台風19号被害(2019.10.16)

台風19号は、関東、東北地域に大きな災害をもたらした。ワールドカップ日本-スコットランド戦の熱戦の最中、テレビ観戦もままならない状況にあった被災者を思うと心が痛みます。昨年は、茨木も、大阪北部地震、西日本豪雨、21号台風、と大きな災害に見舞われました。茨木では、未だに、ブルーシート屋根も散見されますし、山間部では、倒れた木が、放置されたままの所が多いのが現状です。当事務所も地震の時間が少しずれたら、死傷者が出たであろうくらい、事務所が破壊されました。1年経って、やっと、落ち着いてきました。昨年のブログ投稿数が少なかったのは、災害を巡る雑用に追われていたことも理由です。
 水の被害は、地震以上にやっかいだと思います。泥との闘いは、やっかいです。
 水害の影響は、大きく経済にも影響します。水没した新幹線車両の被害相当な規模になるでしょう。今回の水害で廃車になる車の数は、いったいどれほどになるのか想像できません。経済は、連鎖します。各方面保険会社も大きな出費を強いられます。保険料UPは、免れない状況ではないでしょうか。保険会社の担当者も大変です。昨日、交通事故の相手担当者から、しばらく応援に東京行きますので、手続き遅れますとの連絡がありました。被災地の被害査定に保険会社は、全国から人員動員している様子です。
 地球温暖化の下、年々災害規模は大きくなっているようです。日本全国災害から無縁な所は無いように感じます。備えよ常に、そして、不幸にも起こってしまった災害については、皆で復興を支えていかなければならないと思います。

CSダメだったけど…(2019.10.14)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

CSダメだったけど…

タイガース、やはりジャイアンツには、歯が立ちませんでしたね。まあ、CS進出だけでも、奇跡と思えますので、ちょっと長くシーズ楽しめた事に感謝し、全く、悔しさなどございません。むしろ、その日の気持ちは、夜のラグビースコットランド戦の方へ向いていました。友人達とお酒を飲みながらのテレビ観戦。大声上げて騒いでいました。
見事な逆転勝利!ブレイブブラッサムズおめでとう! 翌日が祝日で良かった。今日は、二日酔いで完全ダウンの一日でした。来週の試合(対南アフリカ)は、ちょっとお酒控えめにしよう。

竜虎同盟(2019.10.1)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

竜虎同盟

タイガースの歴史を見ると、後1勝すればというところで、1勝ができないという記憶(特に1973年)残像が強く、後、1敗もできない状態で6連勝するなどは、全くの想定外でした。「今シーズンは、サッサとオフの頭になって、仕事に集中できわ~」と友人達と話していました。ところが、まさかの6連勝!鳥谷選手をCSに連れて行くという思いが団結力を生んだのかもしれませんね。

先発投手を見て、正直、こりゃ厳しいわと思いました。超苦手の大野雄。前回は、ノーヒットノーラン。案の定回が進んでもヒットがでません。ところが、ここで神風が吹きます。3回1死で、最優秀防御率となった時点での投手交代。交代直後にタイガースは、得点し、その後の勢いは、試合終了続き、CS進出を勝ち取りました。

あのまま、大野選手が投げていたら、タイガース到底かなわないだろうという思いが、誰しも有していましたので、大野選手のタイトルとタイガースのCSの交換という「竜虎同盟」と揶揄されたりもします。

中日は、順位が既に確定している以上、勝利よりも、選手の個人タイトル確保に尽力するというのがプロスポーツ界の常識です。そういう共通認識があるので、この交代を批判する声は、広島ファンからも聞かれません。むしろ、最終戦中日に勝って、自らCS進出権利を獲得できなかった以上仕方ないという潔い空気が漂っています。

CS、案外タイガース下剋上を起こすかも知れませんね。タイガース横浜球場大好きですし、ジャイアンツもシーズン後半失速しています。

ラグビーワールドカップも面白いし、ビールが美味しい初秋を楽しめています。

ラスト試合でCS出場なるか(9月29日現在)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

ラスト試合でCS出場なるか(9月29日現在)

9月29日、今日もタイガース勝ちました。負けたら、CS終わりという状況で、なんだか知らない間に5連勝!世の中ラグビーの話で盛り上がっているとき、こっそり勝ち進んでいます。果てさて、30日の試合はどうなるのでしょう。このブログを呼んでいる方の多くは、結果を知っている状況だろうとは思いますが、タイガースは、どういう訳か、昔から、ここぞというとき、きっちりと負けてくれるチームです。阪神営業サイドとしては、本拠地最終日試合まで、CS争い継続してくれて、「たまりません!」という所でしょうか。CS出てもファーストステージ敗退なら、営業的には、なんらの利益もありません。幾ばくかの配当金が球団に払われますが、どちらかというと人件費かさむので、赤字でしょう。ファイナルステージに進出してこそ、営業利益が出ます。実は、選手以上に、CSや日本シリーズの行方を気にしているのがチームの裏方さんです。

CSや日本シリーズの報奨金、裏方さんにも配られます。どういう風に配られるかは、私も、よく知りません。通常勤務期間より長い訳ですから、加算の給料が払われるわけで、その中でボーナスが支払いがあるのかも知れません。選手がもらった賞金なんかが、寄付されて、オフの球団ゴルフ大会の豪華賞品に化けたりします。

いずれにしても、本日9月30日のナイター(NHKBS)楽しみですね。ただ、相手投手は、超苦手の大野雄大投手…。前回は、ノーヒットノーランされてしまっています。一矢を報いるて欲しい-。

事務所大喜利(2019.9.30)

秋分の日も過ぎて、日没もずいぶん早く感じます。暑さ寒さも彼岸までと言われますが、台風の影響か、蒸し暑さは、かなり残っているように思います。
そんな中での事務所お昼休みの会話

  • 事務員さんA  「夜、暑くて、まだ、冷却マット使ってるわ」
  • 黒田      「ホンマそうやな。俺も布団の上で寝ていない」
  • 事務員達    「えっ!、猫みたいに、床で寝ているのですか?」
  • 黒田      「いや、竹マットの上だけど… 本来、布団の上に竹マット敷いて使うのだけど、キャンプに使う銀色の薄いマットの上に敷いている。片付けるの楽だし…」
  • 事務員さんB   「竹マット?それは、どんなのですか?」
  • 事務員さんA  「(お菓子の)ビスコくらいの竹がズラーと昔の鎧みたいに連結されたやつですよね」
  • 黒田      「そう、テレビでもよくやってるでしょ(ウソ)。」「もっと、もーっと、タケマット♪♪ってね」(今や全国区となったタケモトピアノCMの替え歌)
  • 事務員さん達  (シラーとした全員の無視がある)
  • 事務員さんB  「先生、そんなこと言っている暇があるならば、お昼休みの12時半頃だけ連絡が付く、◎◎さんに…電話して、ちょーだい!」(タケモトピアノCM風)

 

ウーン、見事な切り返しである。今、日本が盛り上がっているラグビーワールドカップ風に言えば、ディフェンスが、敵ボールをインターセプトして、そのままトライした感じである。私の完全なる敗北である。
茨木太陽は、今日も平和です。

整形外科医のモラル(2019.9.27)

世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…

整形外科医のモラル

久々の「ぼやき」投稿です。昨年来の地震の事務所被害で、改修工事や片付けなどでバタバタし、ブログコーナーおろそかにしていました。申し訳ありません。先日、私のぼやきコーナーファンという方から「ブログが更新されていない」と指摘を受けまして、本日、久々にぼやかせて頂きます。
先日、大阪市内の交通事故クライアントから「どうも病院を信用することができない。後遺障害診断書作成依頼するに当たって、病院一緒に来て欲しい」とのご要望にお応えして、病院同行しました。聞けば「手首の骨折なのに、通院の度に手首、腰、首のレントゲン撮影をする。薬も毎回沢山出てくる。通院もできるだけ来て下さいと言われる」とのこと。
簡単に状況を説明しますと、クライアントは交通事故被害者の若い女性で、手首を骨折して半年通院をしました。その日を最終治療日として、後遺障害診断書の作成を依頼しにいきました。
当日を最終治療日にと考えていたのですが、当日に再度、腰、首のレントゲンを撮ろうとしていたので、「ちょっと待って下さい。腰、首は骨折も無く、半年経った今日レントゲン撮影は必要無いのではないでしょうか。若い女性ですし、レントゲン撮影は最小限にしたいと思います」と言ったところ、レントゲン撮影は無くなりました。症状固定と後遺障害診断書の作成の依頼の後、「じゃあ、今日が最後ですね。最後にリハビリしていきましょうか」と言われました。関節拘縮がでているのであればいざ知らず、軟骨の損傷が理由の痛みですので、今日1日リハビリを追加する必要があるとも思われません。明らかに過剰治療です。交通事故の治療費は、健康保険の2倍です。更に、交通事故加害者側は被害者に物を言いにくい状況にあり、健康保険組合が査定することもありませんので、誰も治療内容を精査する人がいないため、医師はやりたい放題です。
現在、こういった医師は無茶苦茶増えています。この種の医師にとって、交通事故被害者は、乳牛のようなものです。できるだけ絞り倒して乳を採る。ある意味金儲けに徹底しています。患者は、医師から「毎日来なさい」と言われれば、毎日通院します。薬を飲めと言われれば、言われるままに飲みます。痛み止めの薬が体に良い訳はありません。薬が原因で体調を崩せば、心療内科などに回され、更なる薬漬けにされます。基本的に、外傷の治療は、日にち薬なのです。それでは、病院として商売が成り立たない為、無用な処方・処置を施します。患者の健康を考えるという思考を欠落しています。そういった所に限って、「交通事故健保治療お断り」と銘打っています。
私は、人生幸朗師匠ばりに、声を大にして言いたい。「ばか者!責任者出てこい!自賠責保険の限度額をどう思っているのだ!自賠責保険の枠を医療費に取られたら、本人、任意保険から出し渋りされちゃうでしょう!」
補足しますと、被害者の「傷害」に対する損害賠償は、120万円を限度額として自賠責保険から支払われます。傷害には治療費、通院交通費、休業損害、入通院慰謝料なども含まれます。
120万円を越えた部分は加害者が加入している任意保険会社から支払われます。しかし、保険会社はあれこれと理由をつけて、できるだけ支払い額を減らそうとしてきます。治療費で自賠責の120万の枠を使いきらなければ払ってもらえていたはずの金額が払ってもらえないことがあります。交渉も難航し、余計な時間とコストがかかります。
示談額の内訳をみれば、最終被害者の受取額よりも治療費の方が高いことは「あるある」です。被害者は、病院に利益だす為に通院をして、時間を費やしている働き蟻じゃないか、交通事故被害者食い物にするな!
もちろん、治療のことは医師が一番詳しいので、通院やリハビリは必要です。逆に通院日数が少なすぎて後遺障害が認められない方もいます。しかし、中には病院の利益のために過剰診療をする医師がいます。無駄なコストは結局、その任意保険会社に加入している全ての保険者にも跳ね返ってくる。モラルをもって治療に当たって欲しいと思います。

