昨日は、若き医師の悩みで専門家か万事屋かを少し論じました。
翻ってみると弁護士も同様のテーマがあります。
ただ、医師とは違って、人の命に拘わらないお金にまつわるお話がほとんどです。(無論、刑事事件や家庭内暴力の問題など、お金以外のことも弁護士の分野ですが…)
大病院があって、その中で、いろいろな科に分かれて、専門の集合体があります。弁護士業界は、そこまで細分化された事務所はありません。
特許など専門性の高い分野は、自ずから、大企業の集まる東京にニーズがあります。大阪も、大都市といえますが、東京に比べれば、田舎です。専門的な仕事の依頼がなければ、専門性を高めていくことはできません。大阪の場合、大事務所でも、やっていることは、街弁と大きくかわらなかったりします。大事務所でも、顧問料をもらって、いろいろな相談を受けるのです。
弁護士の従来の基本的スタイルは、なんでも相談できる万事屋さんです。私も、万事屋時代がありました。刑事、家事も含めて多種多様な事件をこなしてきました。特に、郊外型事務所を開設したので、当初は、街のニーズに応えるべく、奔走しました。
でも、多種多様な事件をすることの弊害もあります。毎回その分野を勉強して対応するのですが、次が無いので、知識もいつしか消えていきます。なかなか知識の積み重ねができない。忙しい割に、達成感がもう一つでした。
とあるきっかけで、交通事故後遺障害について、興味を持ち、医学的な勉強も重ねていくうち、郊外であっても専門性を高めていこうと思い、今に至っています。
万事屋から専門家に切り替えることで、最初は、受任件数が減ることになりましたが、専門性を高めることで、それなりの評判をえることができ、口コミで、地域外の方からも依頼を受けるようになりました。
もっとも、もともと、郊外型の万事屋ですので、専門外の事も、受任はしないとしても、相談を受けることはしています。最低限の街弁のお役目です。町医者の様に、重篤な病気(事件)か、そうでない病気(事件)かを振り分けます。
借金、相続、交通事故に絞ることで、スタッフも私も専門性を高めることができ、効率的な事件処理が可能です。付け焼刃的な事件処理ではないので、以前の万事屋時代より達成感はあります。さらには、超ハードスケジュールから解放され、休日も取ることができるようになり、週末、バイクのツーリングに行ったり、メリハリのある生活を送れています。
無論、万事屋での経験は、とても貴重です。交渉は、本に書いているようには進みません。あの手この手の世界、専門性か万事屋か何事もバランスが重要と思います。
年: 2020年
若手医師の悩みー専門家か万(よろず)屋かー(2020.9.8)
私は、以前九州の医学生とのMRI画像勉強会に参加させて頂いていました。学生だった彼ら彼女らも、今は、すっかりお医者さんとして、第一線で頑張っておられます。
30歳前後の若手DRは、いわば修行の身、総合的に各科を研修する段階を終えて、専門性を高めるべく、毎日、多くの案件をこなしています。
今年から大学病院の産科に行った女性医師は、5時間寝る時間を確保するのだ大変だととても疲れている状況です。昨日の台風10号が九州を襲っているときも、「今、風が強いけど、やっと、今帰るところです」と夜11時位にLINEがあった。(今、暴風域でしょ!!)。
ある人は、SNSで、「求められる医師は、専門家か万屋か」について投稿していた。人間の体は、複雑です。いきなり専門の所に辿り着くわけがありません。万屋さん(浅く広く)の人が絶対に必要です。
万屋さん、浅く広くっていっても、ほぼ、無限の世界です。毎日毎日多くの患者さんを看て、勉強しても、追いつくことはないでしょう。
当然、自分を切磋琢磨して、成長を続ける医師と精進を怠る医師も存在します。世の中、できる人に仕事が集中してしまうのですね。どの世界でも、一握りの人が回りを食わせるのが現実です。AIの発達で、万屋さんが必要なくなるという人がいますが、そうではなくて、できる医師の過重負担が軽減される方向に進んでいくのだと思います。
できる医師は、本当、自分の命を削っておられるように思います。「少しも足を緩めること無いのに、毎日、睡眠不足」と語る君、辛いでしょうが頑張って下さい。でも、休むことも忘れてはいけません。
仮差押 仮処分申立のリスク
何にでも強気のイケイケドンドンの弁護士は、結構な割合でいます。そんな弁護士から無理な訴訟を立てられた側は、たまったものではありません。理由のない紛争に巻き込まれる。被告側は、通常、勝っても、何らの得はありません。
ただ、裁判を始める前の仮差押、仮処分をイケイケドンドンでされたときには、逆に、ギャフンと言わせるチャンスです。
裁判を始めた途端、財産を隠される事を防ぐ為、金銭債権なら仮差押、それ以外の債権なら仮処分して、財産の散逸を防ぎます。
本裁判によるじっくりとした審理を経るわけではありませんので、裁判所は、保証金を積むことを条件に認めます。本当にその請求に理由があるのか?という信憑性やそのような処分による相手方の損失を勘案して、保証金額が決まります。
億単位の不動産事件なら数千万円の保証金ということもしばしばです。された側にとっては、保証金が担保になるので、不当請求による損害賠償を起こして、勝訴になれば、回収が容易です。
勝訴の後、現実に、それをどう回収するかというのは、一つのハードルなのですが、保証金があるので、安心して回収できます。イケイケドンドン弁護士さん、負けそうになると、ひたすら和解を求めてきますが、そんな簡単に和解に応じられません。
こんな案件は、弁護士費用分もたっぷり相手からもらっての和解となります。
球児の引退(2020.9.4)
このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。
球児の引退
藤川球児選手が引退を表明しました。
引退に当たって、チーム後輩に厳しい言葉をかけたと聞いています。
プロとして生き残る心構え、長年、生き残ってきた人ですので、価値があります。
後輩には、以前から、「ロッカーをきれいにしろ」、「靴をそろえろ」と口やかましい所があったと聞いていますが、考えてみれば、プロとして生きるための心構えですね。イチローさんも整理整頓きっちりしていたと聞いています。
本日、西選手が、ヒーローインタビューで、球児選手の思いを語っていましたが、素晴らしいと思います。
今シーズンの復帰を目指すとのこと、球児らしいです。是非、戻って、一つでもセーブを増やして欲しいと思います。
T先輩弁護士の物忘れ(2020.8.28)
残暑とは思えぬ酷暑が続きます。
久々に大学の先輩であるT弁護士とゴルフしました。
このT弁護士私より5歳上なのですが、受験時代から、先輩後輩の垣根を越えたお付き合いをさせて頂いています。
このT弁護士、社会派弁護士で、とても、熱いハートを持っておられます。テレビのニュースにも、頻繁に登場しています。
お話も交渉も非常に上手な方です。
しかし、昔から忘れ物がとても多いのです。一つの事に集中すると全てを忘れてしまうようです。
T弁護士と親交のある者は、誰もがいくつかのエピソードをお持ちで、彼に関しての話になると話題が尽きません。
そんな、T弁護士とのゴルフは、毎回、新たなネタ(エピソード)を提供してくれます。
過去には、大雨の日に、「俺のドライバーがない」と叫ぶT先輩は、ドライバーを傘と間違って、ドライバーを傘の様に立てて握り、ずぶ濡れになりながらドライバーを探していました(その姿は大爆笑もの)。
