おぞましい事件-追記-(2020.9.16)

神出病院事件について、昨日、ご紹介しましたが、実は、弱者を食い物にする悪徳精神病院事件は、昔からある問題です。
私がずいぶん昔、弁護士になりたての頃、大和川病院事件が大きく問題となっていました。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160526-OYTET50017/
精神病患者を人間扱いせずに、金を生む、まるで家畜扱いにしていた事件です。
金の亡者と化した医師が、経済的弱者のスタッフを利用し、反抗の術を知らず、自分を守れず、かつ、家族から見放されて、家族からの助けも見込めない精神病患者を食い物にしていた事件です。
 この事件は、特殊な部類でしょうか。私は、表に出てきていませんが、似たようなケースは、今でも蔓延していると思うのです。大和川病院、神出病院事件は、氷山の一角だと思います。

おぞましい事件-神出(かんで)病院事件(2020.9.15)

またも、精神病院での患者虐待事件が起きました。
精神患者をまるで、家畜どころか、それ以下の、おもちゃにして、楽しんでいたというのですから、信じられない事件です。さながら、フィクションのアニメや映画に出てくる「悪の帝国」の世界です。アニメや映画なら正義の味方が登場して、一件落着の世界なのですが、現実には、そんなヒーロー登場することはありません。
内容は、あまりにもひどく、まずは、この記事を読んでください。
https://www.47news.jp/47reporters/5240303.html

私がショックを受けたのは、この記事にあるように、普通の人が簡単にその環境に染まってしまうということです。ナチスドイツ時代、アウシュビッツでの中では、考えられない行為が普通に行われていました。戦後、ドイツ人自身が、自国民がそのような事をしていたことを知り、とてもショックを受けました。この神出病院の事を我々は、知ってとてもショックを受けていますが、一歩踏み外せば、人間は、いとも簡単に鬼に変身するのです。人間の性(さが)怖いものがあります。いじめ問題も根は同じと思います。人間の性(さが)の暴走を防ぐ方策を構築しておかないと、同様な事件は、いつ起こってもおかしくはありません。人間は、知性の動物と安心していてはいけません。本来、いつでも暴走する危険のある怖い動物なのです。

GO TO トラベル申請(2020.9.11)

「GO TO トラベル申請」

この夏は、いろいろ出かけた。申し込み時、すでに、GOTO割引されたものはいいのですが、自分で申請しないといけないものもある。
9月14日が期限というので、慌てて申請した。申請書の他、振込口座指定書、通帳のコピー免許証、宿泊証明書いろいろ添付しないといけない。私は、いつも安宿なので、今回の申請といっても、数千円レベル。それをいちいちチェックして、処理していく担当者の事を思うと少々申し訳ない気持ちになる。
 必要書類には、東京の人でないことの証明を求められる。東京の人にも申し訳ない気がする
ただ、GOTOキャンペーンがあっても、地方の観光地ガラガラである。土日でも普通に直前予約が可能であった。観光業の方の大変であること火を見るよりも明らかである。
東京もとうとうGOTOトラベルの対象になることになった。大都市東京の旅行需要考えるとかなりの効果を期待できる。
 団体旅行がほぼ期待できない中、人の利用をぜひ進めていきたいと思う。
 私も、この秋、どこか出かけようと思っている。 

若手弁護士の悩みー専門家か万事(よろず)屋かー(2020.9.9)

昨日は、若き医師の悩みで専門家か万事屋かを少し論じました。
翻ってみると弁護士も同様のテーマがあります。
ただ、医師とは違って、人の命に拘わらないお金にまつわるお話がほとんどです。(無論、刑事事件や家庭内暴力の問題など、お金以外のことも弁護士の分野ですが…)
 大病院があって、その中で、いろいろな科に分かれて、専門の集合体があります。弁護士業界は、そこまで細分化された事務所はありません。
特許など専門性の高い分野は、自ずから、大企業の集まる東京にニーズがあります。大阪も、大都市といえますが、東京に比べれば、田舎です。専門的な仕事の依頼がなければ、専門性を高めていくことはできません。大阪の場合、大事務所でも、やっていることは、街弁と大きくかわらなかったりします。大事務所でも、顧問料をもらって、いろいろな相談を受けるのです。
 弁護士の従来の基本的スタイルは、なんでも相談できる万事屋さんです。私も、万事屋時代がありました。刑事、家事も含めて多種多様な事件をこなしてきました。特に、郊外型事務所を開設したので、当初は、街のニーズに応えるべく、奔走しました。
 でも、多種多様な事件をすることの弊害もあります。毎回その分野を勉強して対応するのですが、次が無いので、知識もいつしか消えていきます。なかなか知識の積み重ねができない。忙しい割に、達成感がもう一つでした。
 とあるきっかけで、交通事故後遺障害について、興味を持ち、医学的な勉強も重ねていくうち、郊外であっても専門性を高めていこうと思い、今に至っています。
 万事屋から専門家に切り替えることで、最初は、受任件数が減ることになりましたが、専門性を高めることで、それなりの評判をえることができ、口コミで、地域外の方からも依頼を受けるようになりました。
 もっとも、もともと、郊外型の万事屋ですので、専門外の事も、受任はしないとしても、相談を受けることはしています。最低限の街弁のお役目です。町医者の様に、重篤な病気(事件)か、そうでない病気(事件)かを振り分けます。
 借金、相続、交通事故に絞ることで、スタッフも私も専門性を高めることができ、効率的な事件処理が可能です。付け焼刃的な事件処理ではないので、以前の万事屋時代より達成感はあります。さらには、超ハードスケジュールから解放され、休日も取ることができるようになり、週末、バイクのツーリングに行ったり、メリハリのある生活を送れています。
 無論、万事屋での経験は、とても貴重です。交渉は、本に書いているようには進みません。あの手この手の世界、専門性か万事屋か何事もバランスが重要と思います。

若手医師の悩みー専門家か万(よろず)屋かー(2020.9.8)

私は、以前九州の医学生とのMRI画像勉強会に参加させて頂いていました。学生だった彼ら彼女らも、今は、すっかりお医者さんとして、第一線で頑張っておられます。
30歳前後の若手DRは、いわば修行の身、総合的に各科を研修する段階を終えて、専門性を高めるべく、毎日、多くの案件をこなしています。
 今年から大学病院の産科に行った女性医師は、5時間寝る時間を確保するのだ大変だととても疲れている状況です。昨日の台風10号が九州を襲っているときも、「今、風が強いけど、やっと、今帰るところです」と夜11時位にLINEがあった。(今、暴風域でしょ!!)。
 ある人は、SNSで、「求められる医師は、専門家か万屋か」について投稿していた。人間の体は、複雑です。いきなり専門の所に辿り着くわけがありません。万屋さん(浅く広く)の人が絶対に必要です。
 万屋さん、浅く広くっていっても、ほぼ、無限の世界です。毎日毎日多くの患者さんを看て、勉強しても、追いつくことはないでしょう。
当然、自分を切磋琢磨して、成長を続ける医師と精進を怠る医師も存在します。世の中、できる人に仕事が集中してしまうのですね。どの世界でも、一握りの人が回りを食わせるのが現実です。AIの発達で、万屋さんが必要なくなるという人がいますが、そうではなくて、できる医師の過重負担が軽減される方向に進んでいくのだと思います。
できる医師は、本当、自分の命を削っておられるように思います。「少しも足を緩めること無いのに、毎日、睡眠不足」と語る君、辛いでしょうが頑張って下さい。でも、休むことも忘れてはいけません。