2019年度司法試験発表-若者よ司法試験チャレンジすべき-

去る9月10日本年度の司法試験発表がなされました。本年度の合格者は、1502人です。受験者は、4465人ですので、合格率33.63%ということになり、三人に1人が合格する試験となりました。旧司法試験時代の我々世代は、2~3%程度でしたので、隔世の感があります。受験者が5000人を割り込むというのは、私にとって驚きです。旧試験時代受験者が2万人を割り込むことなどありませんでした(合格者500人強)。
確かに、以前は、弁護士になれば、大金持ちにはなれないかもしれないが、小金持ちにはなれると言われていました。現在は、激しい競争にさらされています。個人破産の費用など、私が弁護士になった頃の1/3まで下がっています(法テラス価格)。弁護士業を魅力に感じない人が増えても仕方ないと思います。
10月には、各大学で合格祝賀会が催されますが、合格者のスピーチを聞くと時代が変わったなあと感じます。従来的な法曹は、どうしても法廷を舞台とした仕事をイメージしますが、今の子は、将来事業者としてやっていきたいという人が結構いるのです。アメリカには、弁護士資格を持った実業家が沢山いますが、日本もその様な流れになっているのかもしれません。
私は、学生に司法試験受験を勧めています。昔の様に人生を賭ける試験では無く、きちんとセオリーを踏んで勉強すれば、確実に合格する試験です。世の中の変化は、近年すさまじく、入った会社が将来どうなるのか分かったものではありません。弁護士資格を有していれば、たとえ法廷業務をしなくても、大きく職域が広がります。
税理士や弁理士登録もできます。不確実性の時代を生きるツールになることは間違いありません。
かく言う小職の愚息も今大学2年生♂。父親に反抗してか、昔から「弁護士なんかにならない」と言って、理科系の学部に進みました。(弁護士にならない理由を聞けば、いつも「ダルい」という意味不明の回答)。しかし、最近、司法試験に興味を持ってきたようです。将来の事を考えるとき、若者にとって不安は付きものです。不安は活力を生み出してくれます。他学部であっても問題無く司法試験受験可能です。法学部以外の学生が、自分の学部の勉強の他、法律を勉強するのは大変でしょうが、他学部の知識は、将来に役に立ちます。大学生活サークル活動に明け暮れるのも一つの人生ですが、目標に向かって突き進むという体験は、代えがたい人生経験です。目標に向かって頑張るというのが単なる大学受験で終わりというのは、寂しい限りです。
1/3が合格する試験を魅力無い資格であると考えるのでは無く、チャンスと捉え、若者には、青春を謳歌してもらいたいと思います。

近本選手、セリーグ新人最多安打達(2019.9.19)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

近本選手、セリーグ新人最多安打達

近本選手セリーグ新人最多安打達成おめでとうございます。ミスター長嶋(さん)の記録を61年ぶりに破りました。
もっとも、当時は、試合数が130試合であったのに対して、今回の達成は、137試合目でしたので、ミスターの記録が実質的に破られたとはいえません。
物事は、なんでも、単純に比較することはできません。
ともあれ、ドラフト直後の評判を大きく覆す結果に、私は、大変喜びを感じます。
ドラフト直後の評判は、散々でした。外れ外れの一位指名。前評判あまり聞いていなかった名前で、他の球団がビックネームを獲得している状況を見て、多くのファンが「なんでやねん!」との声をあげました。私が、いつも楽しみに聞いているラジオ番組で、元近鉄の金村義明さんが、阪神のドラフト結果を「阪神は、大砲がいるのに、足の速い選手ばかり集めて、阪神は、リレーチームを作る気ではないか」と批評されていました。しかし、蓋を開ければ、近本選手も木浪選手も新人で開幕直後から活躍され、ファンの心配が杞憂に終わりました。
 クライマックスシリーズ参加できるか極めて厳しい状況のタイガースですが、今シーズンもうひと頑張りして頂き、是非とも、奇跡のクライマックスシリーズ参加、そして、更なる奇跡の下剋上日本一達成を成し遂げてください。

淀川花火大会の思い出

夏らしい夏の12日土曜日、夕方、一人、ぷらり電車で淀川花火に出かけた。茨木駅から十三駅下車、十三側の淀川右岸では無く、中津側の淀川左岸を目指す。
淀川花火大会は、受験時代の思い出の1ページである。
当時、司法試験予備校は、中津駅に2校あって、そこから花火大会の会場まで、歩いて15分くらいである。淀川花火大会の日は、例年8月上旬の土曜日である。7月中旬の論文試験終了から2週間程、経った時なので、試験の疲れも癒え、ある者は、口述試験対策ゼミを開いたり、ある者は、次年度の試験を目指して再出発している頃である。私は、アルバイトも然る事ながら、夏の間は、じっくり、本を精読していた。持っている知識を整理したり、ゆっくり、じっくり考える時期は、夏の間しか無かったからである。
 夕方まで、予備校の自習室で時間をつぶし、花火大会の時間が迫ると、友人らと連れだって、打ち上げ場所近くの河川敷に向かった。今は、有料席なるものが設けられ、河川敷広場は、ぐるっと高い塀で囲まれている。当時は、今ほど、人が多くなかったと思う。皆河川敷で寝転がったりして、夏の一時を楽しんでいた。私は、いつも、川辺にある小さな船着き場がいつもの場所。草木で囲まれてあまり目立たないところであるが、その場所は、水上花火も目の前で炸裂し、打ち上げ花火の灰がバンバン落ちてくるところである。花火の灰は、一度付くと、いくら洗っても取れない。ススだらけになりながらの鑑賞はなかなか趣があった。
 あの頃は、皆、自分の将来はどうなるのか不安でいっぱいであった。ボーと無心で花火を眺められるあの一時は、なんともいえない貴重な時間であった。
あの頃、一緒に花火を見た友人のほとんどは、その後、合格した(遅い早いはあるが…)。私は、合格まで何回花火大会行ったかなあ(笑)。不思議な事に、花火を見ていた時の記憶はあるのであるが、その後、皆で飲みに行ったのか全く記憶がない。飲みに行く金など無かった。
 今回、十三から歩き始めたものの、出発が遅くて、通行規制がかかっていて、なかなか目的地にたどり着くことができない。私は、諦めて、橋の上から鑑賞。ちょっと、打ち上げ場所から離れているが、川の風が心地よい。橋と花火のシルエットが美しかった。
 皆さんも、花火は、何かしら夏の思い出があるのではないですか?花火大会見物客皆、心から楽しそうな笑顔でした。平和な日本に心から感謝します。淀川花火大会

GWに北朝鮮に行ってきました~その8~(2019.7.11)

さて、最終日の報告です。
 まあ、この日は、帰るだけですので、特に、ご報告することも無いのですが、空港の前では、女性誘導員の方が交通整理をされていました。ピシッと背筋伸ばしてかっこいいですね。