さて、今回のエピソードお話しましょう。
- キャディーさんのいない、セルフプレーですので、私もですが、時々、ゴルフクラブをコースに置いたまま、次のホールに行ってしまうことがあります。
T先輩は、この頻度が高いので、我々同伴プレー者も気を付けているのですが、我々も、暑さで集中力が欠けていました。T先輩、最終ホールでは、クラブの本数は半分位に減っていました。他のプレーヤーのクラブを借りて、「このクラブいいなあ。俺にぴったり、俺に頂戴」と本人全く気にしていません。 - T先輩がカートに乗る私に、残ヤードを聞いてきました。先輩は、私の位置から10ヤードほど手前にいます。「そうですね。ここからは、90ヤードって出ています」
「ホナ100ヤードやな」「なんでやねん。先輩手前ですやん。足し算じゃなくて、引き算でしょう!(90-10=80ヤード)。」 - とあるホールにて、
ティーアップ時、「おい、このホール長いな、ロングか?」「いえ、ミドルです」
(チョロをして、あまり進まない)「おい、このホール長いな、ロングか?」「ですから、ミドルです」
(更に、チョロをして、バンカーに…汗だくになりながら)、「ここ、ロングやったっけ?」と再び真剣に聞いてくる。「先輩、私、何回、答えなきゃならないですか?」 - とても暑くて、T先輩は、初心者に戻ったようなミスを連発。
その度、T弁護士は、苛立って、「俺は、何をやってるんだ!!」叫ぶ。そして、一呼吸おいて「ゴルフ」と冷静に自分で自分に突っ込みを入れていた。 - ホールアウト時、私が、痛恨の1メートルパットを外す。T先輩は「惜しかったな。これで同点や」と嬉しそう。私も、一瞬、ハンディ18もあげたからそんなものかなと思ったが、計算してみると「28打差」。先輩、思いっきりアバウトである。
かように天然ボケの先輩に、「私もT先輩の様に、物忘れが多くて…。事務所から出発しては、忘れ物で引き返すを繰り返し、なかなか出発できないんですよ。惚けてきたのかなあ」とぼやくと、「それは、俺とは違う。俺は、昔からこんな感じである」と胸を張られた。
- ゴルフの後、T先輩、「金下ろすの忘れた。バッグの宅急便代は、現金しかあかん。お前、2000円貸してくれ」「いいっすよ」
他の同伴者からの忠告「Tさん、すぐ忘れるから今日中にきちんと回収しておくべきですよ」 私「無論です」
帰路、途中で、車を降り、電車に乗る。乗り換えの駅で、T先輩ATM探していると餃子専門店発見。「餃子食べよう」とお店へ。
当然、お代は、私が立て替えた。
お互い、ほどよく、酔っ払い。帰路へ 先輩 「お前は、阪急京都線やな。俺JR、じゃあな」とスタスタ歩いていった。私も「お疲れ様~」
「ん!?」何かおかしい。やられた~回収忘れた~
因みに、T先輩、お金持ってくるのしょっちゅう忘れる人です。その度に、誰かから借りるのですが、金額全然覚えていません。Tさんに、冗談で、この前立て替えた〇〇円、返して」とウソを言っても、「あっそうか」とその金額渡そうとします。
逆に、Tさんは、貸したことも忘れます。ですので、仲間内では、お金を借りるならTさんからが一番いい。と笑い話のネタになっています。
皆から愛されるTさんは、人気者です。
瀬戸内海一周(2020.8.24)
今年も弟子弁護士(水戸弁護士会)が、やってきた。北関東人なのに、茨木事務所で働いていた頃は、あまりにも忙しくて、あんまり関西を案内することができなかった。
その罪滅ぼしに、昨年は、和歌山白浜を旅した。今年は、鳴門、大塚国際美術館、金刀比羅神宮(泊)、松山道後温泉、大久野島(ウサギ島)、尾道(泊)、岡山湯原溫泉と瀬戸内海ぐるっと回るコースを選択。友人弁護士2人も誘ってのおっさん旅行。ゴーツートラベルキャンペーンで、思いの外、宿泊費が安くついた。
大塚国際美術館、やはり迫力あるね。
鳴門の渦、残念ながら中潮とのことで、ちょっと期待外れ
金刀比羅さん、年齢的にもう最後かもと思い、奥社まで挑戦。95キロの巨体には、1368段の階段は、超きつかったが、眺めは最高!
道後温泉、コロナの為、入場制限で1時間半待ち。向の喫茶店で涼む。
松山からしまなみ海道-フェリーで大久野島へ。この暑さでウサギもセクシーポーズでお休み。
尾道、眺めは最高ですね。
湯原温泉
→ダムの下は、ほとんどヌーディスト村。男女混浴無料露天風呂。露天風呂の服を着た若い女性が一人いたが、目のやり場に困った。
写真は、禁止です。
関本勇輔君交流戦あっぱれ(2020.8.17)
このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。
関本勇輔君交流戦あっぱれ
8月15日 甲子園交流試合、履正社vs星稜の試合が行われました。
この試合に関本賢太郎さんのご長男、勇輔くんが、履正社高校キャプテンとして出場しました。2安打1打点もさることながら、なんと、持ち前の強肩を発揮し、3つの盗塁を刺しました。関本バズーカ炸裂です。試合は、履正社高校10-1の快勝。お父さんは、ホッしたというコメントをされていましたが、心配する親心わかる感じします。
交流試合ですので、次の試合はありません。3年生球児、それぞれ次のステップに進みます。勇輔君は、プロ志望。強肩頭脳派キャッチャーとなるでしょう。お父さんの関本賢太郎さんは、内野手でした。内野手は、野球が緻密なのです。一球毎に守備位置を変え、連係プレー瞬時の判断が要求されます。外野手は、そこまで、緻密な野球が要求されるわけではありません。
勇輔君は、小さいころから、お父さんと野球を見て、お父さんは、緻密に解説していたようです。小さいころから訓練されており、そんじゃそこらの高校生ではありません。
私としては、今年のドラフト、ぜひ、阪神にとってほしいと思いますが、多くの球団が狙っている様です。ドラフト何位になるかなあー。
空中の村に行ってきた(2020.8.1-8.2)
梅雨が終わって一気に暑くなりました(;’∀’)
一人バイクツーリング、大台ケ原を回って、私が愛する和歌山川湯温泉に行ってきた。道中の紀伊山地の風景は絶景だ。
川湯温泉は、河原を掘ると湯が出てくる。川の水は,川底から湧き出る湯で暖かい。川辺でのビールは格別であった。
翌日、今回のツーリングの目的地である、奈良と和歌山の県境十津川村の「空中の村」に行った。今年6月にできたばかり。こんなところに作ってお客くるのか?という超ド田舎というか山の中にある(21世紀の森・紀伊半島森林植物公園内)。道は細く、川に沿ってくねくね道。バイクだから楽しめたが、車では正直あまり行きたくない。
しかし、行ってよかった。森の中に、ネットが張り巡らされており、空中生活を楽しめる。日曜というのに、あまりにも山奥過ぎてなのか、お客は3組ほど、子供たちは、ネットの上をトランポリンの様に飛び回っていた。
木の上でのコーヒーはうまい。
森の中のネットは、まるで巨大なハンモック。ごろっと寝転ぶと気持ちがいい。
結構高いところにネットを張っている。
入場料大人土日2500円。いい値段だが、それなりの価値はあると思う。年間パス7000円買いたいところだが、遠くてそんなにいけそうにないね。
皆さんも、是非、この夏、空中の村試してみて下さい。
(「空中の村」URLはコチラ→)https://kuuchuu-no-mura.com
任意整理で釣る弁護士・司法書士