仮差押 仮処分申立のリスク

何にでも強気のイケイケドンドンの弁護士は、結構な割合でいます。そんな弁護士から無理な訴訟を立てられた側は、たまったものではありません。理由のない紛争に巻き込まれる。被告側は、通常、勝っても、何らの得はありません。
ただ、裁判を始める前の仮差押、仮処分をイケイケドンドンでされたときには、逆に、ギャフンと言わせるチャンスです。
裁判を始めた途端、財産を隠される事を防ぐ為、金銭債権なら仮差押、それ以外の債権なら仮処分して、財産の散逸を防ぎます。
本裁判によるじっくりとした審理を経るわけではありませんので、裁判所は、保証金を積むことを条件に認めます。本当にその請求に理由があるのか?という信憑性やそのような処分による相手方の損失を勘案して、保証金額が決まります。
 億単位の不動産事件なら数千万円の保証金ということもしばしばです。された側にとっては、保証金が担保になるので、不当請求による損害賠償を起こして、勝訴になれば、回収が容易です。
勝訴の後、現実に、それをどう回収するかというのは、一つのハードルなのですが、保証金があるので、安心して回収できます。イケイケドンドン弁護士さん、負けそうになると、ひたすら和解を求めてきますが、そんな簡単に和解に応じられません。
 こんな案件は、弁護士費用分もたっぷり相手からもらっての和解となります。

球児の引退(2020.9.4)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

球児の引退

藤川球児選手が引退を表明しました。
引退に当たって、チーム後輩に厳しい言葉をかけたと聞いています。
プロとして生き残る心構え、長年、生き残ってきた人ですので、価値があります。
後輩には、以前から、「ロッカーをきれいにしろ」、「靴をそろえろ」と口やかましい所があったと聞いていますが、考えてみれば、プロとして生きるための心構えですね。イチローさんも整理整頓きっちりしていたと聞いています。
本日、西選手が、ヒーローインタビューで、球児選手の思いを語っていましたが、素晴らしいと思います。
今シーズンの復帰を目指すとのこと、球児らしいです。是非、戻って、一つでもセーブを増やして欲しいと思います。

T先輩弁護士の物忘れ(2020.8.28)

残暑とは思えぬ酷暑が続きます。
久々に大学の先輩であるT弁護士とゴルフしました。
このT弁護士私より5歳上なのですが、受験時代から、先輩後輩の垣根を越えたお付き合いをさせて頂いています。
このT弁護士、社会派弁護士で、とても、熱いハートを持っておられます。テレビのニュースにも、頻繁に登場しています。
お話も交渉も非常に上手な方です。

しかし、昔から忘れ物がとても多いのです。一つの事に集中すると全てを忘れてしまうようです。
T弁護士と親交のある者は、誰もがいくつかのエピソードをお持ちで、彼に関しての話になると話題が尽きません。
そんな、T弁護士とのゴルフは、毎回、新たなネタ(エピソード)を提供してくれます。
過去には、大雨の日に、「俺のドライバーがない」と叫ぶT先輩は、ドライバーを傘と間違って、ドライバーを傘の様に立てて握り、ずぶ濡れになりながらドライバーを探していました(その姿は大爆笑もの)。
さて、今回のエピソードお話しましょう。

  1. キャディーさんのいない、セルフプレーですので、私もですが、時々、ゴルフクラブをコースに置いたまま、次のホールに行ってしまうことがあります。
    T先輩は、この頻度が高いので、我々同伴プレー者も気を付けているのですが、我々も、暑さで集中力が欠けていました。T先輩、最終ホールでは、クラブの本数は半分位に減っていました。他のプレーヤーのクラブを借りて、「このクラブいいなあ。俺にぴったり、俺に頂戴」と本人全く気にしていません。
  2. T先輩がカートに乗る私に、残ヤードを聞いてきました。先輩は、私の位置から10ヤードほど手前にいます。「そうですね。ここからは、90ヤードって出ています」
    「ホナ100ヤードやな」「なんでやねん。先輩手前ですやん。足し算じゃなくて、引き算でしょう!(90-10=80ヤード)。」
  3. とあるホールにて、
    ティーアップ時、「おい、このホール長いな、ロングか?」「いえ、ミドルです」
    (チョロをして、あまり進まない)「おい、このホール長いな、ロングか?」「ですから、ミドルです」
    (更に、チョロをして、バンカーに…汗だくになりながら)、「ここ、ロングやったっけ?」と再び真剣に聞いてくる。「先輩、私、何回、答えなきゃならないですか?」
  4. とても暑くて、T先輩は、初心者に戻ったようなミスを連発。
    その度、T弁護士は、苛立って、「俺は、何をやってるんだ!!」叫ぶ。そして、一呼吸おいて「ゴルフ」と冷静に自分で自分に突っ込みを入れていた。
  5. ホールアウト時、私が、痛恨の1メートルパットを外す。T先輩は「惜しかったな。これで同点や」と嬉しそう。私も、一瞬、ハンディ18もあげたからそんなものかなと思ったが、計算してみると「28打差」。先輩、思いっきりアバウトである。

    かように天然ボケの先輩に、「私もT先輩の様に、物忘れが多くて…。事務所から出発しては、忘れ物で引き返すを繰り返し、なかなか出発できないんですよ。惚けてきたのかなあ」とぼやくと、「それは、俺とは違う。俺は、昔からこんな感じである」と胸を張られた。

  6. ゴルフの後、T先輩、「金下ろすの忘れた。バッグの宅急便代は、現金しかあかん。お前、2000円貸してくれ」「いいっすよ」
    他の同伴者からの忠告「Tさん、すぐ忘れるから今日中にきちんと回収しておくべきですよ」 私「無論です」
    帰路、途中で、車を降り、電車に乗る。乗り換えの駅で、T先輩ATM探していると餃子専門店発見。「餃子食べよう」とお店へ。
    当然、お代は、私が立て替えた。
    お互い、ほどよく、酔っ払い。帰路へ 先輩 「お前は、阪急京都線やな。俺JR、じゃあな」とスタスタ歩いていった。私も「お疲れ様~」
    「ん!?」何かおかしい。やられた~回収忘れた~



 因みに、T先輩、お金持ってくるのしょっちゅう忘れる人です。その度に、誰かから借りるのですが、金額全然覚えていません。Tさんに、冗談で、この前立て替えた〇〇円、返して」とウソを言っても、「あっそうか」とその金額渡そうとします。
 逆に、Tさんは、貸したことも忘れます。ですので、仲間内では、お金を借りるならTさんからが一番いい。と笑い話のネタになっています。
 皆から愛されるTさんは、人気者です。

瀬戸内海一周(2020.8.24)

今年も弟子弁護士(水戸弁護士会)が、やってきた。北関東人なのに、茨木事務所で働いていた頃は、あまりにも忙しくて、あんまり関西を案内することができなかった。
その罪滅ぼしに、昨年は、和歌山白浜を旅した。今年は、鳴門、大塚国際美術館、金刀比羅神宮(泊)、松山道後温泉、大久野島(ウサギ島)、尾道(泊)、岡山湯原溫泉と瀬戸内海ぐるっと回るコースを選択。友人弁護士2人も誘ってのおっさん旅行。ゴーツートラベルキャンペーンで、思いの外、宿泊費が安くついた。
大塚国際美術館、やはり迫力あるね。

鳴門の渦、残念ながら中潮とのことで、ちょっと期待外れ

金刀比羅さん、年齢的にもう最後かもと思い、奥社まで挑戦。95キロの巨体には、1368段の階段は、超きつかったが、眺めは最高!