7時空港到着


出発案内板 極めてシンプル。本日は、北京2便、ウラジオストックⅠ便の合計3便です

出国手続きは、入国と違って、時間もかからずスッと済ませることができました。免税店(そもそも税金が無いので、免税店と呼んでいいのか?)も朝鮮人参のお店と雑貨店みたいなお店があるだけで特に買いたい物もなく通過。
 帰りの飛行機でも機内食は、行きと同様、シンプルなハンバーガー1個とジュース。CAさんは、相変わらず、超美人。
 北京経由で、無事、日本に到着。ホッとした気分になります。北朝鮮でのお土産は、現在実施中の経済制裁の関係から日本の税関で、没収されるとの事で、お土産は、買っていません。昨年に神戸朝鮮人学校修学旅行生のお土産が税関で没収されたことが随分議論になったことは記憶に新しい事です。ただ、現地で買った夜のおつまみ用に買った1ドルのスナック菓子の残りと10円程度のインスタントラーメン数袋(お店で、お釣りが無いとき、お釣り要らないと言っても、お釣りの代わりに、小物で調整されます)を鞄の中に入れたままであることを忘れていました。空港で指摘されたら面倒だなあと思っていましたが、昨年の修学旅行生お土産没収事件の余波か、10連休のGWで、空港混雑していたか、結局、鞄も開けられる事もありませんでした。
 北朝鮮旅行の最大のお土産は、お土産話です。通常、GWにハワイに行ってきたと言っても、誰も1分もまともに話を聞いてくれないでしょう。しかし、北朝鮮のお話は、皆、大変興味をもって長時間聞いてくれます。
 持ち帰ったスナック菓子は、20個位入って1ドルですので、一袋5円程です。土産話の時、一袋に2枚のクッキーが入っているのですが、このクッキーを割って皆で一口ずつ食べて、感想を言いあうというのが、一つのパターンとなりました。クッキーの味は、甘みが少ない素朴な味で、懐かしのマザービスケットの様な味でした。

 ラーメンも食べてみました。正直、まずい!。日清食品の偉大さを感じました。

(まとめ)
 北朝鮮旅行ブログを仕事の合間に時間を見つけて書いてきましたが、なかなかまとまった時間が取れず、2ヶ月が経過しての旅行記完結となってしまいました。その間に、板門店でトランプ大統領と金正恩委員長と会談があるなど、新たな動きがありました。間延びして申し訳ありません。
 今回の旅行は、私の個人的目的としては、物見遊山でしたが、色々な事を感じさせる有意義な旅行でした。共和国の人の我々外国人に対する接する態度は、「おもてなし」以上の、怖いくらいの気の使い方で、特に危険を感じることもありませんでした。一般の市民の外国人に対する視線に見えない緊張感が漂います。ですが、庶民には、家族と暮らす、普通の庶民の生活があり、それを垣間見ることができました。近年ヒットした、日本で呉を舞台にした「この世界の片隅に」というアニメ映画を思い出しました。国の体制は、いろいろあれど、庶民の生活の営みは、普通にあることを我々は忘れてはいけないと思います。
 最後に、共和国興味のある方は、是非、行ってみてください。欧米や中国人の観光客はいっぱいいますし、一人旅の日本人も2名ほど見ました。ネットで検索すれば、共和国への旅行社簡単に見つけることができます。年中ほぼ同じ値段なので、GWがお得な様です。

GWに北朝鮮に行ってきました~その7~(2019.7.9)

7日目、明日は、帰るだけなので、実質、北朝鮮最終日。朝、テレビ(中国の放送局)で、昨日の天皇陛下即位式の様子をみる。日本のフィーバーぶりが伝わってくる。
本日は、まず、靴下工場見学がスタート 一応説明では、最新のイタリア製の織機で大量に生産しているとのこと(なんだか機械のデザインレトロ)。

 女工さんの手の動きは神業の様に速い!

 日本でも工場見学の最後にあるように、お土産用に、完成品販売所での買い物となる。ディズニー、ミッフィー、キティーなんでもありです。


  その後、今回の旅の招待先である朝鮮対外文化協力会を表敬訪問ササッと済ませる。偉い人のお話を聞くと、どこでも眠くなるのが私の性分。話の内容全く覚えていない。

お昼休みにホテルに戻る途中平壌駅前を通る。なかなか風格のある建物である。金日成主席、金正日総書記の肖像は、正面から以外撮ってはいけないと言われていたので、シャッターチャンスパチリ。

トローリーバスは、満員。どこまで乗っても5ウォン(5円)とのこと

お昼休みを挟んで、午後から学校関係の訪問のスケジュールが組まれている。先ずは、平壌教育大学。大学入り口に立派な人工芝のサッカーグランドがある。日本の大学なら、学生がいっぱい歩いているところ、屋外は誰もいない。

 ここは、幼児、小学生向けの教員養成学校とのこと 男子学生は見当たらず、目にするのは、女子学生のみである。学校全体にピリッとした規律の雰囲気が漂う。随所に最新の科学を駆使しての授業を行っているとのアピールがなされる

 歌の授業の風景は、ここは、宝塚音楽学校かと思うほど、皆、美人で歌声が素敵である。

その後、金日成主席が学んだという小学校で、平壌一の優秀な学校チャンドク学校訪問。数学オリンピックで金メダル取った少年もいるとのこと。ここでもやたら科学技術を駆使した授業を行っているとのアピールがなされる。子どもたち確かに皆賢そうな雰囲気。髪型も全員すっきり刈り上げのスポーツ刈り。

最後の訪問は、万景台学生少年施設。子どもたちが普段それぞれの地域でクラブ活動していますが、週に何回かここでレッスンを受けるという施設。巨大な施設である。琴、アコーディオン、ダンス、書道、刺繍のレッスン部屋があって、それを一つ一つ見て回ったが、とても子供のサークル活動というレベルではない。最後に、1時間以上に渡る子どもたちの発表会が観光客に披露される。あまりにも立派すぎて、私は、正直、暗い気分になった。ここまで至る訓練の厳しさが想像できたからである。

共和国最後の夜、打ち上げで、カラオケ大会。共和国の人は、ホステスさんも含めて、プロ歌手レベルで極めて歌が上手であることに驚いた。私は、キャンディーズ「春一番」の歌は、共和国の方に日本語で「下手くそ」と言われた(悲)
今宵も酔っ払って眠りに付いた。

8日目につづく

GWに北朝鮮に行ってきました~その6~(2019.7.9)

6日目
 5月1日の今日は、日本では、新天皇即位の話題で持ちきりでしょうが、こちらにいるとそのような報道もなく、単なるメーデー。勿論、社会主義国のこの国では、メーデーは祝日です。午前のスケジュールは、自然博物館と中央動物園の見学。目的地に向かう途中、大きな塔の下をくぐる。


本当に、この国は、大きなモニュメントが多いですね。博物館と動物園は、並んであります。
休日とあって、家族連れすごい人です。


博物館で何を関心したかというと展示されている人形です。

むちゃくちゃリアルです。
原始人の人形局部まで再現されておりリアルすぎる。


動物園の目玉動物は、やはり朝鮮虎。

すごい人気です。

秀吉朝鮮出兵の頃、こんなのが森の中ウロウロしていたとは驚きです。

 昼食は、平壌冷麺で有名な玉流館。昨年、韓国の文大統領と金正恩労働党委員長の晩餐会で出されています。
 麺は、そば粉が入っているらしくすごく黒いので、見た目ちょっとびっくりしますが、まるで歯ごたえのあるにゅうめんのような喉ごしで、すごく美味しい。トウモロコシのチジミ、キムチスープもあっさりして旨い。
 お腹いっぱいになったところで、玉流館の近くのモランボンの丘を散策。メーデーは、デモ集会する日ではなく、家族で楽しむ日とのこと。丘は、数千人あるいは数万人とも思われる多くの家族連れが木々の下で焼き肉パーティーしています。お花見シーズンの大阪城公園の状態です。

 道行く我々外国人にも「肉食ってけ!果物食ってけ!」と酔っ払いのおじさんが絡んできます。肉もイチゴも少しいただきましたとても美味しかった。
 
 その後、本日のメインイベントのサーカス公演。私は、サーカス割と好きで、シルクドソレイユも毎年観ていますが、この国のサーカスは、レベルがとても高い。綱渡りや空中ブランコといった古典的な出し物が主流なのですが、かなり高い位置で繰り広げられるアクロバットな演技には正直驚きました。生演奏での演出も迫力あった。演技の撮影は禁止だったのが残念。

 夕食は、保身湯という犬料理。滋養食として料理が確立されています。ワンちゃんのフルコース。

肋骨の大きさから犬の大きさが想像でき、ちょっと、可哀想な感じもしましたが、味は抜群。保身湯というスープも然る事ながら、私は、レバーの味に驚きました。

 今日も酔っ払い状態でホテルに戻ります。130階建ての柳京ホテル、昼間、どこからでも見える特徴的な形をしていますが、夜は、光って、幻想的です。


 
 (つづく)

GWに北朝鮮に行ってきました~その5~(2019.6.26)

5日目

午前、共同農場とそれに隣接する保育所の見学、工業大学の先生の家訪問と移動が多かった。
共同農場は、おそろしく巨大であった


労働者用の住宅と説明された建物には、ソーラーパネルが並ぶ

保育所では、子供達のお遊戯を披露してくれた。

大学の先生の家と説明された家は、すごく広く豪華である。

  
無論、共和国のパフォーマンス的要素は多分にあるところであり、突っ込み所満載なのであるが、それをとやかく言うのは野暮であろう。経済制裁の中、共和国が科学に力を入れており、文明的な生活を送っているという事のアピールとして受け止める。
 お昼は、ホテルに戻って、うな重を食す。

こんな巨大うな重、日本なら4000円、5000円の世界か。ただ……。正直、旨くない。日本のうな重とは、蒸しと焼きのバランス悪い。日本のうな重のような箸を入れるとトロッと身が崩れるのではなく、がっつり魚なのである。脂の多い巨大な魚を甘いタレで食べた感じである。
正直、食後、胸焼けして、少し気分が悪くなった。日本のウナギ料理の奥深さを知る。共和国の料理人様、日本食を提供してあげたいというおもてなしのお気持ちはありがたいが、うな重は、もう少し研究して欲しい。
 午後は、子供病院訪問、大きく立派な施設である。進んだ科学的な治療を行っていることのアピールがなされる。入り口に、子供が元気に走る巨大な絵が掲げられている。