世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…
任意整理で釣る弁護士・司法書士
先日来、悪質広告事業者に支配された弁護士・司法書士の暗躍について、UPさせて頂いています。
本日も、そのような方が親族に連れられて相談に来られました。
総額500万円もの債務。給料20万円、派手にネットで広告している某弁護士法人に相談したところ、月額8万円での任意整理を提案されました。今まで、月額12万円を払っていたのですから、かなり楽になるという気持ちになり、依頼することになりました。面談相談ではありませんので、契約書が家に届き、親の知れるところになりました。
親は、地元に根ざした所の方が信用できるとして、当事務所に行くように勧られ来たようです。被害を寸前で避けることができました。
普通に考えれば、破産か個人再生の案件です。ネットを見れば、大々的に「破産しないで解決する方法」とアピールしています。到底、プロの弁護士が発する言葉ではありません。誰でも「破産」という言葉には抵抗があります。任意整理という言葉に惹かれます。しかし、プロならばきちんと任意整理が妥当なのか検討しなければなりません。しかし、そういった弁護士・司法書士は、任意整理しか説明しません。なぜなら、任意整理は、交渉がほぼ不要で、定型的な和解が慣例となっているからです(利息カットの上、3年~5年での分割払)。機械で形成されたシャリに、定型的なネタをポンポン載せて、回す回転寿司の寿司の如く、大量処理していきます。
弁護士を介しない事務員さんの流れ作業で進んで行くのでしょう。
それでいて、結構な値段を取ります。口上は、以下のものです。
「利息だけで一年に90万円も払っているのですよ(500万円×18%)。それがずっと続くのです。5年続けば450万円です。任意整理費用は、複雑な難解な料金表を出して、1件辺り×××となります(総額は言わない。多くのケースでは40万円以上)。任意整理をすれば、かなりお得です。支払いストップしますので、これからは、とりあえず、毎月8万円弁護士預かり金口座に入れて下さい。」相談者は、弁護士なんて雲の上の人、弱者を助ける正義の味方と信じていますので、弁護士に従うままです。
手間のかかる破産、更に手間のかかる個人再生など絶対に勧めません。任意整理が成立して、結局払えない状況になって、「そうですか、破産しかないですね。ウチではやっていないので、他当たって下さい」と破産・再生の話が出てきます。
この手の業者の広告は、多重債務者の心を揺さぶる言葉が並びます「破産しないで解決」「家族や会社にも知られない」…。
「経験豊富で安心」とはよく言ったものです。私に言わせれば、「被害者多数、皆で渡れば怖くない」と言っているみたいなものです。
こういった歯の浮いた言葉はまともな弁護士など口にできません。マーケティング意識に毒された業者だから口にできるのだと思います。
私は、もうこの手の話に辟易しています。今回もぼやきます「責任者出てこい!」。しかし、裏に隠れた黒幕は絶対に表に出てくることはありません。
改めて長雨で思う事 「梅雨前線の原因?」(2020.7.20)
今年も強烈な梅雨前線が、甚大な被害をもたらしています。雨雲レーダーで九州地方に次から次へとかかる雨雲の状況を見ると心から早く梅雨明けを望みます。
ニュースを見ると中国も長雨被害がひどい様で、三峡ダムの決壊も心配されています。
なんで大陸の内陸部に大雨が降るのだろう、天気図を見ると確かに梅雨前線が中国内陸部まで続いています。
ちょっと調べてみたら今まで思っていたことと少し違う事がわかりました。
今までは、単純に南の太平洋高気圧が北上し、北にある冷たいオホーツク高気圧がぶつかりあって、前線ができ、夏になるにつれて太平洋高気圧が日本を北上し、梅雨が明けると思っていました。
この見方間違ってはいないのですがちょっと単純化しすぎの様です。ある意味、夏につれて南の暖かい空気が勢力伸ばす事まで世界共通の話です。なのに東アジアにのみ梅雨があるのか?
それは、ヒマラヤ山脈筆頭とするチベット高原の高い山々がポイントなのだそうです。
中緯度上層域にジェット気流が流れている事をご存知の方も多いと思います。良くゆっくり台風がジェット気流に乗るとあっと言う間に日本を通過したという報道聞きますね。あれです。
どうもジェット気流自体が夏に連れて北側を流れる様になる様なのです。
6月7月頃になるとヒマラヤ山脈に打ち当たり風が二つに割れます。二つの風はやがて合流します。割れた直後は気圧が下がり、合わさるところでは気圧が上がります。高速道路ではトラックに追い抜かれた直後、トラック側に吸い込まれることがありますね。あれは、トラックの後ろの気圧が下がるからです。
気圧が低い所は低気圧に、高い所は高気圧になります。上層でのこの気圧の変化は当然下層での空気の流れにも影響を与えます。日本列島東側でオホーツク海高気圧を作ります。
ヒマラヤ山脈東の地域には、低気圧帯を作ります。中国の大雨の辺りですね。
低気圧は、南の高気圧からの湿った空気を呼び込み、かつ、この低気圧は、北の冷たい空気も呼び込むので、大雨になりやすくなります。
この二つのジェット気流からもたされる空気の谷間が解消されない間は、この高気圧低気圧が居座り、膠着した天気が続きます。夏が進み、やがて、ジェット気流がヒマラヤ山脈の北側を通るようになるとジェット気流の分断も解消され、オホーツク海高気圧も消滅し、梅雨前線も消滅する様です。
早く、ジェット気流が北上して、梅雨明けになって欲しいと思います。
弁護士バッジ
世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…
弁護士バッジ
堕落した我業界のぼやきネタが続きます。
さて、今回は「弁護士バッジ」を巡るお話です。
ネットを見ていると、とある弁護士法人のHPが広告として追っかけてきます。「もう勘弁してよ-」と言いたくなりますが、よく見ると何か違和感を感じます。
HPに出ているバッジがやたら金ピカなのです。勿論、弁護士バッジ最初は、金ピカす。銀に金メッキがしてあるのです。長年の使用で、金メッキが剥がれて、かつ銀は、酸化しますので、渋いいぶし銀になってきます。新人弁護士には、金ピカを嫌い、財布などにバッジを入れて、わざと汚くする人もいます。
私のバッジは、ピカピカです(2年前、喪失して、再発行されたのを、再び無くさない様に大事にしまっているので…)。
でも、このHPのバッジは、そういう金ピカではないのです。事務員さんを呼んで、このバッジに違和感を感じないか聞くと、なんとも思わない様です。現物を示すと「アッ真ん中が違う」。
そうなのです。本物のバッジは、真ん中は銀色なのです。全て、金色は、テレビドラマでも使われているレプリカなのです。
本物の弁護士がそのようなバッジをHPに使うのは如何なものでしょう。おそらく、HP作成に当たって、業者がHP用に拾ってくる画像に、本物のバッジは少なく、知識も無いので、その画像を使用したのかもしれません。
しかし、私は、声を大にしてぼやかせて頂きます。
「ばか者!レプリカのバッジをHPに大きく載せて恥ずかしくないのか!? 飲食店がHPでレストランのロウでできたサンプル食品をUPしますか?おかしいでしょう。
HP業者に任せきりにしたらアカン!。今流行(?)の悪質広告業者に営業権を奪われている弁護士と誤解されてしまうで!」
「責任者出てこーい!」
ps.
