今週、2件立て続けに、悪質弁護士、司法書士による「任意整理」案件の相談を受けました。
1件は、テレビCMをバンバン流している弁護士法人、もう1件は、SNSの広告で知った、HP上、代表司法書士の名前も記載されていない司法書士法人。
私は、このHPで度々、任意整理被害の実態をUPさせて頂いています。「過払い」調査で多重債務者を呼び寄せ、「任意整理」を勧め、法外な報酬を多重債務者から受け取り、後の事は知らんぷりというものです。
1件目は、収入20万円幼子を含め3人家族の方が400万円の債務を負っている状態です。家賃光熱費を差し引くと12万円程しか残り生活費がありません。毎月7万円程を支払いに回していますが、ほとんど利息だけの状態です。
確かに、任意整理で利息をカットできれば、時間がかかっても完済に持ち込むことはできます。
しかし、爪に火を灯す生活をしても、完済に至ることはないでしょう。途中で破綻します。
この方は、弁護士法人から、「400万円の債務の内、金額の大きい分だけ任意整理しましょう」と勧められました。弁護士介入で、返済がストップしますので、大口の返済分が一時的にストップします。その浮いた分を弁護士費用として、弁護士に支払い続けるのですから、なんにも生活は楽になりません。表向きは、弁護士費用ではなく、「債務返済資金」として、お金を集めます。数ヶ月このような状態が続き、30万円~40万円の弁護士に対する支払いが終わると、弁護士費用は頂きました。後は、この表に従って返済してくださいというもの。利息は付きませんが、月々の返済額は減っていません。逆に、返済額が増える場合もあります。
法テラスを利用した自己破産ならば、15万円~17万円程度で、毎月5000円~1万円程度の分割支払いが可能なのです。
それを分かっていて、破産を説明せずに任意整理に誘導する姿勢は強く非難されるべきです。
2件目の司法書士法人の件は、もはや問題外です。HP上は、「評判がいい」の言葉が連呼されていますが、司法書士の名前さえ明らかにされていません。これは、完全に、司法書士会の内規違反です。司法書士法人の分割払を滞ると恫喝してくるし、依頼解約を告げると20万円もの解約金を請求してきたそうです。債務総額は、僅か100万円のケースですよ。あり得ません。
本当に、司法書士が運営しているかどうかも怪しいです。
藁をもつかむ思いで、助けを求めたら、それは、藁どころか釣り針だった。笑い話では済まない話です。
現在、悪質弁護士、司法書士が蔓延している状況では、弁護士会、司法書士会の自助努力ではどうしようも無いと思います。
法による処罰を以て臨むしかないと思います。弁護士出身の国会議員の方、どう思っているのでしょう。重罰を以て臨むべきです。時間は刻々と過ぎていっています。