宮本ガンバ4連勝!!(H30.9.30)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。今回は、野球小ネタではなく、サッカーのお話・・・。

宮本ガンバ4連勝!!

<明治安田生命J1:G大阪1-0広島>◇第28節◇29日◇吹田S
宮本監督の采配が当たり、首位サンフレッチェ広島を破り、3年半ぶり4連勝を飾りました。長らくJ2降格位置(16位)の順位にいましたが、これで、一気に13位まで上がりました。以前、ガンバ宮本監督就任時、宮本監督かなり期待できることをUPしましたが、その通りになってきましたね。限られた戦力で知恵を絞り頑張っていると思います。
 次のセレッソとの大阪ダービーが楽しみです。

タイガース秋風羽織(H30.9.30)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。さて今回は・・・。

タイガース秋風羽織

朝ドラ終わりましたね。毎回見ていましたが、正直、タイガースと同様後半失速した感があります。中盤の豊川悦司さん扮する秋風羽織・東京編が一番面白かった。
 タイガースは、秋風と共に、どういうわけか失速してしまうことが多いのですが、今年も同様です。CS進出ちょっと厳しい感じですね。24号台風でとうとう試合予備日全て使い果たしました。台風25号もやってきそうな雰囲気ですので、ダブルヘッダー避けられないのではないでしょうか。
 暗い話はそれくらいにしましょう。

HP講習会に行ってきました(H30.9.28)

 金曜日、弁護士ドットコムさん主催のホームページ講習会に参加しました。
講師は、某法律事務所の「広報・マーケティング部」の職員さん。法律事務所にこんな部があるんだ!との驚き、最近のHP事情を勉強させていただこうと参加いたしました。
 参加者の弁護士は、40人程。ほとんどが若手の弁護士で、ちょっと、私は、年齢的に浮いた感じになりましたが、若手弁護士のHPによる集客の意欲をすごく感じました。
 講義内容は、当然、弁護士ドットコムさんのホームページ作成業務の寄与すべく、WEBマーケティングの効能や、WEBサイト制作論、SEO対策、リスティング広告等、幅広いものでした。
「写真は、こう撮ればいい」、「○○については、強調して、記載することを心がけて…」ホームページのサンプルも示され、具体的な内容にも及ぶ実践的な講義でした。
 ただ、盛んに「マーケティング」という言葉が出てきます。マーケティングというと「何が売れるか」「利益が出る商品をどう売るか」というメーカーや小売業の世界の様です。我が業界にも、この「マーケティング」思考の必要であることを説かれます。
 講師の事務所では、交通事故を専門と謳いながら、物損事故は、受付の段階で、定型的に「取り扱っていない」と断ったりするそうです。以前、「ぼやきコーナー」で、相手タクシー共済、受任お断りの事務所をぼやかせていただきました(詳しくは「某法律事務所 タクシー共済相手お断り」をご参照ください)が、これもマーケティングなのですね。
 コストの話も出ましたが、HP制作費、ン百万というのにも驚きました。SE対策にしろ、リスティング広告ワンクリック5000円というのもあること驚きです。
 要は、コストをかけても、HPで、沢山の問い合わせを集め、かけたコストに見合う効率的な選別システムで対応するというもの。網の目の大きさで調整するトロール漁業の様ですね。
 私は、マーケティング理論自体を否定するものではありません。でも、このシステム長い目で見れば、うまく機能せず、破綻すると私は考えます。ファミリーレストランや居酒屋チェーンが一時、飲食業界を席巻しましたが、今は、どちらかというと小さな個性的なお店が人気です。消費者は、もっと賢いのです。我々の仕事は、大量生産に向かない職種なのです。トラブルを扱うビジネスですから、かなり神経を使う仕事なのです。
 私は、理論に振り回されることなく、自分が楽しいと思うことを続けるスタイルを貫きたいと思います。
 これは、私の師匠の教えです。
『無理して自分を作る必要はない。自然にしていても、君と波長の合う人が自然に集まってくるものですよ』
 我々の仕事には、模範解答というものがありません。各弁護士、考え方、やり方も異なり、無論、結果も異なります。よく「いい弁護士を紹介して下さい」と言われますが、私は、「あなたと波長が合う弁護士があなたにとっていい弁護士です。いろいろ質問してみなさい」と答えています。
 実は、当事務所のHP歴史は、結構長いのですが、これは、元々、とある情報処理の大学教授の依頼により、ゼミ生の卒業課題として学生にHP作っていただいたことがスタートです。その後、少しずつ、手を加えて来ました。当事務所のHP、正直、最近ちょっと派手だなあ~という感じがしています。これは、「ぼやき漫談」でぼやいているとおり、私は、宣伝系法律事務所、司法書士事務所の仕事ぶりには、大きく反感を覚えており、せめて、地元の人には、正しい情報を発信していきたいということから、書き加えた結果、このような派手目の落ち着きのないHPになってしまいました。
 ごちゃごちゃとして下町的雰囲気です(昔の香港九龍城)。事務員さんからは、もっと、オシャレなHPにしたらと言われますが、このスタイルが私の自然体なのです。変えるつもりはありません。自分が楽しみ、訪れた人に興味を持って頂けるHPにしたいと思います。(時代遅れの男になりたい・・・。By川島英吾)