因みに、裁判官や検事のバッジの偽造は、公記号偽造罪として罪になります。弁護士バッジ、本物のように作る事自体は、罪にはなりません。但し、それを付けて弁護士の様に振る舞うことは弁護士法違反で処罰されます。レプリカが全て金色なのは、作成に技術を要するとは思えませんから、悪用されることを防ぐ自主規制かもしれませんね。
西勇輝選手の不倫報道(2020.7.15)
このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。
西勇輝選手の不倫報道
西選手、文春に不倫をすっぱ抜かれ、球団を通じて、謝罪のコメントを発表しました。
野球界、この種の記事は、定期的に出てきます。
でも、一瞬、話題になりますが、ホント、一瞬です。すぐに、皆、忘れて、話題にするような事はありません。
球団もそんな事で、処罰などしません。プライベートな事には、口を出さないのが球団の方針です。
選手の周りには、罠がいっぱいです。それを問題にする姿勢を球団が示せば、逆に、ゆすり、たかりのネタにされてしまいます。
他方、芸能界の方は、昔なら「芸の肥やし」と言われますが、CM違約金も含めて大問題に発展するのが今日です。
この差はなんなのでしょうね。
芸能界は、やはりイメージ大事、野球は、実力大事ということなのでしょう。
ソフトバンク孫正義さんの氏のお話(2020.7.8)
私は、今、「外国人労働者問題」の勉強会に参加しています。
日本では、労働力不足から外国人労働者が増加しています。外国人労働者は、危険な3Kの仕事に従事している割合も高く、当然、労災事故や交通事故も増加傾向にあります。当事務所も外国人労働者からの労災相談もしばしばある状況です。外国人労働者の問題は、ビザ等多岐な問題関わる事も多く、私自身では、そのような問題に対応することができません。少しでも、このような問題で相談できる人脈の構築、及び、自身の知識向上の為、勉強会に参加しています。無論、後の飲み会も楽しみの一つですが…
今回のテーマは、国籍の離脱。二重国籍を防ぐ為、日本の法律では、他の国の国籍を取得すると自動的に日本国籍を失うのですが、他の国では、そうでない場合が多いらしいのです。考えてみれば、結構難しい問題で、そもそも「国籍」とは何か?というところに行きつく感じがしました。
難しい議論に全くついていけなかったのですが、その中で、ソフトバンクの孫正義さんの帰化における氏の話は、とても興味深く聞かせて頂きました。
当時、日本にない姓の「孫」は、氏として認められなかったらしいのです(今は、大丈夫の様ですが…)。
行政は、前例主義、前例の無いものはダメの一点張りだったそうです。
ここで孫さんの凄いのは行政ではなく、司法を動かした事。日本人である奥さんは、戸籍上の姓ではなく、日常生活では、夫の姓である「孫」名義を使っていたのですが、日常に不便を来すとして、氏の変更を家庭裁判所に申立したらしいのです。裁判所の氏の変更は、本人の日常生活での支障、氏の変更による社会の混乱度合を以て決せられます。普段、「孫」名義で生活している以上、逆に、普段使わない戸籍の氏は、社会にとっても、ご自身にとっても不便なものとなります。
裁判所は、氏の変更を認めました。
ここに日本で初めて「孫」名義の氏が誕生したのです。
そうなると、そこは、日本のお役所です。日本人で「孫」の姓が存在する以上(奥さんですが…)、帰化に当たって、「孫」名義を使用することがスッと通ったらしいのです。
孫さんらしい、エピソードだと思いました。
戸籍制度のある国、実は、もう少数らしいのです。韓国も無くなったそうです。日本の「氏」って、なんなのか、将来日本人が改めて考えなければならない事かもしれません。
弁護士に横領された被害者の方、弁護士会からお見舞金払いますって何よ(2020.7.6)
世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…
弁護士に横領された被害者の方、弁護士会からお見舞金払いますって何よ
私の司法雑感ブログには、「東京ミネルヴァ」、「大阪の4200万円横領」と弁護士の横領ネタが続きます。
弁護士の横領事件は、近時、多発しているのが現状です。
そんな状況を憂慮して、弁護士会は、2017年10月から「依頼者見舞金制度」を設けました。
https://www.nichibenren.or.jp/legal_advice/petition/mimaikin.html
~日本弁護士連合会【依頼者見舞金制度について】参照~
あくまで、お見舞金ですので、被害の全額がまかなわれるわけではありません。
大雑把に言えば
- 2017年4月以降の個人被害者
- 被害額30万円以上
- 支給の範囲は、上限500万円、但し、加害弁護士一人あたり2000万円の上限があり
- 更に、あくまでお見舞金なので、③の枠内であっても、被害額全額支給がなされるわけではありません
そもそも、何故、弁護士個人の犯罪行為を弁護士会が尻拭いしないといけないのか?という問題があり、この制度の創設にあたり、かなり反対意見もでました。
結局、多くの弁護士が、『弁護士』という信用の下、法律業務を独占して、生活の生業を立てている以上、弁護士個人の問題ですから知りませんでとおすことは憚れるとして、お見舞金を申請者に払うという制度を創設したのです。
でも、東京ミネルヴァなんて被害者多すぎて、どうやって運用するのだろうかと思ってしまいます。横領弁護士は、大抵の場合、いろいろやらかしているケースが殆どだと思うのです。後からドンドン被害者が明らかになる。請求した者の早い者勝ちという事になるのでしょうが、不公平感を否めません。
未だ、始まったばかりの制度ですが、総論立派、各論 役立たずの結果になりそうです。
私は、ぼやきます。
お見舞金制度って、ええこと言うてるが、結局、パフォーマンスでしょう。経済的に困窮している弁護士、安易な金儲け主義に走っている弁護士が現実に増えている以上、制度として、保険制度を確立していかないといけないのでは無いか?例えば、成年後見人になろうと思えば、保険に加入しないといけない。当然、保険加入については、民間の保険会社のチェックが入るでしょ。弁護士会みたいな、ボランティア弁護士で成り立つ組織では、悪徳弁護士の早期チェックはできない。
信用調査は、やはりお金がらみでないと無理でしょう。
今の弁護会に「責任者出てこい!」って言っても誰が出てくるのか?任期2年の日弁連会長、任期1年の各弁護士会会長?皆言うでしょ「責任は、ワシじゃなく、前の前の前の…の会長じゃないでしょうか?」
え?「外野からぼやき言うだけのお前はなんやねん」って?おっしゃる通りです。「ごめんちゃい」(人生行路師匠の決まり言葉で締めます)
弁護士の4200万円横領の闇
https://news.yahoo.co.jp/articles/13a99d3e4121639b895dc2fd71b98500f4def5b4
(引用)Yahoo!JAPANニュース jiji.com 時事通信社 配信
2020/6/30大阪弁護士会所属の弁護士が、遺産の相続で預かっていた現金約4200万円を着服した疑いで逮捕されました。 業務上横領の疑いで逮捕されたのは、兵庫県川西市に住む大阪弁護士会所属の弁護士・川窪仁帥容疑者(74)。 警察によると、川窪容疑者は、成年後見人として依頼を受けていた70代の男性が死亡したため、男性の妻から遺産相続に関する業務を依頼されました。 その後、男性の妻が遺産を全て相続することが決まった2018年に、男性の口座から現金約4200万円を自分の口座に移して着服した疑いが持たれています。 警察の調べに対し、川窪容疑者は「私個人名義の口座に振り込み、すぐに全額を出金し、月々の支払いや生活費に少しづつあててしまい、全額使い切ってしまった」と容疑を認めています。
うーん。2018年6月に預金4200万円引き出して、僅か2年も経たないうちに、全て無いって…普通、あり得ないでしょう。
この弁護士過去2回の懲戒を受けているようです(2009年2010年)。
(引用)サラ・リーマン奮闘記「その他のニュース」2020年7月1日記事より
