今日のニュースで、大阪府立大学の最後の卒業式が取り上げられていました。
4月から大阪市立大学と大阪府立大学が統合し「大阪公立大学」なります。
我が母校大阪市立大学という名前が無くなるのは、正直、少し、寂しい気がします。
学生時代、大阪市立大学と大阪府立大学は、どうでもいいライバル意識を持っていた気がします。
地下鉄でいうと「あびこ」「なかもず」大和川を挟んである公立大学です。どちらの大学も巨大な敷地を持ち、その割に学生数は、そんなに多く無く、私立大学のような人混みはありません。構内学生が車で移動しています。当時、どんな点で、比べ合っていたのか…。以下、市大生の目で列挙します。
①学部について
大阪市立大学は、総合大学で、医学部、文学部、法学部 理系文系双方総合的学部があります。他方府立大学は、理系大学で、工学部は、偏差値高く、農学部とか特殊な学部もありました。市大生は、こっちの方が総合大学だって言っていました。ほんとどうでもいい話です。
②田舎度について
大阪市の端っこだろうが大阪市内。片や府大は、堺市という衛星都市。地下鉄も市大のある「あびこ」まで(府大のある「なかもず」は、当時、まだ、工事中でした)。
市大生は、こっちの方が都会だと言っていました。ただ、実際の環境をみると市大は、汚い大和川のほとりにあり、市大の方が田舎っぽい感じの環境でした。
③華やかさについて
市大は、文学部や女性の園の生活科学部があり、理系大学の府大より圧倒的に女性の数が多かった。市大生は、府大は、男臭い大学だと府大生に対してマウントしていました。
しかし、府大には、隣に、同じ府立の大阪女子大があり、サークル活動とか共働でしていることもあり、実際の学生ライフでは、府大生の方が実質女子率高かったのです。カップル率も府大の方が上だったのではないかな。実際、その後、府大は、大阪女子大と合併しましたし…。市大生のむなしいマウントです。
今思えば笑い話です。実際には、そんなに意識していなかったというべきかもしれませんね。どちらも中途半端に都会の大学で、田舎くさく、田舎者どうしで、どちらが田舎者かと議論しているようなものでした。まるで映画の「翔んで埼玉」みたいなものですね。
市大と府大、合併は、良い合併と思います。お互い被る学部がそんなにあるわけではなく、本当の意味での総合大学になります。スポーツの分野でも、数が増えるのですから、強くなるのではないかな。
でも、企業の合併も同じですが、違う組織が一つになるには、時間がかかると思います。ニュースを見ると早速、大阪公立大学の学長選出について揉めているニュースが流れていました。
我々卒業生に至っては、何年経っても、市大は市大、府大は府大でしょう。それが我々の青春時代だったのですから。
(今日のニュースで府大の卒業式が放映され、これでは、まるで、府大の方がメインではないかと 気にしてしまう市大卒業生…)