(文責:黒田悦男)

弁護士が葉書を使うとき(H30.9.26)

今月号の弁護士会の会報に、ある弁護士の懲戒(戒告)が公告されています。
不倫の慰謝料請求されている女性から委任を受けた弁護士が、慰謝料を請求している相手に対して、葉書で反論した案件です。葉書という第三者が目に触れる可能性がある方法を使った事が懲戒理由です。葉書に書かれている内容がかなり生々しいものだったことが推測されます(プライバシーや名誉を毀損する内容とある)。
 何故、わざわざ葉書という手段を使ったのか不明です。葉書印刷は面倒、手書きならば、尚更です。葉書という手段を使ったとは、何らかの意図をもってのことでしょう。しかし、例え、同居者はおらず、目にするのは、守秘義務のある郵便局員のみだとしても、やはり、葉書というのは、やはりまずい。若い弁護士さんの様ですが、依頼者に傾倒するあまり、熱くなりすぎたのでしょうね。
 実は、私も葉書を使うことはあります。主に、示談交渉の途中で、加害者と保険会社連絡取れなくなってしまう場合です。保険会社と加害者が連絡取れなくなることは、実は、よくあるのです。世の中、知らない電話に出ない。郵便物見ないという人結構いるのです。保険会社相手に裁判するという方法もあるのですが、それは最終手段です。私は、大阪、京都あたりですと、家まで行って、確認することをします(不在なら、名刺をドアに差し入れる)。遠方の人には、葉書に「交通事故の件で、保険会社連絡つかなくなって困っています」と敢えて、家人の目に触れるように送ったりもします。多重債務者である加害者が夜逃げをしてしまっていたところ、母親が葉書を発見し、加害者に連絡を入れてくれて、結果、加害者から保険会社に連絡が入り無事示談が成立したというケースがありました。
 葉書を出すにしろ、名刺を挟むにしろ、家人が見つけてくれることを期待しているところがあります。このように家人の目に触れることを前提としていますので、葉書は、その内容、使い時は、慎重に検討しなければなりません。
 不倫とか「性」に関わる事案で、葉書を使うのは、誰かに見られる可能性がある故、相手方に対する脅しや嫌がらせの側面を有します。そんな気が無かったでは済みません。弁護士は、品位を以て交渉しないといけないのです。

交通事故・借金問題・遺言書作成無料相談会@高槻

このようなお悩みがある方は、是非ご相談にお越し下さい

  • 交通事故
  • 事故直後で今後の対応がわからない
    後遺障害等級を獲得したい
    相手保険会社の対応に不満がある
    示談金がいくらになるのか

  • 借金問題
  • ・長年返済し続けているので、過払い金があるのか知りたい
    ・住宅は残したいけど、それ以外の借金は減らしたい
    ・仕事が無くなり、借金が支払えなくなった

  • 遺言書作成
  • ・遺産は妻だけに残したい
    ・親族と不仲なので、遺産を渡したくない

相談会日時・会場等のご案内

日時

平成30年10月18日(木)午後7時~午後8時

会場

高槻南スクエア (ファイブプラザ4階)
(〒569-0071 大阪府高槻市城北町2丁目4-1)