一つは、金融業者が弁護士費用出しているのを知って、事件の紹介を受けた」というもの。おそらく「弁護士費用出してやるから、他の金融業者の過払い金回収してもらえ、その金でこちらの金返せ」というパターンでしょう。先日紹介した東京ミネルヴァ事件と同様闇に支配されているパターンです。
どうも2004年頃からそんなことしていた様です。当時は、過払い金事件の最盛期でしたので、恐らく、金融業者の名簿を使っての悪質過払いビジネスによって、悪徳金融業者に毎年億単位のお金が流れていたのでは無いでしょうか。
高利貸が、過払い金判決後、客の名簿を使い、裏で、弁護士を操り、過払い金回収業を始めた頃です。
今回、東京都知事選挙に立候補した元日弁連会長の宇都宮健児さんは、消費者保護の為、高金利問題に取り組んでおられ、過払い金問題のパイオニアでしたが、宇都宮弁護士の敵だった高金利業者が「先生のおかげで大もうけさせていただいています」という事を言っているとの記事を見たことがあります。
悪徳業者から与えられる甘い蜜を食した弁護士は、もう、悪徳業者から逃れることはできません。覚醒剤中者と同じです。「わかっちゃいるけどやめられない」(スーダラ節)の世界です。
2回目の懲戒は、刑事事件で弁護士しか接見できない接見禁止の付いた拘留者に対して、テープを持ち込んだり、録音したりして、外の人間の伝言役となったとというものです。接見禁止の抜け穴に利用されたわけです。
黒い甘い蜜をすすった弁護士は、悪者の言いなりです。
しかし、この2回の懲戒処分は、いずれも「業務停止3ヶ月」というもの。おそらく、悪徳業者の仕事しかしていなかったでしょうから何の影響も受けていないと思います。
今回の4200万円横領もおそらく、多くのお金が闇の人間に流れていると思います。余罪も沢山あるでしょう。
今回の逮捕でおそらく実刑となるでしょうから、この弁護士も東京ミネルヴァの件と同様、お役御免(というか闇の使い捨て)となります。
闇の支配を受けた弁護士、司法書士は沢山います。皆さん、広告には注意して下さい。弁護士だからといって信用してはいけない時代です。
司法試験、予備試験の試験日はお盆期間
5月に予定されていた、司法試験、予備試験の試験日が、コロナの影響で延期されていましたが、8月のお盆期間の開催となりました。
まだ、予断を許さない状況ではありますが、受験生にとっては、先ずは、一安心といったところでしょう。
全国一斉の試験です。会場変更となると、確保大変だったと思います。職員の方々ご苦労様です。
なんとかこのまま試験開催できること心よりお祈り致します。
先輩弁護士に、少しは、礼を尽くしてくださいませんでしょうか
世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…
先輩弁護士に、少しは、礼を尽くしてくださいませんでしょうか
本日は、我が業界についてのぼやきです。
最近、立て続けに、若手弁護士からの放置プレーを受けています。大して難しい話でもない、対立関係も解消されている単なる確認作業なのに、何度も連絡入れても、留守(居留守?)、折り返しの連絡頼んでもくれない。1件は、8ヶ月、もう1件も半年こんな状態です。
元々我が業界は、そんなに人数が限られたものであったので、若手弁護士も年配者弁護士も立場対等ながら、年配弁護士に対しては、それなりの気を遣っていました。無論、事件の関係では、若手も、相手がどんな大物弁護士であろうと、相手に気を遣って、譲ることはありません。巷で、しばしば、弁護士会会長には、頭が上がらないのでは?という人がいますが、そんなことはありません。それが弁護士の世界です。
しかし、相手方弁護士に対して、どう接するかは別の話です。年配弁護士も若手に対して、先輩面した態度を取ることは普通はありません。若手弁護士も、年配弁護士対してヘコヘコすることはありません。弁護士相互に、相手に対して礼を尽くすのです。問いに対して、すぐに、答えるとか、すぐに、回答できなかったら、遅れている事情を話して、相手方の弁護士が依頼者の対応に困らないようにします。そして、やはり、年配の弁護士に対しては、それなりに気を遣ったものです。
もっとも、いつの時代にも変な人がいて、そういう事ができない人がいます。弁護士は、社会人経験無く、学生から弁護士になる人が多いので、社会人として礼節を備えず弁護士デビューします。以前だと、狭い世界でしたので、師匠弁護士や兄貴分弁護士などが、注意したり、そもそもそういう事が無いように、新人の時に教育するので、そういういわゆる「礼儀知らず」の発生がかなり抑止できたのです。
弁護士過剰時代が来て、弁護士業界も師弟関係が崩壊し、サラリーマン化しました。雇った方も、入った弁護士もドライな考えですから、弁護士としての教育がなされることが少なくなりました。弁護士の入れ替わりも激しい
しかし、放置はいけないでしょう。というか、弁護士と言うより社会人としてのレベルの礼節です。
若い者の礼儀に対して愚痴を言う姿、まさに、人生行路師匠の漫才スタイルです。こんな事でぼやくのも私が歳を取った証拠なのでしょう。でも、大きくぼやかせて下さい。
「ばか者!返事するするいうて、何ヶ月経ってるんだ。こちらは、2週間おきに連絡入れているのですよ。単なる確認作業ですよ。これじゃあ、【返事するする詐欺】。」「責任者出てこい!年配者の貴重な人生の時間を返せ。」
ps、その後、「担当弁護士辞めました」との事、→残務処理の挨拶もなしかよ…。(´д`)
東京ミネルヴァ(続報) 闇の支配(2020.6.26)
昨日、東京ミネルヴァに関する記事をアップしましたが、事態は、より深刻なものでした。私自身びっくりしました。
https://diamond.jp/articles/-/241503
(引用)DIAMOND online 2020.6.26 5:42の記事より
要するに、若手弁護士が、闇の人間(非弁)に支配されていたという案件である。それにしても、被害者の数は甚大である。
弁護士から、コンサルタントや広告代理店、人材派遣会社という名目の下、弁護士事務所に入った巨額のお金が、依頼者に渡らず、そのまま、業者に流れてしまっている。
昔から、経験浅いピヨピヨ弁護士や病気や懲戒などで仕事を自分で取ることができなくなった老弁護士にいい話を持ちかけて近づき、最初ちょっと良い思いをさせて、一旦、これらの弁護士が食いつくと、それをゆすりのネタに、その弁護士名を使って、悪事を働くというもの。その弁護士を使うだけ使って、弁護士会から懲戒されたら、その弁護士をポイして、次のカモの弁護士を使う。
弁護士会の会報「自由と正義」の巻末に、懲戒のページがあるのですが、毎月の様に、この手の被害にあったと思われる弁護士の懲戒事例が載っています。
以前は、比較的小規模ケースが多かったのです。昔は、悪徳金融会社が、弁護士名使って取り立てるとかの案件が多かった。
しかし、「過払い問題」は、悪徳金融側の商売替えを促しました。貸金業者から真逆の弁護士の黒子になったのです。弁護士版人形浄瑠璃です。
貸金業者側の人間は、多重債務者の名簿を持っており、これを使えば、集客バッチリ、動くお金は、莫大です。過払い請求は、無論、手抜き請求です。事務員が不当に安いダンピング和解して、ドンドン事件を処理していきます。回転で勝負。過払いの依頼者は、借金取りから逃れたらそれで満足という人が多く、過払い金使い込まれても気付きません。やりたい放題です。
東京ミネルヴァ代表の川島浩弁護士は、事務所、3代目の様です。可哀想に入った事務所が悪かった。記事によると川島弁護士、脱却を図ろうとした気配あるようです。しかし、この闇の黒幕(犯罪歴あり)から「一蓮托生よろしくお願いもうしあげます」というメールされていた川島弁護士、少し可哀想な気もします。
記者会見風のCMでの川島弁護士の笑顔が悲しく見えます。
https://www.youtube.com/watch?v=BcxZMQsfYM4
(引用)youtube「弁護士法人 東京ミネルヴァ法律事務所 新潟県相談会」より
闇は、巨額の広告費で弁護士を釣る。広告費名目ですので、非合法スレスレの形式をとって、司法の介入を防ぐ手立てを取っています。