この国は、絵が大好きである。保育園でも入口はこの絵。

皆うれしそうに走っている。ただ、保育園の廊下には、

国立芸術劇場の壁画には


緊張感を感じさせる絵も普通にある。
 その後、本日のメインイベント、「祖国解放戦争勝利記念館」を訪問する。驚くべきは、建物の巨大さもさることながら、建物の前に鎮座する像(複数)も超でかい。

巨大な像だらけです。新婚と思われるカップルが像の前で献花していました。

 そして、ある意味、すごかったのは、屋外に、朝鮮戦争時代のアメリカ軍の戦車や飛行機などが、ズラーと展示しています。こんな沢山の戦車や飛行機見るのは初めてです。


 館内の展示は、禁止。かなり生々しい戦争の写真や人形も展示されています(基本的には、アメリカをこうしてやっつけたという展示)。屋上の動くパノラマは、衝撃的な作品です。
 重い気分になりながら、記念館を後にし、地下鉄体験。平壌の地下鉄の深いこと!世界一だそうです。エスカレーターの底が見えません。核シェルターの意味もあるようです。

 地下鉄ホームは、豪華シャンデリアとレトロな電車。味のある雰囲気です。

女性駅員さんが発車オーライの合図を送ります。

 駅の名前は、地名ではなく、栄光駅とか復興駅とか革命にまつわる駅名です。

路線案内ボード下の駅名のボタンを押すと乗り換えルートが赤で示されます。しかし、2路線しかないのに、こんなの必要かと思ったのは私だけでしょうか?
 夕方だったからか、利用客も多く、市民の足として、利用されている事がよくわかりました。 
 夜は 共和国のアイドルグループみたいなバンドの生演奏の宴会で終了。今日もお腹いっぱい。(写真撮るの忘れて残念)

(6日目につづく)

ジャイアンツに6連敗後3連勝 (2019.5.29)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

ジャイアンツに6連敗後3連勝

ゴールデンウィークに1週間、北朝鮮に行ってきた。
北朝鮮では、ネット繋がらず、全く、タイガースの情報なかったので、帰りの中国でネットを見てびっくり、帰ってきたらタイガースが3位に上がっていた。
その後も、好調が続き、本日は、なんと、高山選手の満塁さよならホームランで、ジャイアンツに3連勝!前回、ジャイアンツに甲子園、後楽園で6連敗したとき、かなりひどいコメントをしてしまいましたが、大反省。春先に聞いた、矢野監督体制がかなり期待できるという情報は、かなり信憑性でてきましたね。
 今年のセリーグは、広島が最下位から連勝でトップに出たり、なかなか面白いですね。ただ、交流戦は、セリーグにとって鬼門。更なる入れ替えがありそう。ファンにとって楽しいシーズンになりそうです。

GWに北朝鮮に行ってきました~その4~(2019.5.27)

(4日目)

今日は、朝7時半に出発し、板門店に向かう。私にとって今回の旅のメインイベントである。朝の平壌市内、通勤途中の人が行き交う。その中で、日本にはない、びっくりする光景を見た。道路沿いで20名を超える女性集団が一斉に大きな赤旗を振っている。

案内員さんに聞くと「主婦応援隊」との事。外に働きに出ない主婦が朝出勤途中の労働者を応援しているとのこと。
主婦応援隊の他、「楽団応援隊」も見られました。


仕事前に、あれだけ応援されたら、労働者の皆様、頑張らざるを得ません。私の出勤風景とは大違いです。
20分も車を走らせると、平壌郊外にでます。一面畑です。

農繁期には、都市住民も泊まり込みで田舎の応援に行くそうです。案内員さんは、共和国では、それなりの地位の人なのですが、同様に応援に行くそうです。
我々が乗ったマイクロバスは、一路、南の板門店へ向けて高速道路をひた走るわけですが、道路状況の悪い箇所が頻繁に見受けられます。


こんな所を通過するとき、おしゃべりしていたら、舌を噛みました。スーパーマリオの世界。車飛び跳ねます。
 3時間弱で、板門店に到着。撮影は、かなり制限された状況になる。途中、マイクロバスに6人の兵士が乗り込む。案内役の将校(中佐)以外は、黒サングラスをした屈強な若い兵士である。一気に緊張感が高まる。手を見ると、人間の拳がこんなになるのかと思うくらい、拳のあちこちにタコができており、相当訓練されていることが見て取れた。
 非武装地帯に入るゲートをくぐり、数分で板門店軍事境界線に到着。停戦協議を行った建物や、実際に調印した建物は、記念館としてそのまま保存されている。説明は、「アメリカが停戦して欲しいと言ってきたので、私らが出向くのではなく、こちら側に来てもらって、停戦を行った」という論調であった。


 その後、軍事境界線に移動。青い国連色の建物は、テレビや映画でおなじみ。私は、10数年前、一度、南の施設からこの軍事境界線を眺めたことがある。北側から見ることができたという事に感動を覚えた。南側(韓国側)には、たくさんの観光客がいるのが見える。目の前に民族分断の現実の光景が広がる。無論、歴史は、単純な「たら…」「れば…」では、語れないことは、重々承知の上で、日本との合併がなかったら…、後、1週間、日本の降伏が早かったら…、という想いが巡る。
 

 板門店の帰りに、開城に寄る。開城は、近時、韓国との共同事業で、開城工業団地があることで知られる(現在、共同事業停止中)が、朝鮮戦争の際、爆撃等戦禍に見舞われておらず、昔の貴族(両班)の家の街並みが残っている。

旧両班の屋敷の一つで、昼食を取る。伝統的貴族の朝鮮料理。小さなお皿が並び、素材を生かした料理で、日本人の口にも合う。朝鮮人参のは蜂蜜漬けは、珍味であった。


 その後、平壌に戻る途中、昔の王様のお墓を観光。

山の中、観光客誰もいない。現地のガイドさんから、お墓についての一通りの説明があった後、「朝鮮人は、お墓をあばくことは、信仰的なものから絶対にしない。学術目的と称して、日本軍は、お墓の一部を爆破し、中から出てきたたくさんの品を運び出し、日本に持って帰った。それが今も返っていない。それらは、朝鮮民族の心である。石炭や鉄といった物ではない。それが、今、日本の博物館などで飾られている事実を日本の皆様には考えて欲しいとの説明を受ける。心にずっしりと響く重みのある言葉であった。
 人なつこい犬が寄ってきたので写真をパチリ。

この犬は、墓守なのかな?

平壌に戻り、夕食。平壌駅前の日本の朝鮮総連が経営するというレストランに行く、日本食もあり、お好み焼きが大阪の味であった。


共和国のマッコリはうまい。いっぱい飲んで、就寝。4日目終了
(つづく)

GWに北朝鮮に行ってきました~その3~(2019.5.17)

(3日目)
実質的な平壌観光1日目である。
朝から万景台の金日成主席生家を見学(訪問)する。ある意味、この旅で一番、強い衝撃を受けた。野球で言えば、プレイボール直後第1球目にホームランを打たれた様なものである。事前に正装でという要望が入っていたので、どんな所に行くかと思えば、大きな公園の様な所の駐車場、10時前というのに、多くのマイクロバスが泊まっている。観光客ではありません。共和国の人がいっぱい。100人位の集団が沢山、整然と整列しています。男性は、シワ一つついてない、ピシッとした人民服にバッジ。女性も、チマチョゴリやスーツの正装。手には、花を持っています。その集団が、60メートル~100メートルの一定の距離を保ちつつ、整然と行進しています。駐車場から目的地の生家まで、1キロほどあるのですが、お話をするのでなく、無言で行進しているのです。聞けば、共和国の人は、職場単位、地域単位で定期的に訪れるそうで、日本のお伊勢参りに近いものかとは思いますが、その荘厳な雰囲気は、日本ではありえません。毎日、何千人の集団がこうして参拝(?)しているそうです。私たちも、無駄口をすることなく、黙々と歩きました(ただ、我々は、整然とではなく、バラバラ歩いている感じ)。正直雰囲気が怖くて、カメラを直接集団に向ける事ができず、後ろ姿とスマホ見るふりをしての隠し撮りが限度です。

途中の庭園は、とても立派です。

しかし、目的地は、正直、私の感想は「ウーン、ここ?」という感じ。生家の復元でしょうが、新し過ぎて、生家と言われてもピンと来ません。ガイドさんから幼少期の金日成主席やご家族の生活がどうだったかの説明がなされました。貧しくても頑張り屋さんで革命意思を熟成させていた事を言っていた様に思います。ここに毎日大勢の人がお参りするのか…。確かに、共和国の方々にとっては神聖な場所なのでしょうが……(文中「……」とあるように言葉にできない雰囲気です)。花は、近くの銅像に捧げる様ですが、我々はそこには寄りませんでした。近寄りがたい雰囲気がありました。

午後は、街の見学。高さ170メートルの主体(チュチェ)思想搭の展望台(150メートル)からは、街が一望できます。

平壌は、名前の通り、川に囲まれた平坦な土地です。大きな建物やスタジアムなど、立派な建物が360度並んでいます。日本の事前の情報では、張りぼて建物がいっぱいということでしたが、到底張りぼてとは思えません。かなり立派な建物が建ち並んでいます。

