っ掛かってしまうようです。
葛根湯の成分として、麻黄(マオウ)というのがあります。
麻黄とは、マオウ科シナマオウなどの茎のことを言い、性味は温性で、辛い、苦い味がして、主成分はエフェドリン、メチルエフェドリン、タンニン。
効能は中枢興奮作用、発熱作用、鎮咳作用、血糖降下作用、コレステロール上昇作用、交感神経興奮様作用、腎機能改善作用、抗腫瘍作用、降圧作用、抗ヒスタミン作用、抗炎症、抗アレルギー作用等。
マオウの有効成分はエフェドリンとメチルエフェドリンというものですが、これが問題なんです。
この効き目は鎮咳(ちんがい)作用で、興奮剤として、ドーピング禁止薬物になっています。
WADA(世界アンチドーピング機構)からのドーピング禁止表には、「エフェドリン、メチルエフェドリン」と書いてありますが、「麻黄(マオウ)」なんて漢方の生薬名なんて、もちろん書かれていません。(ちなみにマオウと呼んでるのは中国、韓国、台湾、日本くらいだと思いますので、、、、)
実際、ロサンゼルスオリンピックでバレーボール選手が葛根湯を服用し、問題になったようです。
もし禁止成分が検出された場合はJADAに異議申し立てが出来るそうですが…

健全であるべきスポーツ界…とくにプロスポーツにおいてはドーピング検査は必要不可欠でしょうが、いつ、どこで、検査されるかもしれず、風邪薬さえ自由に飲めないアスリート…気の毒な感じもします。