記事を見ると、この黒幕は、かなりのやり手で、この罠にかかっている弁護士は、まだまだ、いるようです。
昨年も大阪の若手弁護士が逮捕されました。
捜査が進むと別の弁護士が問題となるでしょう。でも、闇は、一度、掴んだ弁護士を手放しません。一度、蜘蛛の巣に引っかかったチョウチョは、蜘蛛に、体液、チューチュー吸われる運命です。
私から見て怪しい弁護士HPウジャウジャあります。立派なHPだからと安心してはいけません。
当事務所のHPは、ごらんのとおり、ゴチャゴチャした手作りHPです。ご安心ください。
弁護士法人 東京ミネルヴァ法律事務所 破産 深読み(2020.6.25)
またまた、弁護士不祥事ネタです。それも今回のは、弁護士業界の信用を失墜させる事件です。詳しい事情は、分かりませんが、現時点の情報からこの破産の深読みをしてみたいと思います。
負債総額51億円という驚くべき巨額の負債です。銀行が、弁護士に億単位の融資をするわけがありません。勿論、この51億の数字は、自己破産ではなく、債権者申立の推定数字なので、正確な金額ではありません。しかし、おそらく、負債総額の多くは、依頼者の着手金、報酬、過払い金預かり金で、相当な金額ということではないでしょうか。
弁護士法人 東京ミネルヴァ法律事務所は、全国的にテレビCMを流して、過払い金請求、B型肝炎給付金案件を集めていましたが、2020年6月24日裁判所から破産決定が出されました。
この破産は、世間の人が思うような通常の破産ではありません。弁護士会からの弁護士会費滞納を理由とする申立による債権者破産です。
一般の人は、何が特殊なの?と思うかも知れません。普通、破産は、自分で申し立てる自己破産です。債権者破産は、債権者が財産の散逸を防ぐ為行うもので、費用は、申立人が払わないといけません。この債権者破産申し立ては、破産者の状況が全く分からないし、調査に破産者の協力がどこまで得られるか不明ですので、自己破産より高額の予納金を払わないといけません。
今回の案件は、依頼者数千人と言われています。管財人としても調査や依頼者対応にかなりの人数を確保しないといけないので、相当高額な予納金となったと思われます。
弁護士でも経営者であって、経営に失敗する人もいるわけで、弁護士の経営破綻は良くある話です(破産まで行くケースは少ないが…)。弁護士会は、何故、そこまでの自腹を切って債権者申立したでしょう。
同事務所は、どうも5月くらいから連絡が付かなくなり、弁護士会に依頼者からの相談がかなり入っていたようです。そして、6月10日「総社員」(まあ、株式会社の「株主」みたいな者です)の合意で、解散決議がなされ、登記上は、清算人として、元代表社員の川島浩弁護士のみ存在している状況となりました。
この直後から、弁護士会(第1東京)は、同事務所の依頼者への相談窓口を設け対応に当たっていたようです。
おそらく、その対応の中で、かなり酷い状況が推測される状態だったのでしょう。問題あるところが自ら情報を提供するわけはありません、破産しない以上、内部は闇のまま。このまま放置しては、被害者放置となり、被害者泣き寝入りとなります。弁護士会は、なんとか直接介入する方法を考えました。今回の申立名目の弁護士会費用滞納は、おそらく僅かなものだと思います。弁護士会は、この僅かな滞納会費を理由に、巨額の費用をかけて、債権者申立をしたのだと思います。
テレビで見た第1東京弁護士会会長は、「到底許されない」と強い口調で会見していましたが、弁護士の信用に関わる重大事件です。
恐らく、今後、破産手続きが進むにつれ、同事務所の運営実態が明らかになり、詐欺、横領等の刑事事件に発展する可能性は十分あると思います。
弁護士法人の負債は、法人の社員弁護士が無限の個人責任を負うことになります。報道によると「総社員の同意で精算」とありますので、代表の川島浩弁護士以外にも社員弁護士がいたのでしょう。同事務所の構成をみると代表で弁護士経験9年、弁護士経験の浅い弁護士も多い。(この若さで、CMで標榜する多種事件を処理できるわけ無い)
もし、若手の弁護士が就職先に困り、やっと入った事務所で、頼まれて社員弁護士になっていたとしたら、悲惨です。億単位の負債を抱えてしまうことになります。
社員弁護士でない従業員若手弁護士さんも事務所の実態を知りつつ、仕事をしていたことでしょう。場合によれば、刑事罰の危険もあります。
法律業務のプロである以上、「知らなかった」では済みません。
現在、問題のある弁護士法人が乱立している状況です。自浄作用を促すためにも、今回の事は、きっちりと処分すべき者は処分するという厳格な態度で臨んで欲しいと思います。そうでないと一般人の被害発生はもとより、新人弁護士も悪質弁護士の食い物にされてしまいます。
ホント、弁護士信用できない時代となりました。
B級グルメ探索 土日お昼のみ営業 幻の西成おでん(2020.6.25)
前から行ってみたいと思っていた西成のおでん屋さんに行って来ました。
土日のお昼のみ営業、売切れたら終わりというお店
平日昼間の様子はこれ
大通りから入った路地入ったところ。ちょっと不気味です。
11時半頃行ったところ、人だかりが…
皆さん、立ち食いで、お皿が空になり次第、お鍋のおでんを注文しています。
私も一通り注文し、テーブルは冷蔵庫の上、ビールも自分で冷蔵庫から出します。
う-ん、旨い! すき焼きの様な甘い感じの出汁がよくしみています。
地元のお持ち帰りの人も多く、夕方になる前に、売り切れになるのも分かる気がします。
一緒に行った知人は、30年も前から来ているお店で、地元出身、俳優の赤井英和さんが、絶対にテレビで紹介しないと決めている秘密のお店らしいです。
ビール飲んで1000円程で大満足
ぜひ,皆さんもご賞味あれ
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270406/27050400/
タイガース 開幕から死のロード?(15連続ビジター)(2020.6.22)
このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。
タイガース 開幕から死のロード?(15連続ビジター)
ついに開幕しました。20年度プロ野球。タイガースジャイアンツにいいところなしの3連敗スタートと残念なスタートとなりましたが、この週末は、テレビでゆっくり野球を楽しむことができました。少しずつ、平常が取り戻されてきています。このままコロナ第2波に見舞われることなく推移し、甲子園でビール片手に応援したいですね。
ところで、今年は、3か月も開幕遅れた事と、移動距離を減らした開催となりましたので、タイガースは、開幕から15試合連続でビジター戦です(7/5迄)。その後、甲子園でホーム15試合連続となります。移動回数が少ないことは、選手に楽な反面、やはり、ビジターでの生活は、精神的に疲れると思います。阪神が甲子園を明け渡す夏の死のロードでは、成績を落とす事が多いですね。無論、昔とは違ってホテルの環境が良くなり昔ほど成績は落としていませんが…
開幕から3連敗…ちょっと怖い気がします。
ですが、野球を楽しめること自体に感謝していきたいと思います。
電話帳ハローページ廃止(2020.6.18)
NTTは、21年度10月の最終版を以て、人名別50音別電話帳を廃止することを発表しました。
私の子供の頃は、電話番号知らないとき、相手の電話帳を調べて、電話したりしていました。映画ターミネーターでも、ヒロインの「サラ」の住所を調べるのに、シュワちゃん、電話ボックスの電話帳ちぎっていましたね。個人情報に寛容な時代でした。しかし、今や、電話帳は、オレオレ詐欺や怪しげな物の売り込みに利用されているイメージがあります。登録拒否者も多く、また、そもそも固定電話持たない人も多く、どんどん、薄くなっていきました。廃止は、時代の流れだと思います。
他方、職業別電話帳の「タウンページ」は、今後も存続するようですが、これも、将来的には、廃止になる可能性が高いと思っています。
現在、業者を選ぶ手段は、タウンページではなく、インターネットに移っています。スマホで検索の時代です。かさばる電話帳は、すぐに捨てられてしまいます。唯一、お年寄りが利用する位ではないでしょうか。