道後温泉、コロナの為、入場制限で1時間半待ち。向の喫茶店で涼む。

松山からしまなみ海道-フェリーで大久野島へ。この暑さでウサギもセクシーポーズでお休み。

尾道、眺めは最高ですね。

湯原温泉
→ダムの下は、ほとんどヌーディスト村。男女混浴無料露天風呂。露天風呂の服を着た若い女性が一人いたが、目のやり場に困った。

写真は、禁止です。

関本勇輔君交流戦あっぱれ(2020.8.17)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

関本勇輔君交流戦あっぱれ

8月15日 甲子園交流試合、履正社vs星稜の試合が行われました。
この試合に関本賢太郎さんのご長男、勇輔くんが、履正社高校キャプテンとして出場しました。2安打1打点もさることながら、なんと、持ち前の強肩を発揮し、3つの盗塁を刺しました。関本バズーカ炸裂です。試合は、履正社高校10-1の快勝。お父さんは、ホッしたというコメントをされていましたが、心配する親心わかる感じします。
交流試合ですので、次の試合はありません。3年生球児、それぞれ次のステップに進みます。勇輔君は、プロ志望。強肩頭脳派キャッチャーとなるでしょう。お父さんの関本賢太郎さんは、内野手でした。内野手は、野球が緻密なのです。一球毎に守備位置を変え、連係プレー瞬時の判断が要求されます。外野手は、そこまで、緻密な野球が要求されるわけではありません。
勇輔君は、小さいころから、お父さんと野球を見て、お父さんは、緻密に解説していたようです。小さいころから訓練されており、そんじゃそこらの高校生ではありません。
 私としては、今年のドラフト、ぜひ、阪神にとってほしいと思いますが、多くの球団が狙っている様です。ドラフト何位になるかなあー。

空中の村に行ってきた(2020.8.1-8.2)

梅雨が終わって一気に暑くなりました(;’∀’)
一人バイクツーリング、大台ケ原を回って、私が愛する和歌山川湯温泉に行ってきた。道中の紀伊山地の風景は絶景だ。
  
川湯温泉は、河原を掘ると湯が出てくる。川の水は,川底から湧き出る湯で暖かい。川辺でのビールは格別であった。
 
翌日、今回のツーリングの目的地である、奈良と和歌山の県境十津川村の「空中の村」に行った。今年6月にできたばかり。こんなところに作ってお客くるのか?という超ド田舎というか山の中にある(21世紀の森・紀伊半島森林植物公園内)。道は細く、川に沿ってくねくね道。バイクだから楽しめたが、車では正直あまり行きたくない。
 
しかし、行ってよかった。森の中に、ネットが張り巡らされており、空中生活を楽しめる。日曜というのに、あまりにも山奥過ぎてなのか、お客は3組ほど、子供たちは、ネットの上をトランポリンの様に飛び回っていた。
木の上でのコーヒーはうまい。
   
森の中のネットは、まるで巨大なハンモック。ごろっと寝転ぶと気持ちがいい。
  
結構高いところにネットを張っている。
 
入場料大人土日2500円。いい値段だが、それなりの価値はあると思う。年間パス7000円買いたいところだが、遠くてそんなにいけそうにないね。
 皆さんも、是非、この夏、空中の村試してみて下さい。
(「空中の村」URLはコチラ→)https://kuuchuu-no-mura.com

ソフトバンク孫正義さんの氏のお話(2020.7.8)

私は、今、「外国人労働者問題」の勉強会に参加しています。
日本では、労働力不足から外国人労働者が増加しています。外国人労働者は、危険な3Kの仕事に従事している割合も高く、当然、労災事故や交通事故も増加傾向にあります。当事務所も外国人労働者からの労災相談もしばしばある状況です。外国人労働者の問題は、ビザ等多岐な問題関わる事も多く、私自身では、そのような問題に対応することができません。少しでも、このような問題で相談できる人脈の構築、及び、自身の知識向上の為、勉強会に参加しています。無論、後の飲み会も楽しみの一つですが…
 今回のテーマは、国籍の離脱。二重国籍を防ぐ為、日本の法律では、他の国の国籍を取得すると自動的に日本国籍を失うのですが、他の国では、そうでない場合が多いらしいのです。考えてみれば、結構難しい問題で、そもそも「国籍」とは何か?というところに行きつく感じがしました。
 難しい議論に全くついていけなかったのですが、その中で、ソフトバンクの孫正義さんの帰化における氏の話は、とても興味深く聞かせて頂きました。
 当時、日本にない姓の「孫」は、氏として認められなかったらしいのです(今は、大丈夫の様ですが…)。
 行政は、前例主義、前例の無いものはダメの一点張りだったそうです。
ここで孫さんの凄いのは行政ではなく、司法を動かした事。日本人である奥さんは、戸籍上の姓ではなく、日常生活では、夫の姓である「孫」名義を使っていたのですが、日常に不便を来すとして、氏の変更を家庭裁判所に申立したらしいのです。裁判所の氏の変更は、本人の日常生活での支障、氏の変更による社会の混乱度合を以て決せられます。普段、「孫」名義で生活している以上、逆に、普段使わない戸籍の氏は、社会にとっても、ご自身にとっても不便なものとなります。
 裁判所は、氏の変更を認めました。
 ここに日本で初めて「孫」名義の氏が誕生したのです。
そうなると、そこは、日本のお役所です。日本人で「孫」の姓が存在する以上(奥さんですが…)、帰化に当たって、「孫」名義を使用することがスッと通ったらしいのです。
孫さんらしい、エピソードだと思いました。
戸籍制度のある国、実は、もう少数らしいのです。韓国も無くなったそうです。日本の「氏」って、なんなのか、将来日本人が改めて考えなければならない事かもしれません。