ただ、全く都会特有の雑然さが無く、整然としすぎという感はあります。

その後、ムンス遊泳場(屋内プール)も案内されました。正面入り口は、写真厳禁。金正日総書記がまるで浜辺に立っているかのように見えるようにアートした像があります。
監視員さんが警備しており、カメラさえ向けることはできませんでした。屋内プールは、スライダープールもある巨大施設。ショッピング街も併設されています。飲食街プールバー、ゲームセンターもあります。映画「フラガール」の舞台となった茨城県のハワイアンセンターと似ています。とにかく広い。多くの人が楽しんでいましたが、果たして、この立派な施設をどういう人が利用できるのかなあ。



 施設のバーでビールを飲む。施設の中は常夏。のどが渇き、ビールが旨い。
 
その後、昨年オープンしたというデパート見学。エスカレータからして人いっぱい。テレビも種類が多く、時計や、鞄、衣服の外国ブランド品も並び、最上階には、フードコートもある。日本の中規模都市にあるデパートの雰囲気である。

1階の食料品コーナーは、豊富に商品が並び、買い物をしようかと思いましたが、人がいっぱいレジ(10台くらい)に列をなしている状況をみて、買うのを諦めました。

これを、我々数少ない観光客へのパフォーマンス為に、「動員」したとは思えません(もしそうだとしたら、それこそ、ただ事ではありません)。
 どういう人がこのデパートを利用できるのかなあ~と思いつつ、その場所を後にしました。
夜は、えーと何食べたかな、お腹いぱっい食べて、酔って爆睡。

(4日目はつづく)

GWに北朝鮮に行ってきました~その2~(2019.5.15)

10連休明け、流石に仕事がたまっており、まとまった時間が取れず、空き時間に少しずつ、書いていますので、このような分断連載ご容赦ください。

(2日目)
いよいよ、共和国へ向けての出発である。12時半出発のフライトに空港へは、約3時間前に到着。本来ならば、余裕で搭乗できるはず……であった。
ところがである。中国の空港自体にセキュリティの為のチェックがあることもさることながら、高麗航空発券カウンター(2つ)に長蛇の列。なのに、全くと言っていいほど、列は、動かない。見れば、荷物のX線で引っかかる割合が高く、その度、係官がやってきて、荷物のチェックをするので、そうなれば、5分10分平気でかかってしまうのである。カメラのバッテリーで引っかかっている人多かった。梅干しが引っかかり、その説明に苦労している人も見ました。まあ、外人には、プラスチック爆弾の様には見えるのか…。
 フライト時間になっても、我々は、まだ、出国審査を終えていなかったが、聞けば、高麗航空は、絶対に待ってくれるとのこと。
 結局、1時間近く遅れて、出発(←日常茶飯事とのこと)
 機内は、赤の片側3列シート。天井から下りる画面には、プロパガンダ的な画面が流れている。機内食は、ハンバーガー1個とジュース類(アルコールは無し)のみ。

 しかし、噂には聞いていたが、CAさんのレベルの高さには驚いた。ここは宝塚音楽学校?と思えるほど、質素な化粧ながら、容姿端麗、清楚な美しさが漂います。私は、いろいろな国の飛行機乗ってきましたが、断トツで、1番のレベルです。しかし、CAさん写真を撮るのは禁止で、見つかれば、その場で消去を要求されます。
 私は、ハンバーガーの写真を撮るふりをしながら、遠目に一枚パチリ。本当は、アップしたいのですが、ここはプライバシーに関わることですので、ご勘弁ください。

  空から見る共和国の風景。かなり山の上の方まで開墾されています。田植え前なので、茶色の風景が続きます。

 2時間程で、平壌空港に到着。駐機中の飛行機は、あまり多くなく、日本の地方空港の雰囲気でしたが、空港自体はとてもきれいな建物でした。

GWに北朝鮮に行ってきました~その1~(2019.5.14)

皆さん、今年のGW10連休如何お過ごしになられましたか?
私は、ひょんな事から、大阪の民間団体の朝鮮人民共和国への定期訪朝団に参加させて頂く機会を得て、当初予定していたGWのゴルフ三昧旅行をキャンセルし、未知の国へ行く事にしました。ジャーナリストも帯同する真面目な訪朝団に、単に旅行好きなだけのミーハーな私が参加したのです。
平壌で6泊する結構ボリュームのある旅です。先ず、北朝鮮という呼称を日本は使いますが、そのような国名の国は、存在せず、勝手に、北朝鮮という呼ぶ事は、失礼に当たるので、「共和国」あるいは「朝鮮」と呼ぶよう説明会で注意を受けました。(確かに、そういう側面はあると思いますので、以下「共和国」と称する事にします)

(初日) 
GWスタートの一日前、4/26、我々は、関空から北京に入り、一泊しました。これは、日本との国交が無く、平日の金曜に、共和国のビザを北京の大使館で取る必要があるからです。
北京の共和国大使館、かなり分かりにくい場所にあり、探すのに苦労しました(バスの運転手さん道迷いまくり)。

中は、薄暗く、誰もいないロビー正面に大きな絵(共和国の名勝地金剛山、共和国では、このような巨大な風景画が、公的機関の建物でには、必ずある)と卓球台。いくら労働者の国で、職員の福利厚生と言っても、正面玄関に卓球台は如何なものかと思ってしまいます。

普通、ビザは、パスポート冊子部分に貼られますが、このように独立のカードとして渡されます。入国出国は、このカード式のビザに記入がなされ、日本のパスポートには、スタンプ等一切の共和国の痕跡は残りません。このビザは、出国時没収されますので、記念に写真撮りました。
初日は、空港近くのホテルに宿を取り、翌日に備えます(とは言っても、冷えていないビール飲みまくりでしたが…)

(つづく)

朝ドラ「なつぞら」(2019.4.10)

4月からの新朝ドラ2周目に入りましたが、私は、毎日、朝から涙を流しています。
子役の演技、草刈正雄の渋演技最高です。帯広の風景も、目に浮かびます。一昨年、ある事件の書面を集中して作成すべく、たくさんの資料を宅配便で送り、5日間帯広の温泉宿に閉じこもったときに窓から見えた広大な風景(雪が降っていましたが…)を思い出します。帯広の大自然素晴らしい。
昨年、戦争孤児についての特集がNHKで放送されましたが、その時の孤児の置かれた状況、涙無しでは見れませんでした。
戦争孤児がバタバタ亡くなっていく状況、アニメ映画「火垂るの墓」でも、涙が止まりませんね。ナレーションの内村さんの声は、亡くなった父親の語りという設定です。私も子を持つ身として、子を残して亡くなった親の無念を思うといたたまれません。庶民にとって戦争とはなんなのでしょう。戦争に勝って庶民にメリットはあるのでしょうか。負けて、庶民は不幸になったのでしょうか。日本の場合、負けて、平等社会が築かれたように思います。勝っても負けても、子供を戦争で失った親は、不幸です。
 「なつぞら」子役編は、第2週迄とのこと、しばらく、ずっと涙で一日がスタートしそうです。

2019 開幕(2019.4.5)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

2019 開幕

開幕から1週間経ちました。バッターちょっと不甲斐ないですね。
開幕ヤクルト3連戦2勝1敗と勝ち越しましたが、どう考えても、3連敗と紙一重でしたね。ジャイアンツの破壊力は流石です。打線に限ってみれば、まるで、1軍とファームの試合の様です。ジャイアンツ戦ズタボロ3連敗当然の感じがします。
 そんな中、第3戦、上本選手が先発でした。上本選手、昨年、かなりのいい成績を残していた中、前十字靱帯損傷で、その後シーズンを棒にしました。スタメンは果たしていませんが、活躍できそうな雰囲気を感じています。前十字靱帯というのは、膝にある靱帯で大腿骨(太ももの骨)と脛骨(膝下の骨)を繋げる靱帯で、後十字靱帯とクロスして、膝が前に飛び出さないように繋げている靱帯です。切れたりすると、足を動かす度に、膝がカックンカックンとなります。交通事故でもバイクや自転車事故で足を強く捻るようなことがあった場合に発生します。前十字靱帯切れた場合、膝のお皿や太ももの腱を一部切り取って、骨に穴を開けて、前十字靱帯を作ります。スポーツ選手の場合、膝のお皿の所の靱帯が丈夫なのでそれを使う事が多い様です。
 多くの交通事故患者さんを見ていると、前十字靱帯を切った後、やはり、痛みが残っている方が多いのが現状です。
 上本選手の活躍は、多くの交通事故患者の希望となるような気がします。
 上本選手頑張れ~!