お申し込み方法

  • お電話(0120-932-981)からお申し込みいただけます。
    (受付時間:平日午前9時30分から午後6時まで)
  • 交通事故のご予約の方は、下記フォームからもお申し込み可能です。

交通事故専用お問い合わせフォーム

必要書類等

  • 交通事故
  • 交通事故に関する資料一式のほか、自動車保険の資料をご持参下さい。

  • 借金
  • 契約書や借用書など、借金に関する書類をご持参下さい。

  • 遺言書作成
  • 通帳や保険証券・証券など、遺言書作成に関する書類をご持参下さい。

完全予約制とさせていただいております

なお、当相談会は完全予約制となっておりますので、お手数をお掛けいたしますが、
0120-932-981」からお申込の上、ご参加ください。

らーめんの原価(H30.9.20)

ラーメン
前回、古潭らーめんVIP達成のブログをアップしましたが、読者は、皆思っているはず。「正に経営陣の思う壺」と…。
確かに、今回の古潭らーめんさんの企画は、素晴らしいマーケティング感覚に基づくものだと思います。(古潭さんには、一杯食わされたと言うべきか…笑)今日は、ラーメン業界について語りたいと思います。

 私は、以前、ラーメン屋さん関連の案件に携わった事があります。その時、業界の事情を知って、驚いた事の一つにラーメン一杯の原価(人件費、施設費等を除いた食材の原価)があります。鶏ガラ、豚骨等を店でコトコト煮て、秘伝のスープを作成していると思っていました。実際は、工場でスープが作成されている事が多いのです。特に何店舗も有しているお店は、工場でスープ作成された後、お店に運ばれると考えた方がいいでしょう。もともと、屋台で大将が一人で始めたラーメン屋さんも有名になれば、工場でスープも麺も生産されます。そして、その面白いところは、複数の店、ブランドを扱う工場があるという所です。店が工場を持つのでは無く、工場がいわばOEM生産しているのです。麺も店に合わせて、細麺、ちぢれ麺…と同じ工場が生産します。
 ラーメンは、味が命です。お客は、自分の好みの味のお店に足を運ぶのであり、店で味が変わっては困るのです。同じ味をいつの季節でも、どの店でも供給することが求められます。お店で、コトコト一晩煮込むという事では、同じ味を作ることはできません。工場で、大量生産することで、コストを大きく引き下げる事ができます。工場では、味の達人が存在し、どんな味でも作ってしまうそうです。某屋台発祥の有名店のオーナー、「科学調味料使って、ウチの味出せるわけ無い!」と豪語していたのに、味の名人に自分の味を出されて、「おみそれしました」とのこと。私は、ラーメンの材料原価は、有名店でも、おそらく、20%以下では無いかと思っています。600円のラーメンなら材料費120円もしないと思っています。無論、高額な材料をトッピングに使えば別ですが…。
 経営を左右するのは、やはり、固定費です。店の賃料、人件費がバカにならない。しかし、ラーメン屋さんは、レストランと異なり、一席にお客が滞在する時間がとても短い。回転率がとても良いのです。カウンター7席のみの店でも十分利益を出せるのです。一人500円でも一日30人で一席15000円(500×30)、一月、一席45万円。実際は、ビールも餃子も頼むので、一人の客単価はもっと上がります。固定費が安く済ませることができれば、とても儲かる商売なのです。行列のできるラーメン屋さんが複数店舗化しようとする気持ち分かります。
 というわけで、今回私の獲得したVIP特典、飲食半額というでも、材料仕入れ原価を大きく下回ります。固定費は、売り上げにかかわらず、あまり変わりません。VIPの来店回数が増えるだけ利益が出るのです。安売りをあまりするとブランド力が下がり、全体の売り上げ自体が減る事になりますが、一年限定企画ですので、VIPメンバーそんなに多く出ません。そして、VIP期間も半年だけ。人間毎日ラーメン食べない。価格ブランド力は下がりません。
 私は、この半年限定VIPというところ、なかなか消費者のツボを突いていると思います。せっかく獲得したVIP…半年しかないと思うと、やはり、お店に行く回数増えちゃうでしょ。
 この企画、毎日、スタンプではなく、5の倍数日企画というのもなかなかです。ラーメン食するインターバル5日毎というのがなんとも言えない。普通、ラーメンは、月に1度や2度というのが多いと思います。それが、つい、50個のスタンプ求めて、5日や10日毎にお店に行ってしまう。