以前の弁護士業界は、唯一の広告手段が電話帳でした。広告については、規制がなされており、電話帳は、グレーゾーンであったわけです。
しかし、規制緩和の構造改革のかけ声の下、弁護士業界も、競争を促すべく、広告が解禁になりました。本来、一定の制約がかけられているのですが、ご存じのとおり、ホームページ、テレビ、新聞、弁護士の広告が溢れています。
当事務所が、開業の頃は、タウンページが元気な時代で、高くても(大きさ、色にもよりますが、結構高いのです)、頑張って出していました。段々、タウンページを見て来た人は少なくなり、年度の更新の度、載せる範囲、大きさ、色の程度を下げ、広告担当者をがっかりさせていました。一昨年からは、とうとう掲載自体を止めました。
お年寄りもPC、スマホを使いこなす時代はもうすぐです。「タウンページ」の役割が終わる時代近づいています。
コロナショックと大学生(2020.5.5)
緊急事態宣言で、経済がストップした状態です。
いろいろな人が大変困った状況にあります。その中で、今回、学生さんについて思うところ書きたいと思います。
現在、大学生のアルバイト先が休業中でとても大変なことになっています。今の大学生は、かなりの人が学費だけ親に出してもらい、下宿代等生活費の捻出は自分でアルバイトして稼いでいる人がとても多いのです。中には学費も自分で出している人もいます。ただでさえ、アルバイトに追われて勉強がおろそかになることが従前から問題となっていたのに、その生活費の捻出がままならなくなりました。
私の学生時代、正に、このような生活でした。通帳に10万円があったためしがありません。家庭教師のアルバイトが切れる3月は、引越のアルバイトしていました。大学を卒業しての受験生時代も常に、通帳とにらめっこしていました。あの時代、このようなコロナショックが発生していたらと思うとぞっとします。
先日、ナイナイの岡村さんが、ラジオで発した発言が不適切発言として糾弾されていました。確かに、発言の内容自体は、問題のある発言です。たしか、「風俗行けなくて困っています」との一般視聴者の相談に対して、「風俗店、今は閉まっているが、再開したら、普通では、風俗界に入ってこないような、可愛い女の子がお金に困り、割り切った短期バイトで入ってくる。」という趣旨の内容だったと思います。本当は、深刻な問題なのに、ラジオのバラエティでもおかしく扱うべきではない、ラジオ局のモラルを問われても仕方ないと思います。
しかし、昔から金銭的に困窮すると、女性は、身を売り、男性は犯罪に走るというのが定番なのです。
将来の国の運営の担い手である学生を保護することは急務です。学生のアルバイトの減少に対して、今回、雇用保険に加入していなくても雇用調整助成金がでます。雇用主が雇用調整助成金を受け取って無くても、シフト減、出勤停止に対して休業手当を請求できるのです。ただ、雇用主自体も今回のコロナ禍で体力を喪失しており、実際に払ってもらえることは期待できない場合は多いと思います。
学生を守る制度・対策が企業、学校、国、自治体に対して強く求められます。
そんな中で明石市長の泉市長がいち早く、学生の学費を無利子無担保貸し出すことを発表しました。親に使われることを防ぐべく、市から直接学校に振り込むという手法を使っています。泉市長は、私が修習生時代、お酒をご一緒したことがありました。とてもエネルギーにあふれた方です。流石と大変感心しました。
お金の使い道分かっています。
大喜利(2020.4.28)
事務員さんと私の会話
事務員Aさん
「先程来られたお客さんからドーナツ🍩頂きました。」
私
「どこのやつ」
事務員Aさん 「〇〇のドーナツです」
私 「どこのやつ」
事務員Aさん
「だから〇〇のです」
事務員Bさん
「先生〜 それ難易度高すぎ〜」
事務員Aさん 「??」
事務員Bさん「どこのやつ」早口で10回言って」
事務員Aさん 「ドコノヤツ ドコノヤツ ドコノヤツ(もっと早く) ドコナヤツ …ドーナツ」
事務員Bさん 「ドーナツてる?」
クヒョー 笑いを横取りされた❗️流石、ベテランBさん❗️
茨木太陽は、コロナ禍 明るく平和に努めています。
コロナ禍 久々に大阪市内へ出ました(2020.4.22)
緊急事態宣言以降、裁判所も弁護士会も事実上、停止状態で、(大阪)市内の方へは、行く事がなかったのですが、本日は、病院での医師面談の為、市内へ出たところ、テレビで、人出は、かなり減ったと聞いていたのですが、ホント、人が少ないのにびっくりしました。茨木の方が人多そうな雰囲気です。
平日昼の11時、こんなガラガラの御堂筋線(写真は、心斎橋―難波間)を初めて見ました。寒々として雰囲気です(地下鉄の窓は、開いており、正直寒くて風邪引きそうだった)。
すれ違う人も皆マスク姿です。本来、マスクの穴の大きさはウィルスの100倍から1000倍なので、ウィルスは素通りします。マスクは完全ではありません。しかし、咳やくしゃみでの飛沫の中にウィルスがいる場合、マスクにも意味があります。今回のコロナウィルスは、無症状の期間が長いのが特徴ですから、知らず知らず他人に感染していて、他人に移してしまうということも考えられますから、今や、人混みでのマスクは、エチケットとして必須とも言えるでしょう。
緊急事態宣言5月6日以降も延期するかどうか4月の下旬決定されるそうです。事態が好転すること心より願うばかりです。
新型コロナ緊急事態宣言下の執務について
現在、緊急事態宣言が発せられ、裁判所、公証役場等も事実上、新規受付を停止し、保険会社も担当者の在宅勤務等で、対応にかなり遅れが生じている状況にあります。
弊所におきましても、緊急事態宣言の趣旨に賛同しつつ、法的サービスの継続を図るため、事務員の交代出勤で対応するなどしています。複数の電話に対応できない状況が生じる場合があるかもしれません。時間帯によっては、留守番電話になったり、ご不便をおかけするかもしれませんが、この点、ご了承お願い申し上げます。是非、メールでのお問い合わせを利用していただけたらと思います。
また、弁護士との新規相談につきましては、従前通り、弁護士との面談での相談を原則としていますが、電話相談制度(予約時間に、こちらからお電話致します)も開始致しましたので、是非、御利用いただければと思います。
問い合わせ方法について
交通事故に関するメールでのお問い合わせ
交通事故や後遺障害に関するご相談は、交通事故専用のお問い合わせフォームページをご覧頂き、各項目をご入力ください。
その他のメールでのお問い合わせ
その他の一般民事事件に関するご相談は、一般民事事件お問い合わせフォームページをご覧頂き、各項目をご入力ください。
電話相談についてのお問合せ
弊所では、交通事故と借金問題について、「電話相談」を行っております。
相談料はもちろん無料です。
尚、電話相談は予約制となっております。上記フリーダイヤルより、まずはご予約ください。
コロナ禍-茨木太陽法律事務所事情-(2020.4.18)
緊急事態宣言が発令され、全ての人間の活動が止まってきています。まるで巣で嵐が過ぎ去るのをじっと待つ小鳥の様です。
当事務所も大きな影響が生じています。お子さんを抱えておられる事務員さんには、学校や幼稚園、保育所が閉鎖状態になり、仕事に来ることができない人もいます。
裁判所がストップし、保険会社も在宅勤務で機能不全しており、弁護士業務としてもかなりする事が減ってきました。しかし、完全休業する訳にはいきません。コロナによる事業閉鎖、借金問題、また、交通事故も日々発生しています。弁護士だけで対応することは不可能です。
事務員さん達、皆で話し合って、事務所が機能不全にならない様に、皆が各自の環境に合わせて、シフトを自主的に組んでくれて頑張ってくれています。経営者として、ありがたく、とても感謝しています。
この自粛、現在のところ、どうも5/7に解除となる雰囲気ではありません。長期的な視野でみないといけないように思います。短期ならば、多少の無理は効きましょうが、長期的に無理をすると家庭の崩壊を招いてしまいます。コロナ事情悪化したした場合、あるいは、当事務所から感染者現れた場合、私は、なんとか、一人でも事務所に来るつもりですが、更なる人員縮小、あるいは出勤ゼロを考えないといけないかもしれません。コロナの終息を心から祈っています。