握手会ビジネスに異議あり(2019.4.4)

世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…

握手会ビジネスに異議あり

皆さん、聞いて下さい。
先日、毎年恒例のAKB総選挙の中止が発表されました。
これを受けてネット上では『NGT48』山口真帆さんへの握手会襲撃事件と関連付ける声が多く上がっている様です。
 私は、この総選挙中止は、この襲撃事件とは、全く関係ないと思っています。只、単に、昨年の視聴率が取れず、スポンサーが付かなかっただけと思います。
世間の人は、結構、恒例化しちゃうと興味を失ってしまう性質があります。恒例化で成功しているのは、NHK紅白歌合戦だけではないでしょうか
(紅白も、毎年飽きられないように趣向を凝らしていますね)。
報道記事に、「CDは売れているのに…」という下りがありましたが、今日の私のぼやきは、この点でございます。

 アイドルビジネス自体に私がとやかく言うつもりはありません。私も、学生時代は、松田聖子さんのコンサートで「セ・イ・コ・チャーーーン」と叫んでいました(地響きの様な低音で叫ぶのが当時のマナー)。今でも松田聖子さん歌は、大好きです。
 CDの売れ行きには、握手会も大きく影響しているようです。握手会では、CD1枚購入毎に数秒の会話タイムが得られるシステムになっています。乃木坂48クラスでは、1枚3秒程とか。ですから、ファンは、10枚とかまとめ買いして、会話タイムを確保します。今、アイドルは、AKBグループ以外にもいっぱいあり、マイナーなアイドルグループになると、CD1枚の持ち時間は、長くなり、10秒というのとかあるそうです。
 握手会で手を握られながら「応援ありがとうございます。よろしくお願いします」と言われれば、脳内暴走スイッチ入ってしまう人が続出します。
 ファンの中には、ご贔屓にアイドルに会うため、握手会の度に全国を飛び回る人もいます。
握手会の会話で「来月は、福岡であります」と言われれば、福岡に飛び、福岡で「エーわざわざ福岡まで来てくれたんですか~感激!」とまで言われれば至福の極みです。こうしてCD購入費、交通費、宿泊費お金は、湯水の如く消えていきます。

 実は、こうして多重債務者になった人が結構いるようです。この道を歩んだ方の救済は、個人再生手続きによることとなります。CDは、聞くことも無く、握手券や総選挙投票権を得るためにまとめ買いするのです。単なる浪費ですので、破産申請しても免責を受けることできません。個人再生により債務を圧縮する他ありません。
 思えば、特定の御贔屓を応援するというのは、歌舞伎でも宝塚歌劇でも昔からあるもので、応援自体は、全く問題無いと思うのです。
 しかし、CDの枚数に紐付けされている応援というのは、私は、おかしいと思います。これは、ホストクラブにはまり多重債務者になった方と似たところがあると思います。ホストクラブにお金をつぎ込む方は、ご贔屓ホストの売り上げを伸ばし、店での地位を上げてあげるため高級シャンパンを注文します。シャンパンタワーを注文する方の心理は、そういう状態なのだそうです(実際私が経験者から見聞きしたお話です)。ある意味、純粋な気持ちからの行動であり、男性が高級クラブで下心を持ってお金を使うのとかなり性質が異なると私は思っています。

 CDとシャンパンどちらも応援の為の紐付きの品です。私が小学生の頃、仮面ライダースナックの怪人カードを集めるために、大量買いして、スナック菓子自体は、捨てられることが問題になりました。ちょっと後の世代では、ビックリマンチョコも同じ問題が発生しましたね。CDは、スナック菓子と違って高額ですし、大の大人がハマってしまえば、クレジットに走ってしまう恐ろしさがあります。

 この握手会システム社会的には問題あると思います。
 私は、人生行路師匠ばりに声を大にして言います。
 「ばか者!物を大事にせなアカンと親に教えられたでしょ!」「出された食べ物は全部食べる。買ったCDは全部聞かないといかん。それが世の中のルール。それができない人に売る方は、最悪のルール違反。シャブの売人と変わりがありません。」
「責任者出てこい!」(アイドルさん達は、純粋に頑張っています。それを利用する芸能界システム私はついていけません。)

おまとめローン(2019.3.27)

世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろう)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…

皆さん、聞いて下さい。大手銀行は、街金より質の悪い悪行を平気で行うところがあります。それは、「おまとめローン」です。
 私は、昔からこの運用の問題点を指摘してきました。おまとめローンをすることにより、債務者、消費者金融や街金から借りていた頃より、更なるどん底に落とされてしまうのです。そのどん底は、急落というものではなく、緩やかな傾斜になっており、銀行の指示に従った結果、知らず知らずに引き返せないどん底に導かれています。
 私が思いますに、① 無担保から有担保に切り替えが行われる ② 利息制限法引き直しの機会を失わせる
という点で、おまとめローンは大問題なのです。
先ず、①の有担保切り替えについて
 年率18%超の高金利から年率10%弱(9.8%とかスーパーの安売りみたいな中途半端な数字が多い)に切り替えませんか?と甘ーい誘いをかけます(「こっちの水は甘いぞ」)。無論、支払い能力に疑念があるような人には持ちかけません。甘ーいお誘い(CM)に寄ってきた多重債務者から仕事、財産、親族状況の聞き取りをします。そして、コイツはカモだと思えば、田舎の実家を担保に入れさせたり、親を保証人に立てさせたりするよううまく誘導がなされます。しかし、誰でも親に頼み込むのには躊躇してしまいます。しかし、銀行さんはプロです。提灯アンコウの如く、目くらましの光を投げかけます。よくある手口として、20年とか長期の返済プランのに誘い込むのです。毎月、15万円位払ってきた多重債務者に、毎月4~5万円の返済プランを示すのです。「流石、大手銀行さんだ、サラ金や街金とは違う、神様~」という感じで飛びついてしまうのです。返せると思っているので、親も子供を信じて「子供のためなら・・・」と子供の頼みに応じ、差し出された書類に判を押します。毎月15万円払ってきた多重債務者にとっては、5万円程度なら大したことないと錯覚に陥ります。実際は、今まで、多額の債務を支払いできてきたのは、他に借りることができたからに他なりません。このようにして、毎月の支払いが減った(金利が減った)ことで、確かに支払いは、一時的に楽になったような気になります。
 しかし、多くの多重債務者は、お金の管理ができない状況(性格もあります。既に、ノイローゼ状況の時もあります)にありますので、やはり、少額の資金不足に陥ります。すると、おまとめローン前の貸し主から、またまた、甘いお誘いがあります(「お助けしますよ~」)。一旦、無担保貸付け枠がおまとめローンによりゼロとなっていますので、金融業者から見ると新規客と同等真っ白なキャンパス状態です。
 こうして、再び、借入額が増えていくのです。金利が、多少低くなっているので、ジワジワと借金が増え、支払いの限界値に達するまで、時間がかかります。払えなくなって、優しかった銀行さんに相談します。銀行さんはここで、豹変します。「〇〇までに絶対はらってください。」しかし、この段階では、サラ金の様に取り立て厳しくありません。放っておくと、「滞納で、期限の利益喪失しました、全額払って下さい。そうでないと担保実行します」と弁護士名で通知が来るのです。金額を見てびっくり、僅かしか元金減っていません(私が、最近経験した案件では、580万円20年ローン、金利、9.8%毎月56000円、5年経過して、支払い総額400万円超で、なんと元金は、40万円しか減っていないのです)。そうです、銀行さんは、元々、金利という果実(法律用語でも金利は「果実」なんです)を実らせる大事な果樹として多重債務者を見ていたのです。言い方を変えれば、「百姓は、生かさず殺さず」(徳川家康談)、ああ恐ろしい。
 親戚まで巻き込んで、お金をかき集め、返済することになります。借りられる当てがあればいい方です。まとまったお金が用意できない場合、すぐに、競売にされるかというとそうでもありません。実家の親に支払いを継続すれば、競売実行しませんよと持ちかけます。甘ーい言葉で契約の書き換えを持ちかけます。その時、更なる保証人を要求したりします。銀行さんは、担保がある限り、一括返済より、今までどおりの返済の方がいいのです(「生かさず殺さず」)。
 この段階で、主債務者が自己破産して、借金がゼロになると、年金生活の親には迷惑をかけられないと、親が払うおまとめローンを実際は、本人が肩代わりして支払いを継続します。そうすると、双六で言えば、「ふりだしに戻る」です。また、生活費不足に陥り、今度は、ヤミ金にまで手を出してしまいます。更なるどん底に入り込むのです。ああ、恐ろしや。

 ②、金利引き直しの機会の喪失について
 銀行さんは、おまとめローンの時は親切です。借入先とコンタクトを取り、借入先へ直接払い込みをしてくれます。借入先が高金利であろうと銀行さんの知ったことではありません。お約束のお金を支払うのは当たり前。金融業者は、縄張りは違えども案外、皆仲好しですね(「同じ穴の狢」)。
 本来なら、過払いがあったり、債務が大幅に減るのに、そんなのお構いなしです。消費者金融、街金から銀行名義の借金に変更されます。私に言わせれば、「非合法の合法化」、一種のマネーロンダリングです。
 この段階で、元の債権者に対して、過払金が発生するわけですが、「金を払わない」と「金を返せ」どちらが楽か、誰が考えても答えは同じです。過払いの回収は、極めて難しくコストがかかります。時効の問題もあります。多くが、泣き寝入りです。

 ③ もし、おまとめローンを利用する前に、弁護士に相談に行っていれば、どうなっていたのでしょう。
  通常の弁護士ならば、破産や個人再生を勧めるでしょう。親に担保差し出させるなど論外です。
  しかし、悪徳、司法書士、弁護士ならば、債務整理を指導し、たっぷりと手数料を稼ぎます。
  私は、このぼやきコーナーで何度もぼやいているとおり、「生かさず殺さず」の銀行と同じ発想です。ああ恐ろしい。