弁護士の4200万円横領の闇

https://news.yahoo.co.jp/articles/13a99d3e4121639b895dc2fd71b98500f4def5b4

(引用)Yahoo!JAPANニュース jiji.com 時事通信社 配信

2020/6/30大阪弁護士会所属の弁護士が、遺産の相続で預かっていた現金約4200万円を着服した疑いで逮捕されました。 業務上横領の疑いで逮捕されたのは、兵庫県川西市に住む大阪弁護士会所属の弁護士・川窪仁帥容疑者(74)。 警察によると、川窪容疑者は、成年後見人として依頼を受けていた70代の男性が死亡したため、男性の妻から遺産相続に関する業務を依頼されました。 その後、男性の妻が遺産を全て相続することが決まった2018年に、男性の口座から現金約4200万円を自分の口座に移して着服した疑いが持たれています。 警察の調べに対し、川窪容疑者は「私個人名義の口座に振り込み、すぐに全額を出金し、月々の支払いや生活費に少しづつあててしまい、全額使い切ってしまった」と容疑を認めています。
うーん。2018年6月に預金4200万円引き出して、僅か2年も経たないうちに、全て無いって…普通、あり得ないでしょう。
この弁護士過去2回の懲戒を受けているようです(2009年2010年)。

https://next-infonews.com/news/12601

(引用)サラ・リーマン奮闘記「その他のニュース」2020年7月1日記事より

一つは、金融業者が弁護士費用出しているのを知って、事件の紹介を受けた」というもの。おそらく「弁護士費用出してやるから、他の金融業者の過払い金回収してもらえ、その金でこちらの金返せ」というパターンでしょう。先日紹介した東京ミネルヴァ事件と同様闇に支配されているパターンです。
どうも2004年頃からそんなことしていた様です。当時は、過払い金事件の最盛期でしたので、恐らく、金融業者の名簿を使っての悪質過払いビジネスによって、悪徳金融業者に毎年億単位のお金が流れていたのでは無いでしょうか。
高利貸が、過払い金判決後、客の名簿を使い、裏で、弁護士を操り、過払い金回収業を始めた頃です。
今回、東京都知事選挙に立候補した元日弁連会長の宇都宮健児さんは、消費者保護の為、高金利問題に取り組んでおられ、過払い金問題のパイオニアでしたが、宇都宮弁護士の敵だった高金利業者が「先生のおかげで大もうけさせていただいています」という事を言っているとの記事を見たことがあります。
悪徳業者から与えられる甘い蜜を食した弁護士は、もう、悪徳業者から逃れることはできません。覚醒剤中者と同じです。「わかっちゃいるけどやめられない」(スーダラ節)の世界です。

2回目の懲戒は、刑事事件で弁護士しか接見できない接見禁止の付いた拘留者に対して、テープを持ち込んだり、録音したりして、外の人間の伝言役となったとというものです。接見禁止の抜け穴に利用されたわけです。
黒い甘い蜜をすすった弁護士は、悪者の言いなりです。

しかし、この2回の懲戒処分は、いずれも「業務停止3ヶ月」というもの。おそらく、悪徳業者の仕事しかしていなかったでしょうから何の影響も受けていないと思います。

今回の4200万円横領もおそらく、多くのお金が闇の人間に流れていると思います。余罪も沢山あるでしょう。
今回の逮捕でおそらく実刑となるでしょうから、この弁護士も東京ミネルヴァの件と同様、お役御免(というか闇の使い捨て)となります。

闇の支配を受けた弁護士、司法書士は沢山います。皆さん、広告には注意して下さい。弁護士だからといって信用してはいけない時代です。

司法試験、予備試験の試験日はお盆期間

5月に予定されていた、司法試験、予備試験の試験日が、コロナの影響で延期されていましたが、8月のお盆期間の開催となりました。
まだ、予断を許さない状況ではありますが、受験生にとっては、先ずは、一安心といったところでしょう。
全国一斉の試験です。会場変更となると、確保大変だったと思います。職員の方々ご苦労様です。
なんとかこのまま試験開催できること心よりお祈り致します。

先輩弁護士に、少しは、礼を尽くしてくださいませんでしょうか

世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…

先輩弁護士に、少しは、礼を尽くしてくださいませんでしょうか

本日は、我が業界についてのぼやきです。
最近、立て続けに、若手弁護士からの放置プレーを受けています。大して難しい話でもない、対立関係も解消されている単なる確認作業なのに、何度も連絡入れても、留守(居留守?)、折り返しの連絡頼んでもくれない。1件は、8ヶ月、もう1件も半年こんな状態です。
元々我が業界は、そんなに人数が限られたものであったので、若手弁護士も年配者弁護士も立場対等ながら、年配弁護士に対しては、それなりの気を遣っていました。無論、事件の関係では、若手も、相手がどんな大物弁護士であろうと、相手に気を遣って、譲ることはありません。巷で、しばしば、弁護士会会長には、頭が上がらないのでは?という人がいますが、そんなことはありません。それが弁護士の世界です。
 しかし、相手方弁護士に対して、どう接するかは別の話です。年配弁護士も若手に対して、先輩面した態度を取ることは普通はありません。若手弁護士も、年配弁護士対してヘコヘコすることはありません。弁護士相互に、相手に対して礼を尽くすのです。問いに対して、すぐに、答えるとか、すぐに、回答できなかったら、遅れている事情を話して、相手方の弁護士が依頼者の対応に困らないようにします。そして、やはり、年配の弁護士に対しては、それなりに気を遣ったものです。
 もっとも、いつの時代にも変な人がいて、そういう事ができない人がいます。弁護士は、社会人経験無く、学生から弁護士になる人が多いので、社会人として礼節を備えず弁護士デビューします。以前だと、狭い世界でしたので、師匠弁護士や兄貴分弁護士などが、注意したり、そもそもそういう事が無いように、新人の時に教育するので、そういういわゆる「礼儀知らず」の発生がかなり抑止できたのです。
 弁護士過剰時代が来て、弁護士業界も師弟関係が崩壊し、サラリーマン化しました。雇った方も、入った弁護士もドライな考えですから、弁護士としての教育がなされることが少なくなりました。弁護士の入れ替わりも激しい
 しかし、放置はいけないでしょう。というか、弁護士と言うより社会人としてのレベルの礼節です。
 若い者の礼儀に対して愚痴を言う姿、まさに、人生行路師匠の漫才スタイルです。こんな事でぼやくのも私が歳を取った証拠なのでしょう。でも、大きくぼやかせて下さい。
 「ばか者!返事するするいうて、何ヶ月経ってるんだ。こちらは、2週間おきに連絡入れているのですよ。単なる確認作業ですよ。これじゃあ、【返事するする詐欺】。」「責任者出てこい!年配者の貴重な人生の時間を返せ。」
  ps、その後、「担当弁護士辞めました」との事、→残務処理の挨拶もなしかよ…。(´д`)

東京ミネルヴァ(続報) 闇の支配(2020.6.26)

昨日、東京ミネルヴァに関する記事をアップしましたが、事態は、より深刻なものでした。私自身びっくりしました。

https://diamond.jp/articles/-/241503

(引用)DIAMOND online 2020.6.26 5:42の記事より

要するに、若手弁護士が、闇の人間(非弁)に支配されていたという案件である。それにしても、被害者の数は甚大である。
弁護士から、コンサルタントや広告代理店、人材派遣会社という名目の下、弁護士事務所に入った巨額のお金が、依頼者に渡らず、そのまま、業者に流れてしまっている。
昔から、経験浅いピヨピヨ弁護士や病気や懲戒などで仕事を自分で取ることができなくなった老弁護士にいい話を持ちかけて近づき、最初ちょっと良い思いをさせて、一旦、これらの弁護士が食いつくと、それをゆすりのネタに、その弁護士名を使って、悪事を働くというもの。その弁護士を使うだけ使って、弁護士会から懲戒されたら、その弁護士をポイして、次のカモの弁護士を使う。
弁護士会の会報「自由と正義」の巻末に、懲戒のページがあるのですが、毎月の様に、この手の被害にあったと思われる弁護士の懲戒事例が載っています。
以前は、比較的小規模ケースが多かったのです。昔は、悪徳金融会社が、弁護士名使って取り立てるとかの案件が多かった。
しかし、「過払い問題」は、悪徳金融側の商売替えを促しました。貸金業者から真逆の弁護士の黒子になったのです。弁護士版人形浄瑠璃です。
貸金業者側の人間は、多重債務者の名簿を持っており、これを使えば、集客バッチリ、動くお金は、莫大です。過払い請求は、無論、手抜き請求です。事務員が不当に安いダンピング和解して、ドンドン事件を処理していきます。回転で勝負。過払いの依頼者は、借金取りから逃れたらそれで満足という人が多く、過払い金使い込まれても気付きません。やりたい放題です。
東京ミネルヴァ代表の川島浩弁護士は、事務所、3代目の様です。可哀想に入った事務所が悪かった。記事によると川島弁護士、脱却を図ろうとした気配あるようです。しかし、この闇の黒幕(犯罪歴あり)から「一蓮托生よろしくお願いもうしあげます」というメールされていた川島弁護士、少し可哀想な気もします。
記者会見風のCMでの川島弁護士の笑顔が悲しく見えます。