 地元茨木は、どういう訳かラーメン店が増えてきました。立命館大学ができて、若者が増えたこともあるかもしれませんが、各店、経営者も比較的若く(頑固おやじではない)、かなり工夫しています。うどんや、蕎麦と違い、ラーメン屋さんは、各店強い個性を持っています。いつか、地元ラーメン屋食べ歩き企画をしてみようかと思っています。

古潭ラーメン VIPカード(H30.9.17)

古潭vipカード
大阪ラーメンの老舗「古潭らーめん」が創業50周年を記念して スタンプ50個集めるとVIPカードがもらえ、半年間半額になるという企画をしています。スタンプは、毎月5の倍数日のみ押してもらえます。当事務所前の阪急茨木市駅ビル内に「古潭らーめん」さんがあり、私は、古潭らーめんさんのあっさり味がとても好きなので、スタンプ集めを始めました。期限は、今年の12月末日です。当初は、「50個のスタンプなんて無理無理」と思っていましたが、50個の空欄が少しずつ埋まってくると、全て埋めたいという衝動に駆られます。10個ほど集まった頃、事件が起きました。財布を落としてしまって、財布は出てきませんでした。スタンプカードも失って、心も沈みます。しかし、人間の体は大したものです。「あー。良かった。これで、スタンプ集める強迫から逃れられる」と、財布を落としたことを正当化する精神自己防衛免疫機能(?)が発動しました。しばらくは、店員さんからチャレンジカードを勧めれても、断っていたのですが、ある日、つい、新カードをもらってしまったのです。巣を潰されても修理を繰り返す「働き蟻」の如く、ウズウズとスタンプ集めの衝動がわき上がってきます。月に2回程度しか食べないのに無理と思っていたのですが、毎月最初の5の付く日は、スタンプ3倍というボーナスポイントがあることを知りました。期限まで8か月… 3×8回=24回、ウーン厳しい。ボーナスポイント日に一日2回行けば…3×2×8=48。これなら集められなくはない。再チャレンジ開始です。しかし、ボーナスポイント日を、つい、忘れてしまうのです。また、遠方への出張も入ってきたりして、計画は大きく狂いました。特に12月は、忙しいので、ボーナス日にいけないかも…。そうなれば、12月は、5の倍数日、らーめんばかり食べることになるかも…(必ず達成が前提です。諦めるという選択肢はありません)。計画修正です。グーグルカレンダーにボーナスポイント日前日通知付きで記載しました。それでも、忙しさで行くのを忘れてしまう。とうとう、禁断の技にも手を付けてしまいました。ボーナスポイント日朝昼晩らーめん三昧大作戦(3×3=9ポイントゲット)です。周りには、炭水化物制限ダイエット始めたと宣言していながら…。朝昼夜行くとさすが、店員のおばちゃんから特別な言葉が発せられました「いつもいつも、ありがとうございます」
古潭ポイントカード
計画では、11月達成予定だったのですが、9月に達成しちゃいました。再びポイントカードを紛失するかもしれないという恐怖感が計画達成を早める結果となりました。
620円のしょうゆらーめんが310円、これからは、小腹が空いたとき、ちょこっと食す予定です。

2018年度司法試験結果発表(H30.9.12)

 9月11日16:00 本年度の司法試験結果が発表されました。今年の合格者は、1525人昨年より18人減ということで、制度発足時、合格者3000人目標とされていましたが、昨今の司法業界事情により、合格者1500人程度とすることが、既定路線になったものと思われます。合格者の方おめでとうございます。