私は、人生行路師匠ばりに声を大にして言います。「ばか者、責任者出てこい!多重債務者は、めんどりか?卵産ますだけ生ませといて…、産まなくなったら、首チョンパで、鍋行きかい!」「えっ、骨からええ出汁でるって!?」「ええ加減にせい!!」

家庭裁判所で女性が刺され死亡した事件について(H31.3.20)

 東京家庭裁判所で、離婚調停に出席するため訪れた女性が調停相手の夫に首付近を刃物で刺され、死亡する事件がありました。
 東京家庭裁判所は、裁判所の合同庁舎の入口に入った所で、所持品検査をしています。
裁判所の所持品検査は、元々、オウム裁判が始まった頃に東京地方裁判所で始まり、現在、所持品検査をする裁判所は、徐々に増えています。大阪家裁、京都庁舎も今年4月から所持品検査を始めます。
 所持品検査が必要かについては、いろいろ議論があるところです。確かに、裁判所というのは、いわば、敵対関係にある人を間近に接する機会があるところです。警察や拘置所に入って、手の出せない被告や普段身を隠して居所のつかめない憎き相手が眼の前に現れます。裁判所内で刃傷沙汰もめったにありませんが、現実にあります。
 しかし、膨大な予算を使って行う手荷物検査でどこまでの効果が得られるかという点について疑問があるところです。必要性の点では、全国津々浦々の裁判所に手荷物検査をする必要性があることになりますが、現実的ではないこと明らかです。
 また、手荷物検査が始まると、予算やスペースの関係上裁判所の入口が限定されるようになります。京都弁護士会は、手荷物検査検をすることで、入口が特定され、DV被害者が危険に晒されることを危惧する意見を発しています。
 今回の事件は、まさに、京都弁護士会の危惧していたことが起こってしまった感があります。家裁での調停では、当事者の直接の接触を避けるため、来る時間、帰る時間に時間差を設ける運用がなされています。今回の事件の様に、裁判所外で待ち伏せされるようでは、所持品検査など役に立ちません。 合理性を判断するには、目的と手段の正当性を考慮する必要があります。
 私は、裁判所内での刃傷沙汰防止という目的は、正当にしても、手荷物検査は、合理性のある手段には思えません。裁判所は本来危険な場所ではないのです。膨大な予算を注ぎ込むことには疑問です。むしろ、裁判所利用者が、遠慮なく、裁判所の意思疎通を図り、具体的事案に即した対策を取れるような環境にすることが肝要と思います。

訴訟前は八掛けって何?(2019.3.2)

世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろう)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…

 皆さん聞いて下さい。サラリーマンの世界は、時に、理解しがたい行動が伴います。
 先日、某保険会社さんとの示談交渉を勧めていたのですが、弁護士相手に低い提示額が最初に提示されるのは、まあ、お決まりのパターンなので、気にも留めないのですが、結局、裁判所基準の80%というところで、交渉は、暗礁に乗り上げました。当方も、裁判所基準も絶対なものではなく、幅があるので、ある程度幅を持たせた交渉でした。
 しかし、「裁判では無いので、これが限界です」との一点張り(裁判前なので、お互い譲歩という理屈でしょう)。
 このような戦法も戦略的にはあることは、理解できます。特に、弁護士特約が無い場合、有効な手段です。牛歩戦術、薩摩の捨て奸(すてがまり)戦法に比する時間を武器とする戦法です。被害者も費用対効果を考えれば、諦めた方が得策ということにもなりえます。
 他方、裁判となれば、相手保険会社にも弁護士コストが発生します。訴訟解決は、多くの場合、裁判所基準で、弁護士費用、遅延損害金も加算されます。加えて、今回、弁護士費用保険特約の保険会社と相手方保険会社と同じなんです。裁判すれば、弁護士特約上、着手金の加算が認められますし、訴訟に要する費用、交通費等も同じ保険会社からの支払いがなされます。
 このように「裁判してみろ!」的な態度は、実際に裁判になった場合、相手方保険会社に大きなコスト増を招きます。
 無論、14級レベルの訴訟では、弁護士に取っては、弁護士特約上認められる費用UP額はたいした金額ではありませんし、解決までの時間を考えれば(一気に半年以上の解決が遅れる)、被害者にとっても悩ましい限りです。どちらが折れるかチキンレースの世界です。
 私は、コスト関係無しに、保険会社も戦わなければならないケースはあると思います。
当たり屋事件や事故が軽微で、請求の根拠が疑われる詐病事件です。しかし、今回の案件は、事故もそれなりの規模ですので、敢えて、詐病を疑う事件とはいえないと思います。機械的に「訴訟前なので…」という態度を貫くのは如何なものでしょう。
 もちろん、コスト重視の法律事務所系ならば、この種の防御姿勢は有効です。
 しかし、太陽は違います。法律事務所も舐められたら、終わりとの信念を持っています(ヤクザじゃありませんが…)。コスト無視で戦います。この態度を続けてきたから、当事務所は、裁判無しに、スムーズに裁判基準での解決が図られているのです(過払い事件でも、大手であるのに全額回収が困難なア〇〇〇でも、多くの場合全額回収に至っています)。
 私は、人生行路師匠ばりに声を大にして言います。「責任者出てこい!」「相手みて戦術考えなはれ!」

立憲主義と民主主義ー死者の投票権ー(2019.2.26)

先日、NHKで「立憲主義と民主主義」というテーマの放送がなされていました。
改めて、民主主義を考えさせられました。
皆さん、民主主義は、いい事だ。正義だと盲目的に思いこんでいませんか。政治は、民衆の手で運営されるというのが民主主義。対局にあるのが独裁主義。
でも、ヒトラーもムッソリーニも民衆から選ばれた民主主義に基づいて生まれてきた独裁者です。
民衆というのは、自己主義で、また、周りの雰囲気に流されやすく、ややもすれば、煽動に乗りやすいのです。民衆だけの政治は、愚衆政治に陥りやすく、少数派の人権侵害が生じたり、また、国家が困難な局面に面したとき、意見がまとまらず、何らの対策が取れず、状況が悪化するということもなります。ひどい状況でも現状維持の状況に陥り易いのです。ヒトラーやムッソリーニが生まれた時代も、第一次大戦後の経済的困窮状態を脱することができない状況にストレスを貯めていた民衆が、民主主義に失望し、ヒトラーやムッソリーニという一人の英雄に国家の運営を委ねたというものです。(無論、ナチス党の国民の支持率は、格段に高くなかったなど、史実はもっと複雑ではありますが…)
 他方、立憲主義とは、行政府に対する制限で、憲法に基づいて政治がなされるというものです。無論、民衆がいくら望んでも憲法に反することはできません。民主主義に制限を加えるものです。では、立憲主義は、民主主義に反する制度でしょうか。NHKでは、立憲主義について、「死者の民衆の意思」という言葉を使っていました。なるほど!!素晴らしい表現です。憲法制定時の民衆は、民主主義は、もともと危険なものであることを認識して、一定の歯止めをかけたものと言えます。制定時の民衆が当時の民衆のみならず、子孫である未来の民衆に対しても制限を設けたものなのです。
 憲法改正手続きは、死者の民衆意見をどう反映させるかのシステムであるわけです。コロコロと容易に憲法を改正し、死者の意見をほぼ無視している国も多くありますが、日本の場合、硬性憲法と呼ばれ、その改正には、相当のハードルを設けています。現代の政治に死者にも投票権を与え、死者の意見をも現代の政治に反映させるシステムといえます。
 人間は、一定の周期で馬鹿なことを繰り返します。株バブルもしかり、一定の周期で発生します。世代が変わると過去の事を実感できないのです。歴史は繰り返される。ひどい事態を経験した当時の民衆が憲法という形で、過去の歴史を振り返らない将来の民衆を戒めることができるようにしたのです。
 日本国憲法が日本の国民の意思に基づいて制定された憲法か?という事に対しては、異論のあるところです。しかし、当時の民衆では、過去に学んだ憲法を制定する能力に欠けていたとも言えます。幼少からの教育は、そう簡単に変えることはできません。
 その意味で、マッカーサー草案は、それ自体、過去の人類過ちを反省し、国家の理想の物として、純粋な気持ちを持つ学者によって起草されたものです。世界的な平和を願う民衆の意思が反映されたものとも言えます。与えられた憲法でも、国民が受け入れたものであり、やはり日本人の憲法と言って良いと思います。当初ためらいがあろうと使ってみるととてもいい物であったということは良くありますね。それでいいじゃないですか。
 実は、日本の法律は、憲法改正の要件である国民投票の制度の記載が欠落しており、今、憲法改正手続きに入ることができない状況にあります。安倍首相は、憲法改正を目指しているという報道がなされたりします。私は、憲法改正自体の是非については、悩んでいるところではあります。これから十分議論すべき事項とは思います。が、憲法改正の手続き方法は、国内法としてきちんと確立していないといけないと思います。死者の投票権は尊重されはすれ、あくまで絶対的なものではありません。
(弁護士黒田)

離婚の慰謝料 元妻の不倫相手への請求否定 最高裁判断(2019.2.20)