https://www.youtube.com/watch?v=BcxZMQsfYM4

(引用)youtube「弁護士法人 東京ミネルヴァ法律事務所 新潟県相談会」より

闇は、巨額の広告費で弁護士を釣る。広告費名目ですので、非合法スレスレの形式をとって、司法の介入を防ぐ手立てを取っています。
記事を見ると、この黒幕は、かなりのやり手で、この罠にかかっている弁護士は、まだまだ、いるようです。
昨年も大阪の若手弁護士が逮捕されました。
捜査が進むと別の弁護士が問題となるでしょう。でも、闇は、一度、掴んだ弁護士を手放しません。一度、蜘蛛の巣に引っかかったチョウチョは、蜘蛛に、体液、チューチュー吸われる運命です。
私から見て怪しい弁護士HPウジャウジャあります。立派なHPだからと安心してはいけません。
当事務所のHPは、ごらんのとおり、ゴチャゴチャした手作りHPです。ご安心ください。

弁護士法人 東京ミネルヴァ法律事務所 破産 深読み(2020.6.25)

またまた、弁護士不祥事ネタです。それも今回のは、弁護士業界の信用を失墜させる事件です。詳しい事情は、分かりませんが、現時点の情報からこの破産の深読みをしてみたいと思います。

負債総額51億円という驚くべき巨額の負債です。銀行が、弁護士に億単位の融資をするわけがありません。勿論、この51億の数字は、自己破産ではなく、債権者申立の推定数字なので、正確な金額ではありません。しかし、おそらく、負債総額の多くは、依頼者の着手金、報酬、過払い金預かり金で、相当な金額ということではないでしょうか。

弁護士法人 東京ミネルヴァ法律事務所は、全国的にテレビCMを流して、過払い金請求、B型肝炎給付金案件を集めていましたが、2020年6月24日裁判所から破産決定が出されました。
この破産は、世間の人が思うような通常の破産ではありません。弁護士会からの弁護士会費滞納を理由とする申立による債権者破産です。
一般の人は、何が特殊なの?と思うかも知れません。普通、破産は、自分で申し立てる自己破産です。債権者破産は、債権者が財産の散逸を防ぐ為行うもので、費用は、申立人が払わないといけません。この債権者破産申し立ては、破産者の状況が全く分からないし、調査に破産者の協力がどこまで得られるか不明ですので、自己破産より高額の予納金を払わないといけません。
今回の案件は、依頼者数千人と言われています。管財人としても調査や依頼者対応にかなりの人数を確保しないといけないので、相当高額な予納金となったと思われます。
弁護士でも経営者であって、経営に失敗する人もいるわけで、弁護士の経営破綻は良くある話です(破産まで行くケースは少ないが…)。弁護士会は、何故、そこまでの自腹を切って債権者申立したでしょう。
 同事務所は、どうも5月くらいから連絡が付かなくなり、弁護士会に依頼者からの相談がかなり入っていたようです。そして、6月10日「総社員」(まあ、株式会社の「株主」みたいな者です)の合意で、解散決議がなされ、登記上は、清算人として、元代表社員の川島浩弁護士のみ存在している状況となりました。
 この直後から、弁護士会(第1東京)は、同事務所の依頼者への相談窓口を設け対応に当たっていたようです。
 おそらく、その対応の中で、かなり酷い状況が推測される状態だったのでしょう。問題あるところが自ら情報を提供するわけはありません、破産しない以上、内部は闇のまま。このまま放置しては、被害者放置となり、被害者泣き寝入りとなります。弁護士会は、なんとか直接介入する方法を考えました。今回の申立名目の弁護士会費用滞納は、おそらく僅かなものだと思います。弁護士会は、この僅かな滞納会費を理由に、巨額の費用をかけて、債権者申立をしたのだと思います。
 テレビで見た第1東京弁護士会会長は、「到底許されない」と強い口調で会見していましたが、弁護士の信用に関わる重大事件です。
 恐らく、今後、破産手続きが進むにつれ、同事務所の運営実態が明らかになり、詐欺、横領等の刑事事件に発展する可能性は十分あると思います。
 弁護士法人の負債は、法人の社員弁護士が無限の個人責任を負うことになります。報道によると「総社員の同意で精算」とありますので、代表の川島浩弁護士以外にも社員弁護士がいたのでしょう。同事務所の構成をみると代表で弁護士経験9年、弁護士経験の浅い弁護士も多い。(この若さで、CMで標榜する多種事件を処理できるわけ無い)
 もし、若手の弁護士が就職先に困り、やっと入った事務所で、頼まれて社員弁護士になっていたとしたら、悲惨です。億単位の負債を抱えてしまうことになります。
 社員弁護士でない従業員若手弁護士さんも事務所の実態を知りつつ、仕事をしていたことでしょう。場合によれば、刑事罰の危険もあります。
 法律業務のプロである以上、「知らなかった」では済みません。
 現在、問題のある弁護士法人が乱立している状況です。自浄作用を促すためにも、今回の事は、きっちりと処分すべき者は処分するという厳格な態度で臨んで欲しいと思います。そうでないと一般人の被害発生はもとより、新人弁護士も悪質弁護士の食い物にされてしまいます。
 ホント、弁護士信用できない時代となりました。

B級グルメ探索 土日お昼のみ営業 幻の西成おでん(2020.6.25)

前から行ってみたいと思っていた西成のおでん屋さんに行って来ました。
土日のお昼のみ営業、売切れたら終わりというお店 
平日昼間の様子はこれ

大通りから入った路地入ったところ。ちょっと不気味です。
11時半頃行ったところ、人だかりが… 

皆さん、立ち食いで、お皿が空になり次第、お鍋のおでんを注文しています。

私も一通り注文し、テーブルは冷蔵庫の上、ビールも自分で冷蔵庫から出します。

う-ん、旨い! すき焼きの様な甘い感じの出汁がよくしみています。

地元のお持ち帰りの人も多く、夕方になる前に、売り切れになるのも分かる気がします。
一緒に行った知人は、30年も前から来ているお店で、地元出身、俳優の赤井英和さんが、絶対にテレビで紹介しないと決めている秘密のお店らしいです。
ビール飲んで1000円程で大満足
ぜひ,皆さんもご賞味あれ
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270406/27050400/

タイガース 開幕から死のロード?(15連続ビジター)(2020.6.22)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

