投資詐欺被害の仕組み(2026.09.27)

以前、「みんなで大家さん」の詐欺性について、このブログで語らして頂きましたが、沢山の投資詐欺被害報道がなされています。SNSなどで勧誘されたりする場合で引っかかるのは、正直 ホンマ?と思ってしまいます。見ず知らずの人にお金を預けますか?ロマンス詐欺が横行していますが、相当、勧誘が上手いのでしょう。

今、一番やっかいな詐欺は、ネットワークを利用した詐欺形式です。詐欺組織本体は、直接勧誘せずに、代理店を通じて、勧誘するパターンです。保険代理店は、保険を売れば、手数料が入りますが、それと同じように、代理店として、投資商品を販売すれば、代理店に手数料が入るという仕組みです。

実は、保険代理店の販売手数料は、皆さまが思う以上に、かなり高額です。ですから、保険代理店は、自腹を切って、いろいろな営業活動を行って、保険加入者を募ります。

詐欺組織は、この代理店をうまくリクルートします。

先ず、詐欺ネットワークは、さも、利益を生み出すと信じさせるに足るビジネススキームを考え、それを商品とします。そして、お客や知り合いが多い人を狙って、代理店に引き込みます。例えば、保険代理店です。繁盛している保険代理店は、常に顧客客から、利益や節税となる保険商品を紹介し、顧客から信頼を得ています。

詐欺組織は、代理店に対して、たっぷり甘い汁を吸わせます。きっちり、毎月の利息を支払うのです。実質は、自分が出した出資金を毎月配当としてもらっているだけなのですが、期間が長くなれば出資額よりも多い利息を受け取ることになります。こうして、代理店の方に、これは儲かる商売だと信じ込ませます。

詐欺組織は、このビジネススキームは、安全であるという体裁を整えるため、何でも利用します。

総理大臣や有名政治家と一緒に移っている写真など利用する手法は、よくあることです。最近は、AIで捏造写真を作成など簡単にできてしまいます。皆さん、「私は、〇〇(有名人)と親しい」という人が現れたら、先ず、怪しいと思ってください。

詐欺師は、信用させる材料を作る天才が多いのです。私は、彼らは、一種の病気ではないかと思ったりします。

彼らは、人を騙しているとは思っていない人が多いのです。なり切っているのです。他方、代理店は、騙されている身ですから、全く、騙す意思はありません。

代理店は、自分の大事なお客さんに対して、商品を紹介します。心からお客さんに儲けてもらいたいとの気持ちで紹介するのです。そして、詐欺組織は、お客さんにもきっちり利息を払っていき、お客を喜ばせます。

そうすると代理店は、お客さんに喜んでもらった上に、自分にもマージンが入るので、ますます、盛んに自分のネットワーク(家族、知人、顧客)に商品を紹介するのです。

ネットワークの人々は、代理店のまじめな人柄を信頼しているので、疑うことなく、商品を購入します。

こうして、その人が、また、自分のネットワークに商品を紹介します。孫代理店となる場合、代理店にならない場合もありますが、代理店にならない人にも、代理店より割合が減りますが、代理店からマージンの分配を受けます。

こうして、次々に詐欺ネットワークが自己増殖していくのです。この仕組みは、ある程度の規模まで、急速に自己増殖していきますから、配当も可能なのです。しかし、ある程度の規模までくると自己増殖に限りが出ます。

新規加入者が減ると配当に回す資金が不足することになります。配当が止まると加入者が騒ぎ出します。

詐欺組織としては、潮時どきです。配当をストップし、行方不明となります。たとえ、見つかっても、必ず、「支払いの目途はすでに立っている。もう少しです。安心してください」と堂々と言うのです。返せないとは絶対に言いません。

このスタイルの投資詐欺は、なかなか詐欺立件に至りません。詐欺組織トップは、海外に逃げていたり、そもそも、海外の組織がやっている場合があり、なかなか、警察の追及ができないのです。そして、被害者が加害者になっている、まるで、ゾンビの様な構造なので、誰をターゲットにするか、不明確にならざるを得ないのです。

信じこんでいた代理店や加入者は、自分のネットワークの人から恨まれ、信用を失います。親切心で紹介したのに、実は、犯罪に加担したことになります。広告塔に利用されたタレントは、イメージダウンは避けられません。

所属事務所、仕事選びに注意が必要です。タレントの生活がかかってきます。

政府に求む!!投資詐欺対策(2026.09.12)

昔から詐欺的な話はあった話だが、最近は、ネットの影響もあってか、あまりにも詐欺が氾濫していると感じる。

あれだけ報道されているのに、オレオレ詐欺で毎日多額の被害があったことの報道がなされている。

投資詐欺もあちこちでなされ、多額の被害が出ている。以前紹介した「みんなで大家さん」など、未だに、逮捕もされていない。事業の失敗を装った投資詐欺が横行している。事業をやったふり。投資家から集めた資金をさも事業で得られたとして、配当に回す。まあ、自分の資金の一部が戻ってきているだけの話。これをポンジスキームといいます(昔、アメリカでポンジという人がした詐欺犯罪)。

詐欺師は、賢い犯罪である。事業をしているふりをしているので、この「事業をしているふり」を警察、検察は、証明しないといけない。この証明の壁を詐欺師達は、うまく利用している。そして、犯罪で得た金は、海外などに隠してしまう。司法現場での解決には限界がある。立法を以て、立証責任の軽減を図るべきである。

また、詐欺師の刑は軽い。お金を隠して、数年刑に服した後、出てから隠した資金を得る。

強盗殺人は、無期懲役か死刑である。人の生命身体に拘わる犯罪は、刑が重い。これは、暴力から国民を守るという国家の意思の結果である。

多数の被害者が出るような犯罪は、懲役15年以上の重罪にすべきである。

国民がそういう危機に瀕しているのであるから。

国会議員の方、是非、国民を詐欺から守る手段を真剣に考えて欲しい。

ネパール 土石流(2026.09.10)

ネパールの巨大土石流が発生してから2週間が経ちました。流れてくる映像を見ているとその被害の大きさに驚かされます。多くの方が命を落とされました。行方不明者多数ということですが、身元が判明することは、期待できないと思います。あの岩と水の土石流です。人間など、ミキサーにかけられた果実の様なものでしょう。跡形も無く姿を消すのが普通と思います。自然の前では、人間は、無力です。

加えて、橋や道、家などすべてのインフラが失われました。ただでさえ、山、谷、川に阻まれた交通手段しかなかったところです。道作りから始めなくてはなりません。

私は、昨年、3月、人権関係の仕事(私は、外国人労働者の労災、交通事故も扱う)で、ネパールを訪れました。貧富の差が著しく、裁判官、弁護士は、カースト上位の方で、メイドを何人も雇っていました。他方、一般の方はとても貧しく、社会インフラもひどい状況でした。仕事が無く、若者の多くが海外に出て働いている状況にあります。

独自に、インフラを復元する力は無い国です。唯一の産業と言っていい観光産業もこの災害で大打撃を打つと思います。ただでさえ、国民の不満は高まっています。昨年、国は、情報統制をすべく、SNS等の配信制限をすると発表したところ、若者の暴動があり、多くの政府高官の家が焼かれました。

ネパール、社会不安が高まり、ますます、若者の海外脱出が増えるでしょう。ネパールの人材送り出し会社の社長が「我々の国は、人しか売れるものはない」と悲しく言っていましたことを思い出します。

カーストが人の心を縛っている国です。国の復興には、大きな壁があると思います。簡単に「こうすればいい」とか「頑張って」との綺麗ごとでは、済まない国です。

ネパール 土石流