2月19日、離婚の慰謝料を不倫相手に求める事ができるかについて初の判断がでました。
要約すれば、「不倫の不法行為とは別に、離婚自体の慰謝料を、不倫相手に請求することはできない。離婚自体の慰謝料は、特段の事情が無い限り、夫婦間でのみ発生するものである」というものです。
 私は、この最高裁の判断は、至極真っ当な判断と思います。
①不倫行為自体は、個々の不法行為として精神的損害の慰謝料請求権が発生します。
他方、
②離婚の慰謝料というのは、離婚自体に基づく慰謝料というもので、その内実は、けっこう曖昧な内容となります。即ち、結婚生活に於ける日々の積み重ねの不法行為、離婚の承諾対価等総合的に判断されるものなのです。無論、慰謝料が発生しない離婚も存在します。
不倫行為の慰謝料は、その事実を知ってから3年の時効にかかります。
今回の裁判では、不倫行為を知ってから3年を経過してから、離婚が成立した事案で、不倫の不法行為を理由に請求することはできないことから、離婚の慰謝料を理由に裁判を提起したというものです。
 離婚の慰謝料を個々の不法行為とは別に認めることになれば、世の中混乱が生じます。
離婚時点で時効期間が開始するとなれば、あるとき、突然、訴えられるということが発生することになります。理論的には、10年前の浮気を根に持っていて、とうとう離婚に至ったというケースで、不倫相手が突然訴えられるということが起こります。離婚というのは、そんなに簡単に成立するものではありません。離婚の慰謝料に不倫相手も含めてしまうと世の中に混乱が生じてしまいます。どう考えても請求に無理があります。原審の弁護士さん何故提起したのだろう?。何故、地裁、高裁で裁判官認めたのであろう?との疑問をぬぐえません。
 もっとも、原告側の気持ち分からないではありません。今回の様に、子供のいる家庭で妻が浮気したとき、夫は、子供のために我慢して、事を荒立てずにやり直す道を選ぶ事が、結構な確率であります。しかし、私の経験では、妻が浮気のパターンは、いずれ離婚に至ることが多いと思います(夫浮気の場合はそうでもない)。私見ですが、家庭というのは、女性が偉くないとうまくいかない。妻が夫を叱っている家庭が円満なのです。妻の不倫の場合、やり直すことをしたとしても、女性は、夫に対して負い目を感じ続けます。知らず知らず、男性上位の家庭の雰囲気になってしまうのです。これは、女性に多大なストレスを生み、結局、そのストレスに耐えきれず、妻は、家を出て行きます。男性側から「私は、精一杯努力したのに何故だ?」みたいな相談を受けたりしますが、このような理由で妻の浮気のケースは、修復が難しいのが現実です。
 今回の事件、離婚に至って、原因を作った不倫相手が何もなかった様な顔で生活しているのは許せない。なんとかギャフンと言わせたいと思って、訴えを提起したのでしょう。原審で認められた慰謝料が198万円と離婚慰謝料相場としては、やや高い金額なので、おそらく、かなり男性側に気の毒なケースであったかもしれません。しかし、一旦、諦めるということを選択した以上、蒸し返しはいけません。
 もし、最高裁が不倫相手に離婚の慰謝料を認める判断を下していたら、弁護士業界活況に沸くことになります。過払い事件ブームの再来です。
「過去の不倫慰謝料ならお任せ!弁護士法人 〇〇事務所」 のテレビCMがお茶の間に流れていたことと思います。

大喜利大会 2019バレンタイン編(2019.2.14)

お客さんからバレンタインデーチョコ(GODIVA)頂きました。
いつもの大喜利モードです。
私:     「『今何時?』って言って」
事務員さん: 「今何時?」
私:     「ゴディヴァ(5時だ)」
事務員さん:(戸惑いつつ)「ま~だ、は・や・い~♪(サザン調で)」
(確かに、3時半であった)

見事な切り返し!今回は、事務員さんの勝ちである。私は、完敗。
ゴディヴァのチョコ事務員さんに配りました。
茨木太陽は今日も平和です。

福岡出張 格安交通費発見(2019.2.13)

私は、毎月、相談会に合わせて、福岡に来ています。
福岡は、食べ物もおいしく、九州の人は、優しくてほっこりした気分になり、出張は、楽しみにしています。
出張には、いつも新幹線を利用します。移動は、質素倹約を心がけています。グリーン車などとんでもありません。通常料金は、1万5110円ですが、JR西日本が出している「スーパー早得切符」を利用すれば。1万0290円となります。ただ、2週間前までの予約が必要で、座席数にも限りがあります。1週間前までに獲得できるのが、「おとなびWEB早得」1万0710円。ただ、50歳以上の人に限定されます。
 今回びっくりの商品を見つけました。阪急交通社が発売した「びっくり博多大感謝祭 日帰りツアー」なるもの。
 往復新幹線を利用して(こだま限定ではありません)、往復なんと!9980円。+福岡地下鉄一日乗車券(620円)付きです。片道5000円を切ることになります。ツアーと言っても、添乗員さんが付くわけでも無く、現地も自由行動なので、事実上、新幹線の格安切符です。このツアー新大阪、新神戸、姫路からの利用が可能なのですが、いずれも同一料金です。新大阪-姫路間は、かなりの距離があり、新幹線利用で3220円、在来線でも1730円かかるのですが、このツアーでは、僅差と考えている様です。
 無論、毎日が設定日となっているわけでは無く、ネットで見ると、金、土、日が基本、時々、その他の曜日にも設定ありというところでしょうか。私の出張は、金曜日が多くなるかもしれませんね。
 ただ、新幹線の指定は、申込時にはできません。
今回の私の切符は、
新大阪7時35分発ひかり号(10時11分着)

博多発20時51分ひかり号(23時32分着)となっています。
朝早くて大変ですが、たっぷり11時間博多で過ごせます。おそらく、観光に配慮した時間設定となっているのではないでしょうか。
 このツアー関西限定の様です。早朝博多発は、早朝新大阪発よりも需要が多いのでしょうか、博多発ツアーはありません。
 確かに、博多発ツアー発売したら、日帰りUSJ利用者ですぐいっぱいになるでしょうね。
 福岡はいいところですよ。関西の皆様、是非、休日に、日帰り福岡を堪能して下さい。

春期キャンプスタート(2019.2.1)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

春期キャンプスタート

 いよいよ、キャンプイン。新監督の下、どのようなキャンプになるのでしょうか。楽しみです。矢野監督は、すごい気配り人間だそうです。人の話に耳を傾け、考えて行動するタイプたそうです。そして、何よりも、自らを律し、二軍監督時代は、誰よりも早く朝6:30頃に鳴尾浜グランドに来て、ウエイトトレーニングを含めたトレーニングをされていたとのこと。矢野監督、今でも裸になれば、ムキムキに締まった体をしているそうです。俺に付いてこい的なタイプかもしれません。
 選手は、かなり気合いが入った状態だそうです。監督替われば、今までと異なるチャンスも巡ってくる可能性が出てきます。
 特に、ピッチャー陣でいい補強ができましたので、大崩れせず、安定した成績が残せるのでは無いかと思います。
 原口選手、大腸癌治療でしばし戦線離脱です。ステージ1の様ですから、おそらく、早めの復帰となるのではないでしょうか。昨年は、まさしく代打の切り札でしたからね。
 脳腫瘍手術から復帰した横田選手も是非、今年、1軍の出場を果たして頂きたいと思います。

省経費旅行-冬の釧路訪問記-(2019.1.27)

 私の趣味は、省経費旅行です。この歳になっても青春18切符を使って、日帰りで金比羅参りしたりしています。最近は、ピーチ航空を使った旅も多く、タイガースの沖縄キャンプ見学したりするのにピーチ航空使ったりします。
 先日、ある人から、どうして、学生でもあるまいし、そんな貧乏旅行が好きなのか?と尋ねられました。私は、即答、「趣味だからです。貧乏旅行ではありません。省経費旅行です。行程考える事が好きなんです」
 鉄道ファンが、時刻表片手に、一番安く、合理的な鉄道旅を探求する(今は、スマホで検索かもしれませんが…)が如く、最低限の旅の満足を満たすことを前提に、最低限のコストを合理的に探求するのが好きなのです。
 今回の旅の目的は、凍った海を体験するというものです。昨年就航したピーチ釧路路線。早期予約で土日利用なのになんと往復1万円(!)です。体が大きいので、非常口指定(わずか650円)すれば、ゆったりとした旅となります。
 この企画に私の大学の同期で札幌で検事をしているA君が乗ってきました。どうも検事も偉いさんになると土日暇な様です(土日仕事すると部下が休めない。ごもっともです)。
 心配された天候にも恵まれ、12時には、釧路到着。A君と合流し、車で3時間半程の野付半島をめざしました。夕暮れまでに到着しないといけません(関西より日暮れかなり早い)。昼食抜きで、3時半頃到着。
釧路
 辺りは、もう、夕暮れが迫っているという感じで、観光客は誰もいません(というより、雪の足跡からして、その日の観光客は、数名と思われる)。海に突き出た遊歩道まで、雪に埋まりながら30分位進みました。海の遊歩道は、絶景でした。360度氷の世界。氷平線が見えます。氷点下3度の寒さにかじかむ手でしたが、いい写真撮れました。
きたきつね
 夜は、ビジネスホテルの温泉入って、炉端焼きを楽しみ、釧路ラーメンで締めました。 
ラーメン
翌日は、チェックアウトまで、温泉を楽しみ、お昼の便で帰阪。夕方には、自宅着。リラックスできた週末を過ごせました。
 皆様、冬の釧路なかなかよろしいですよ。お試しあれ。