タイガース 開幕から死のロード?(15連続ビジター)

ついに開幕しました。20年度プロ野球。タイガースジャイアンツにいいところなしの3連敗スタートと残念なスタートとなりましたが、この週末は、テレビでゆっくり野球を楽しむことができました。少しずつ、平常が取り戻されてきています。このままコロナ第2波に見舞われることなく推移し、甲子園でビール片手に応援したいですね。
 ところで、今年は、3か月も開幕遅れた事と、移動距離を減らした開催となりましたので、タイガースは、開幕から15試合連続でビジター戦です(7/5迄)。その後、甲子園でホーム15試合連続となります。移動回数が少ないことは、選手に楽な反面、やはり、ビジターでの生活は、精神的に疲れると思います。阪神が甲子園を明け渡す夏の死のロードでは、成績を落とす事が多いですね。無論、昔とは違ってホテルの環境が良くなり昔ほど成績は落としていませんが…
 開幕から3連敗…ちょっと怖い気がします。
 ですが、野球を楽しめること自体に感謝していきたいと思います。

コロナショック 司法研修所(2020.4.6)

朝のモーニングショー見ていたら、「司法研修所での書記官研修 この時期にするか?」について、長島一茂さん 玉川徹さんが、ホント、ぼろくそに批判していました。
私は、これを聞いて、司法を分かっていないと思いました。
コメンテイターの方々は、どうも、司法研修所の研修を単なる企業の新人研修の様に考えられているのではないかと思いました。
司法研修所での書記官研修は、司法にとって無くてはならないものです。そして、司法研修所のスケジュールは、年間ビッシリ詰まっているのです。司法修習生の研修(かつて私もここで研修しました)、裁判官の研修も一年を通して計画的にびっしり入っているのです。
 感染者が現実にほとんど発生していない状況で、その危険性があるということで、研修を中止することは、いわば、警察学校や自衛隊での新人研修をコロナ蔓延の恐れがあるということで、延期や中止するようなものです。研修無しの法曹会デビューなんて、警察官や自衛官が訓練無しに、銃を持たされて実践に臨むようなものです。
 司法研修所の研修は、裁判所実務という実践に臨むに当たり、実戦経験豊かな教官が、机上ではなく実践に基づいた教義を教え込んでくれるところです。
 地方から来た者は、隣接する寮に数ヶ月泊まり、同じ釜の飯を食べて、同期の友情を育みます。
 ですから、司法研修所での研修を延期するという事は、よほどの事が無い限り延期とすることはできません。
 今回マスコミが飛びついたのは、地方からの研修予定生が、東京がコロナですごい状況になりかけている状況で、研修させるなんて・・・家族も怒り、辞表も覚悟しているみたいな事を言っている者の告発からテレビで取り上げられた様です。
 私は、現実、感染者が居ない状況で、テレビ局が「東京怖い」的な発言をする人をおもしろおかしく、取り上げたようにしか思えません。

(追伸)
※結局、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、埼玉県和光市の施設で行われる予定だった裁判所と国税庁の職員研修について、延期などの措置が取られることが決まりました。
 最高裁は、和光市の研修所で6日から来年3月末までの日程で行う予定だった「裁判所書記官養成課程研修」について、研修生が集合する形での実施は延期することを発表しました。新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受け、施設の立地自治体である埼玉県と和光市から3日に要請があり、延期の判断をしたということです。対象は全国の職員約300人で、研修を別の形で行うことができるかなど、今後、検討するということです。また、国税庁の所管で同じ和光市にある税務大学校では、約1100人の新入職員が受ける予定だった専門官基礎研修について、在宅でのオンライン形式に変更されることが決まりました。全国からすでに約1000人の研修生が入寮していますが、6日から順次、自宅に戻るということです

「アナと雪の女王2」を観てきました(2019.12.9)

例によって、茨木イオンシネマレイトショーです。
(21:20スタート シルバー料金1100円)
人気の映画ですが、流石この時間だと観客20人いません。ガラガラで、通路前の特等シートに足を伸ばしての映画鑑賞。
結論から言えば、とてもいい楽しめる映画でした。3DCG技術がすごい!アニメーションの世界を飛び越えていますね。
前作と同様、迫力のある歌の場面は感動ものです。
映像がとても綺麗で、お子さんだけでなく、大人もかなり楽しめると思います。
皆さん、是非、楽しんでください。
アナと雪の女王2

干し柿作り(2019.11.20)

私は、毎年、干し柿を作っています。小学生低学年の時は、神社で勝手に生えている卵大の小さな柿をガキ大将が先導して基地(単なる木)に干して、皆で食べていました。
司法試験受験時代は、貧乏な私の貴重な食料でした。下宿先に、屋根より高い大きな渋柿の木があり、大家さんから、勝手に採っていいと言われていたので、いっぱい採って、軒下に吊していました(他に、大家さんは、サツマイモも一輪車いっぱいにくれていたので、ふかして切り干し芋も作っていた)。
今年は、奮発して、特大あたご柿を使いました。吊す道具は、100円ショップで購入の洗濯ハンガーです。昔は、縄にぶら下げたりしていましたが、手間がかかります。100円ショップハンガー、風通しも良く、場所も取らずに、とても便利です。
干し柿
表面が乾いてきたら、少し、指で押して、平たくします。乾燥度合いに応じて味が変わります。色々な味を楽しめますよ。皆さんも是非、試してみてください。

弁護士の脅迫(2019.11.20)

 毎月出される弁護士会の会報(100ページほどあり、かなりの分量)の最後の方に弁護士の懲戒処分の公告がなされています(官報にも掲載されています)。多くの弁護士は、会報をこの部分から見ます。まあ、他山の石として自身の訓戒を込める意味もありましょうが、多くの者は、単なる興味本位、物見遊山の世界です。最近は、弁護士の横領事件の掲載が増えています。また、最近は、依頼者に過度に肩入れし、弁護士名による脅迫まがいの事をして懲戒を受けている若手弁護士の事例も増えています。お客様第一主義は、お客様の言いなりになることではありません。
 特に、不貞行為案件で、親に言うぞと脅したり、会社の上司に言うぞと脅したり、家族が目にするように葉書で送ったりする事例が懲戒されています。
 今月号の掲載案件では、若者ではなく年配の弁護士の話。不倫案件の相手方を飲食店で、机を叩いて聞き取りし(ドラマの警察さんですか?)、相手方の親に(本人ではなく親ですよ!)慰謝料請求に応じなければ会社に調査を求める旨の内容証明出したりして「戒告」処分がくだされています。もちろん、それが事実かどうかは、分かりません。処分対象者には、不服審査請求の権利があります。
 弁護士は紳士的に行動することが求められます。ヤクザではありません。紛争は、相手との信頼をも獲得することによって、解決を図ることができます。私は、交通事故案件でも、保険会社担当者には紳士に接しています。論点についてお互い悩みを共有するようにしています。聞く耳があって、信頼関係が築かれるのです。その様な態度で臨んでいれば、そもそも、この様な懲戒請求がなされることは無かったことでしょう。

最新のターミネーターを観てきました(2019.11.18)

週末に、映画「ターミネーター:ニュー・フェイト」9時半からのレイトショー 茨木イオンシネマで観てきました。
ターミネーターシリーズも6作目。私が大学生の時(1984年)に初作「ターミネーター」を観て、そのハラハラドキドキに感動を覚えてから、毎シリーズ欠かさず観ていますが、今回もハラハラドキドキ度は、期待を裏切らないものでした。こんなドキドキの映画見たくないと観ている最中に思ってしまう自分がいます。
 今回、ちょっと、ショックだったのは、初回から出演しているサラ・コナー役のハミルトンさんが老けておばあさんになっていたことです。そりゃそうだ、初作から35年経っているのですからね。当然、私も初老の年頃になってしまっています。映画もシルバー割引されちゃって、1100円で鑑賞できます。(嬉し、悲し(TдT))。タイムスリップ物の映画だけに時の進行を考えさせられました。私も人生のエンディングに刻々と向かっているわけです。
 シュワちゃんの演技も最高!久々に興奮した状態で映画館をあとにしました。皆さん、最新ターミネーターお薦めです。ぜひご鑑賞あれ!