 合格発表について、私の思い出話をひとつさせて頂きます。
 どういうわけか、司法試験の発表は、昔から16時なのです。今は、試験の発表は、この1回だけですが、私の頃は、択一試験、論文試験、口述試験と合計3回の発表がありまして、発表当日、16時までの時間が長くて落ち着きませんでした。発表日など、全く、勉強する気にはなりません。何をしても「上の空」。誰かと会う気もしません。切腹を待つ赤穂浪士の志士の気分です。部屋の掃除をしたり、市民プールで、延々泳ぐということをしたりしていました。
 当時は、択一試験や論文試験の試験結果は、FAXの印刷でした。メールも無い時代ですから、各発表会場に16;00少し前に、法務省からFAXが届くのだと思います。ですから、張り出した合格者の文字は、とても小さく、FAX特有の潰れたギザギザ文字でとても読みにくいのです(最終の口述試験発表は、法務省前だけなので、大きな文字)。ホント最初見たとき、「ちっちゃ」と思わずつぶやいてしまいました。
 択一試験については、大阪の場合、関西大の正門前に張り出されていました。小さな掲示板に、人の名前がびっしり書いてあるので、近くに行かないと見えません。
 関西大の場合、掲示板の前に,平たい大きな石がありまして、多くの人が、その石の上に乗って、目を凝らして自分の名前を探します。択一試験は、5人に1人の時代ですので、多くの人がその石の上で、がっくり肩を落とすことになります。受験生は、その石を「残念石」と呼び、何万人の「残念」との心の声が染みこんだ石として、恐れおののき、祟りを恐れて、通るとき、その石をなぜてお祈りしていました。
 残念石は、今でも、改修工事がなされた関大正門前にあります。真正面の1メートル少しの平たい石です。

 論文試験の発表は、京都の検察庁の掲示板。択一試験の結果掲示板は、それなりの大きさだったのですが、論文では、小さな掲示板なのです、。紙に、僅かな人数しか名前がありません。大阪、京都の択一受験場の様子が浮かび上がります。100人の内3人程ですので「あんなにいっぱいいたのに、たった、これだけか…」という感じを受けました。

 実は、多くの場合、掲示板を見る前に自分の結果は、予想が付きます。先に合格を確認した人は、当然、他に誰が合格したかチェックします。合格したように見える知り合い(ニコニコしている)から、目をそらされた場合、「あ、名前無かったんだ」と、ドーンと沈んだ気分で、人混みの隙間から自分の名前の無いことを確認します。合格した知人の名前を発見したときは、同じ苦労を共にした仲間ですので、祝う気持ちと、自分が、取り残された様な妬む気持ちとが複雑に混ざり合った気持で、帰路につきます。暑さも和らぎ、少し、涼しい風が吹く、京都の夕焼けが今でも頭に浮かびます。

 口述試験発表は、東京なので、私は行ったことはありません。予備校や司法試験雑誌の会社に、1時間位すると情報が回り、電話をかけて確認します。「おめでとうございます」という声を今でも覚えています。間違いでは無いかと思い、違う所に,再び電話して確認したことを思い出します。

 司法試験は、私にとって、青春を費やした場で、高校球児の甲子園の様なものでした。合格発表の報道を見て、つい、あの頃に思いを馳せてしまいました。今年合格された方もそれぞれ青春の1ページとして、今日の日は、一生の思い出になると思います。残念ながら不合格だった人、もう、再スタートは始まっています。気分が乗らなくても、先ず、本を開くことを始めて下さい。

台風と車両保険(H30.9.8)

今回の台風はすごかったですね。外を見るといろいろな物が空を舞っていました。
台風の翌日は、かなり台風関連の相談予約が入ります。
一番多いのは、飛来物による損傷。
自然災害の場合は管理責任を追求できるものは少なく、その事故の発生が不可抗力によるものとして法律上の損害賠償責任を負わないことがほとんどです。
またもともと危険状態であったとして不可抗力を争い、その損害賠償請求をするにしてもそれに費やす費用や時間的コストなどを考えると、自身の車両保険を使うのが一番手っ取り早いと思います。