コロナショック 司法研修所(2020.4.6)
朝のモーニングショー見ていたら、「司法研修所での書記官研修 この時期にするか?」について、長島一茂さん 玉川徹さんが、ホント、ぼろくそに批判していました。
私は、これを聞いて、司法を分かっていないと思いました。
コメンテイターの方々は、どうも、司法研修所の研修を単なる企業の新人研修の様に考えられているのではないかと思いました。
司法研修所での書記官研修は、司法にとって無くてはならないものです。そして、司法研修所のスケジュールは、年間ビッシリ詰まっているのです。司法修習生の研修(かつて私もここで研修しました)、裁判官の研修も一年を通して計画的にびっしり入っているのです。
感染者が現実にほとんど発生していない状況で、その危険性があるということで、研修を中止することは、いわば、警察学校や自衛隊での新人研修をコロナ蔓延の恐れがあるということで、延期や中止するようなものです。研修無しの法曹会デビューなんて、警察官や自衛官が訓練無しに、銃を持たされて実践に臨むようなものです。
司法研修所の研修は、裁判所実務という実践に臨むに当たり、実戦経験豊かな教官が、机上ではなく実践に基づいた教義を教え込んでくれるところです。
地方から来た者は、隣接する寮に数ヶ月泊まり、同じ釜の飯を食べて、同期の友情を育みます。
ですから、司法研修所での研修を延期するという事は、よほどの事が無い限り延期とすることはできません。
今回マスコミが飛びついたのは、地方からの研修予定生が、東京がコロナですごい状況になりかけている状況で、研修させるなんて・・・家族も怒り、辞表も覚悟しているみたいな事を言っている者の告発からテレビで取り上げられた様です。
私は、現実、感染者が居ない状況で、テレビ局が「東京怖い」的な発言をする人をおもしろおかしく、取り上げたようにしか思えません。
(追伸)
※結局、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、埼玉県和光市の施設で行われる予定だった裁判所と国税庁の職員研修について、延期などの措置が取られることが決まりました。
最高裁は、和光市の研修所で6日から来年3月末までの日程で行う予定だった「裁判所書記官養成課程研修」について、研修生が集合する形での実施は延期することを発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受け、施設の立地自治体である埼玉県と和光市から3日に要請があり、延期の判断をしたということです。対象は全国の職員約300人で、研修を別の形で行うことができるかなど、今後、検討するということです。また、国税庁の所管で同じ和光市にある税務大学校では、約1100人の新入職員が受ける予定だった専門官基礎研修について、在宅でのオンライン形式に変更されることが決まりました。全国からすでに約1000人の研修生が入寮していますが、6日から順次、自宅に戻るということです
パラサイト 半地下の家族(2020.3.23)
アジア映画として史上初のアカデミー賞4部門を受賞して話題になっています。
実は、この映画、私は、受賞になるずっと前、封切直後に、観ていました。
私は、正直、上映中、この映画を見ているのが辛かった。
確かに、その脚本は、格差社会を問題提起するもので、奇想天外な展開もあり、観る者に飽きさせない、内容の濃い作品である。
しかし、貧者が金持ちを騙して、平気でいることの構成が、どうしても、私の肌にあわなかった。
貧しくとも、清廉潔白であって欲しいという私の感性が、この映画を心から楽しむことを邪魔した。
被害者がいない「騙し」は楽しめるが、実害が出る「騙し」相手に心の傷が残る「騙し」は、楽しめることはできない。
日々、紛争に対面している弁護士としての性か、被害者に目がいってしまう。
金持ちも金持ちの人生があるわけで、当然、騙されていいわけはない。
もしかしたら、監督は、私のような見方をする者の存在を前提として、ストーリーを構成しているのかもしれない。
そう考えると、いろいろ考えさせる映画であり、なかなかの作品といえる。
現在、新型コロナで映画館には、閑古鳥が鳴いているということですが、皆さんも是非観ていただきたいと思います。
忍法、身代わりの術(2020.3.23)
世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…
忍法、身代わりの術
皆さん、世の中おかしい事だらけですが、我が業界で、びっくりの事が起こりました。
我が業界では、弁護士会が会員弁護士に懲戒処分する事があります。弁護士にとって、弁護会の処分は、とても怖いのです。弁護士は、どこかの弁護士会に所属していないと、弁護士として活動できません。医師会は任意加入団体ですが、弁護士会は、強制加入団体です。弁護士会で、退会処分を受けると、事実上、別の弁護士会(全国52会あります)でも、加入が認められないので、弁護士廃業ということになります。業務停止1ヶ月という処分でも、「たった一ヶ月、夏休みみたいなものね」というわけにはいきません。一切の弁護士業務をしてはならないのです。顧問契約は、全て、解消し、受けている案件も全て辞任、看板もネットでの広告も禁止、正に、「閉門蟄居」という事になりますので、業務停止後、元の状態に戻るまで時間がかかります。
2017年にA法律事務所が2ヶ月の業務停止になったときは、大変でした。10万人も契約者がいたので、その後処理は、大変でした。業務停止の理由が、景品表示法違反でしたので、処分としては、やや重すぎる様に思います。「戒告」にして、再び、問題行動があるときに「業務停止」すべきでは無かったかと思います。
先日、テレビやネット広告で有名な弁護士法人、B事務所が「業務停止6ヶ月」の処分が下りました。過払い提携司法書士に対し、紹介料を払ったというものです。
紹介料であったか、労力に対する対価であったか争われ、今後もその点について、審議が続くようなので、この点については、ノーコメントとしたいと思います。
しかし、びっくりしたのは、懲戒請求がなされてから、一般的には区別の付かない、ほぼ、同名の別法人を作り、登録弁護士も全て、別法人に移しました。元の弁護士法人は、もぬけの空の状態。業務停止命令後も普通にテレビCMしており、HP上も、懲戒処分を受けたのは、別の法人ですので、ご心配なくとの記載がなされています。
私が、子供の頃、忍者「カムイ」では、よく、こんなシーンがありました。手裏剣に当たって倒れたと思ったら、服が着せられている木に手裏剣が刺さっている。
「忍法、身代わりの術~」。
詐欺会社がよくやる手法です。危なくなったら別会社作って、同じ事する。詐欺会社は、名前は変えますが…。
また、倒産手法に、別法人作る一方、借金まみれの法人名を別の名前に名称変更し、新法人に元の名称の商号を名乗らせる。別名にした元の法人は、破産をする。
一般の消費者は、今までなじんでいた〇〇会社は実は、倒産しているなんて、気付かずに 依然と同様〇〇会社と取引します。
正に、こんな事を弁護士がしているのです。個人弁護士が懲戒請求を受けると弁護士会の移動は、判断が下るまでできません。弁護士法人の場合、別会社作って、元の法人をトカゲのしっぽの如く、切り捨てます。
確かに、弁護士会の懲戒制度も、いろいろ問題あるのは、確かだと思います。
しかし、このような「身代わりの術」を許したのでは、弁護士会の自治、自浄作用が失われ、只でさえ、弁護士の信用力が落ちている中、更なる信用の失墜を招くと思います。
私は、声を大にして、ぼやきます。弁護士業界の為にぼやくのです。「こんな身代わりの術使って、あーそうですか?と諦める弁護士会と違いますよ。次は、身代わりの術使ったとして、退会処分となりますよ。沢山の従業員、勤務弁護士、路頭に迷わすのですか? 懲戒請求に対しては、正面から反論をすべきでしょう。どういった意図で身代わりの術使ったのでしょう、責任者出てこい!」