亀岡の雲海(2019.11.18)

11月は、いい天気が続いていますね。朝も冷え込み秋が深まっている感じがします。
こんな朝の冷え込みがあって、天気がいい日には、雲海が発生することがあると聞いていました。
竹田城とか備中松山城は、雲海で有名ですね。一度見てみたいと思っているのですが、遠方ですので、なかなか雲海のタイミングで出かけることは難しく、諦めていました。
しかし、先日、穴場を発見しました。それは、ずばり亀岡。亀岡カンツリー倶楽部にゴルフに訪れたときです。ゴルフ場の入り口付近から見える風景に驚きました。亀岡市内が真っ白の雲海です。
雲海が朝日に照らし出されて幻想的な雰囲気です。
雲海

亀岡の霧は、丹波霧と言われ、保津川沿いに亀岡盆地に発生する霧で、亀岡の名物とのこと。ゴルフ場の方に聞くと、亀岡市民は、この霧には悩まされているとのこと。洗濯物が乾かないんだそうです。視界が悪く車の運転も危険で生活に支障ががでるとのこと。
外からの我々には、綺麗で嬉しい霧でも地元の人にとっては確かに迷惑ですね。
ゴルフ場の入り口近くの道路沿いに、亀岡テラスという亀岡市内を一望できる観光用の展望台が設けられています。定点カメラも常時設置されています。
http://www.kameoka.info/charm/livecamera/
ここ数日、このネットカメラをチェックしていますが、3日に1回のペースで霧が発生している様に思います。おなじく、竹田城とかの定点カメラもネットでチェックしていますが、亀岡ほど霧が発生していません。茨木から車でわずか40分。皆さん、一度、雲海を体験ください。

法科大学院は、果たして必要か①-法科大学院制度の発足-(2019.11.8)

2回にわたって、精神面、金銭面で法科大学院生は大変なことをお伝えしました。予備試験についてもご紹介しました。
翻ってみると、果たして、法科大学院は必要なのか?ということを考えたいと思います。
元々、大昔から議論されていた司法改革の議論の中で、法科大学院構想が起こりました。
確かに、旧試験時代は、司法試験は難しすぎました。私の師匠弁護士は、「ワシが、唯一皆から褒められるのは、ワシの時、合格率が1.6%だったこと。昔は、賢かったんですねってよく言われるけど…」とよく冗談を言われます。そこまで難しくする必要は無いと長年実務に携わってきた私は断言できます。
ここまで、難関だと、当然、合格年齢が高くなります。30歳近くまで、合格平均があがってしまうと、一番困ったのは、検察庁と裁判所です。年下が年上の上司になるのは、どうも座りが悪いのです。景気がいい時代なので、若年合格者も弁護士を志望し、人材が集まりません。他方、弁護士も、経済活動が活発な都市部に固まり、地方には、弁護士がゼロ、あるいは一人という地域がありました(ゼロワン地域といいます)
司法改革は、すっと叫ばれながら、なかなか、改革は進みませんでした。
こうした中、バブル後の長期不況を脱する手段として、「規制緩和」が強く叫ばれる時代が訪れました。弁護士業界にも「国民無視の既得権益にしがみつくギルドである」と強い非難が向けられました。
こうした中、アメリカのロースクールを参考にした法科大学院構想が持ち上がり、あれよあれよという間に、法科大学院制度を前提とした新司法試験制度が発足したのです。
そして、十分な議論がなされることなく、見切り発車されたのが現状の法科大学院です。
アメリカのロースク-ル制度をモデルにしています。アメリカは法学部が大学にありません。法学部がある日本と大きな違いがあります。
日本のことわざに「杓子定規(しゃくしじょうぎ」というのがあります。思いこみで、1つのやり方や決まりをほかの事にも無理矢理あてはめようとして、融通がきかないことを言います。「杓子」とはみそ汁やご飯をよそう道具ですね。曲がっている柄(え)を、無理矢理定規の代わりにして物を測ろうとすることから言うようになったことわざです。
次回、日本の法科大学院とアメリカのロースクールが如何に杓子定規の関係にあるかをご紹介したいと思います。実にバカバカしいお話ばかりです。

法科大学院よりも、予備試験が人気(2019.11.1)

前回、法科大学院生は、大変であることをお伝えしました。
司法試験を受ける為には、法科大学院を卒業しなくても「予備試験」というものに合格すれば、司法試験受験資格を得ることができます。
予備試験というのは、旧司法試験に似ています。実務ではなく、法律的な知識について問い、択一式試験、論文試験、口述試験を経て、はれて合格となります。予備試験は、
本来の司法改革構想からすれば、極めて、例外的なものです。法科大学院で実務の勉強をした上で、司法試験受験するというのが大原則。実務的学習をしていない予備試験合格者が司法試験を受けるのですから、制度としては、元から大きな矛盾を孕んでいるのです。予備試験制度は、法科大学院に行く事が経済的にできない人、旧司法試験の残存者への配慮から設けられています。ですから、合格定員は、極めて少なく、制度当初は、100人台(合格率2パーセント以下)でした。
 予備試験は、実は、司法試験よりも法律科目が多いのです。そして、知識の択一試験、論理的文書の作成能力の論文試験、臨機応変な対応能力の口述をクリアしてくるのですから、実力については、到底、法科大学院卒業生は、予備試験組に敵いません。司法試験では、予備試験合格者の殆どが合格します。法科大学院卒業生の合格率とは雲泥の差です。
 予備試験合格者は、法律的知識が、しっかりしているし、難関の試験を挑戦クリアした根性がある者として、お金持ちの企業系大手法律事務所では、予備試験合格者を採用する方向に走ります。巷で言われている合格者の就職難とは縁遠い世界です。弁護士格差が言われている現在、お金持ちのブルジョア系弁護士(「ブル弁)と言います)になるには、予備試験合格が一番の近道でしょう。こうした状況ですから、予備試験受験者は、年々増え、合格者も、400人半ばまで増えています(合格率3%代)。
 では、予備試験には、どのような人が受験しているのでしょう。実は、大学生、そして、法科大学院生が受験者の5割弱、合格者の8割を占めるのです。法科大学院を卒業せずに司法試験合格する事がステータスなのです。大学院在学中に合格できなかった人が法科大学院を卒業するのです。原則、法科大学院、例外が、予備試験という枠組みが逆転して、法科大学院は、予備試験の滑り止め扱いされています。
 新人弁護士さんが、さらりと予備試験合格組であることを織り込んで自己紹介したりします。予備試験合格が、卒業大学よりもステータスがあるのでしょう。
 こうした大きな矛盾があり、法科大学院人気は、低迷し、定員さえ確保できない大学院が続出です。後日、法科大学院は果たして必要なのかについて論じてみたいと思いますが、現状、お国は、ボロボロの制度に継ぎ足し継ぎ足しを行って、制度維持にやっきです。私には、改革という名のお役所の権限(利権?)維持をしているとしか思えません。官僚の世界は恐ろしいですね。