自動車保険の車両保険とは、契約している車そのものの補償です。
車をぶつけたり、盗難や災害などの損害があった場合に契約金額を上限に保険金が支払われる保険で、今回の台風被害についても車両保険で補償されます。
しかしながら車両保険に入っていても補償の対象とならない自然災害があります。それは「地震・噴火・これらによる津波」を指します。
神戸ではフェラーリの販売店が高潮の影響を受けて51台の車が全損となったそうですが、これが地震による津波が原因だった場合、この数十億円の損害について保険が適用外ということになるんですね。そう考えると恐ろしいですね。

ちなみに保険会社も地震による災害をカバーするため東日本大震災以降、地震に関する損害を補償する特約をつくりましたがこの特約は保険金額の上限が50万円ですので、200万円の車両保険をかけていても全額カバーはされません。またその損害が「全損」でないと保険適用外となってしまいますので、この特約をつけるための年間の保険料負担約5千円を考えると、割高な気がしますね。

今年は何かと災害の多い年です。皆さん、車両保険には入っておきましょうね。
ご自身の自動車保険について、一度しっかりと見直しをしてみてください。
(2018.9.8)

司法研修所の同窓会

司法研修所の同窓会

 平成30年8月25日 京都ウエスティンホテルで司法研修所同期の同窓会が開かれました。

 卒業生729人中、450人弱の人が集まりました。実に6割の出席です。当時の教官も50名程度ご参加頂きました。我々旧司法試験組(ロースクールの無い一発勝負世
代)は、定期的に同窓会をするのが慣例です。10年目に熱海、20年目に京都で行います。10年目は、東京の弁護士がホスト役を務め、20年目は、大阪を中心とした関西の弁護士がホスト役を務めます。私は、教官受付係でした。修習の仕組みとかの説明は、またの機会にしますが、我々の時代の修習は、司法修習24か月の内、8ヶ月埼玉
県和光市の司法研修所で一緒に過ごす制度で、かつ、その半分が寮で寝食を共にしていましたので、「同じ釜の飯を食った者同士」連帯感があります。そういう訳で、2時間程の一次会は、あっという間に過ぎました。久々に会った人と話すのに忙しくて、立食形式の食事は、誰も手を付けず、大量破棄。勿体ない。10年目と違い、20年目では、皆、それぞれキャリアを積んでいます。裁判官も部長、検事も部下を多く抱えています。弁護士は、自由業ですので、一人でしている者、500人の弁護士を抱えた共同経営者、自分のライフスタイルに合わせていろいろです。外で会えば、各自の立場からなかなか自由に話せない関係でも、同期会は、対等に楽しく話ができます。

 2次会は、京都の旅館(クラスで異なる旅館)にて、京料理のクラス別懇親会です。だから、私は、1次会は、他のクラスの人と話すようにしていました。2次会の後は、旅館での部屋呑み。本来、部屋で騒ぐこと御法度の老舗旅館も貸し切り状態ですので、事実上の黙認です。夜遅くまで、ワイワイ懇親を深めます。さながら、大学のサークル呑み会です。

 本来、同窓会はこれで終わりなのですが、私は、せっかく遠いところから京都まで来てもらって、京都らしいところにどこも案内しないのは、ホスト役として申し訳ないと思って、クラスの翌日企画を立てました。ずばり、「貴船川床料理」。暑い京都でも貴船は別世界です。しかし、ビールは、汗をかかないと旨くありません。鞍馬山を越えてのミニハイキング。参加者は、教官2名を含む総勢17人。皆、久々の運動で、足ガクガクでしたが、予定どおり、涼しい川床で、おいしいビールを飲めました。貴船の様なところは、全国的に珍しく、皆にとても喜んで頂け、ホスト役としてうれしく思いました。

 次回は、名古屋での25年大会です。その時の再会を誓いお別れしました(皆、高齢になるので、たんだん、同窓会のサイクルが短くなります)。

 因みに、新司法試験組(H18~)が熱海10週年同窓会をしたそうなのですが、旅行社の話では、参加者が少なく、盛り上がりに欠ける様であったそうです。今の制度は、地域毎の修習となっており、全国レベルでの交流がありません。まあ、親しい修習同期いつでも会える環境にあるわけで、敢えて、知らない人との同窓会にお金と時間をかけて集まる気にならないのは、当然です。

 このような伝統は、是非、続いてほしいものですが、時代が許さないとしたら悲しいことです。