法科大学院生、実は、大変なんです②(2019.10.28)

前回、ロー生は、なかなか司法試験の勉強に集中できない厳しい環境にいることをご紹介しました。今回は、ロー生のお金のお話です。
旧試験時代は、大学3年生で司法試験を受験していました(理論的には、小学生でも受験可能)。大学在学中に合格というのも珍しくは無く、毎年、それなりの人数現役合格していました。しかし、現在では、司法試験を受けるためには、原則として大学卒業後、法科大学院を卒業しなければなりません(例外予備試験合格)。学費は、国公立で80万円程度、私立で150万円程度かかります。法科大学院は、毎日のスケジュールがかなりタイトですから、長距離通学なんて現実無理です。また、現在、法科大学院は、大都市に集中していますので、多くの方は、下宿を余儀なくされます。法律の専門書は、一冊5000円以上するのはざらです。かなり切り詰めても生活費に10万円~15万円は必要でしょう。無論、アルバイトする暇などありません。法科大学院は、どこも手厚い奨学金を用意しています。しかし、奨学金も所詮借金です。日弁連が2014年に採ったアンケートでは、弁護士登録時、借金400万円以上が46%、800万円以上が15%との結果がでています。私立で大学時代から奨学金を借りている人など、借金1000万円以上の人も珍しくはありません。新人弁護士さんから「弁護士としての最初の仕事を、自分自身の自己破産というのはどうかな?」みたいな冗談が出たりします。無事、弁護士になった者は、借金あってもなんとかそういう冗談を言って、明るく返そうという気持ちにもなるでしょうが、結局、合格できなかった人にとっては、極めて酷な借金です。現実、自己破産という方法を選ぶ方もいる様です。ただ、保証人付きの奨学金の場合、人に迷惑をかけるので、破産もままなりません。お先真っ暗の地獄です。
卒業すると70%が合格という触れ込みで始まった法科大学院には、多くの方が仕事を辞めて入学しました。安定した立派な職に就いていた人もいると思います。前回書いたように、ローは、雑用で忙しいので、ローで実体法の勉強深めるのは難しいのです。基礎ができていないと何も身につきません。仕事辞職入学組の合格率はかなり低いのが現実です。お国のウソの扇動に乗せられて悲惨な結果だけが残ったという事になります。これじゃ、戦前の国の満蒙開拓団募集事業と変わりません。
 またの機会に、法科大学院が必要なのかのテーマで、アップしたいと思いますが、私は、法科大学院は全面廃止すべきと考えます。旧試験時代も、いろいろお金はかかるものでしたが、お金が無いなりの方法があり、仕事やアルバイトをしながら、長期受験も覚悟の上の自己責任で勉強をすることができました。今の制度は、受験という道を通るためにお金を取る関所が設けられている感じがします。司法試験受験界は、楽市楽座であって欲しい。

法科大学院生、実は、大変なんです①(2019.10.25)

前回、司法試験合格率が30%まで上がり、今の時代は、なんだか楽チンみたいな感じで書いてしまいましたが、実は、法科大学院生は、我々旧試験組とは違うストレスを受けています。
 旧試験時代、法律の理解度は、司法試験で選別され、実務的な能力は、その後2年間の司法研修所で実務家教官から徹底的に鍛えられ、最終的に、研修所卒業試験(2回目の司法試験という意味で「2回試験」と呼ばれる)でその習得度が選別されていました。
新司法試験制度になって、法科大学院(ロースクール)ができました。呼び名が長いので、以下「ロー」と省略させて頂きます。新制度の下では、従来研修所でなされていた実務的な学習もローで行われる制度になっています。ローで一部既に履修済みという理由で、司法研修所の研修期間は、2年から1年に変更されました。
 この制度は、一見理想的で聞こえはいいですが、学生の身になって考えると大変です。考えてみて下さい。ローを卒業しても司法試験に合格しないと司法研修所に行くことはできません。司法試験合格率が上がったとは言え、30%です。その30%には、既に、ほぼ同じ法律科目をクリアし、実力を既に備えた予備試験組も含まれています。多くのロー生の合格率は、実は、もっと悲惨な合格率です。関西で有名な関関同立のロークラスで、10%~20%程度です。それも、卒業後5回の受験チャンスがありますので、司法浪人組が多数含まれ、初回合格となると更にグッと合格率が下がります。
司法試験合格には大きな壁があるのに、司法試験科目と全く関係ない多数の科目の履修に奔走させられます。本来なら研修所でするべき、弁護士事務所での実務研修や、模擬裁判などのカリキュラムを強要されるわけです。予備校を敵視するお国の方針で、ローの授業では、受験を目的とした授業をしてはなりません。あくまで、ローで司法実務家を養成するという理想のカリキュラムに従わされます。司法試験に向けての本格的受験体制ができるのは、ローを卒業後というのが実際のところではないでしょうか。司法試験科目の勉強をしたいのにできない。相当なストレスとなります。司法試験合格しないといわば浪人なわけで、生活コストと学習エネルギーが1年単位で発生します。高い授業料を親に払ってもらって、やりたい勉強ができないのです。なおかつ、お国は、少しでもローの理想を求めて、厳しくするよう各ローに指導しています。従わないと、ロースクール認可取消や補助金カットの制裁を受けます。ロー生は、留年という恐怖とも戦わなくてはなりません。
 我々の時代は、確かに司法試験は難関でしたが、一般にどの法学部もアカデミックでした。単位認定も緩く、卒業論文もないところが殆どでしたので、結構、司法試験科目に集中して勉強をすることができたのです。無論、司法浪人中は、司法試験科目の勉強に集中できます。
 今、ロー生に、精神的疾患にかかる人がとても増えているようです。一見、旧試験より随分楽だと思われますが、嫌な事をさせられるという意味で、懲役刑を受けている囚人に似たところがあるのではないでしょうか。我々の時代は、人に何を言われようが、強制された勉強をした覚えがありません。<②に続く>

パリーグ強すぎますわ(2019.10.24)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

パリーグ強すぎますわ

タイガース奇跡のCS進出 ファーストステージ通過の後、CSファイナルステージでは、全く、ジャイアンツに全く歯が立ちませんでした。
そのジャイアンツがソフトバンクホークスには、全く、歯が立たず、4連敗で日本シリーズあっけなく終了。ラグビーワールドカップの熱気の裏で、ひっそりと日本シリーズ終えました。
 6月のセパ交流戦でもセリーグは、パリーグにコテンパンです。これが続くようだと、セパ2リーグ制の危機だと思います。セリーグの各球団は、人気にあぐらをかいている場合ではない。結局、野球人気の衰退を招き、自分たちの首を締めることになります。
 頑張れ!セリーグ!!