近時、プレデンシャル保険社員の不正問題が頻繁に報道されています。

https://news.yahoo.co.jp/pickup/6598063

実は、私、プレデンシャル保険に加入しているのです。日本法人設立初期に加入しました(35年程前)。当時、司法試験に通らなくて、このまま死んだとき、誰にも迷惑かけたくない、葬式代くらいは出るようにしたいと思って、一番安いのに加入しました。司法試験予備校に支店長が退職して、プレデンシャル保険に再就職後、前途が不安な司法試験受験生、その方を通じて加入しました。

私自身は、プレデンシャル保険自体には、過去、眼のレーシックでも保険金支払いを受け、入院した時も支払いを受け、なんらの不満もありません。ただ、同社の営業形態には、問題性があり、このような不正問題が発生する温床になったと思うところがあり、今日は、それを指摘させて頂こうと思います。

プレデンシャル保険は、給料体系について、来年から固定給制を設けるということを発表しています。

プレデンシャル保険は、入社2年間は、給料保証があります。しかし、2年保証といっても、基本給は、だんだん減らされて、2年後は、0円というもので、入社直後から、歩合給で稼げというものです。自分の給料は、自分で稼げ、「働かざる者(結果の出せない者)食うべからず」の精神です。この方式は、他の保険会社も普通にしています。

とりあえず、入社させて、その者の親族、友人の生命保険契約を取って、その者の人脈尽き、新規契約取れないようになったら、その者は、生活できませんから辞めざるを得ません。使い終わったらポイされるのです。生命保険は、長期契約ですので、その者が去っても保険契約は続き、保険会社は、大きな利益を得ます。今は、どうか知りませんが、昔は、ハローワークの外には、各社、保険会社のリクルート係がチラシを配っていました。

固定給が支払われることは、この問題に少しは、効果があると思います。

しかし、外資系のプレデンシャル保険の特徴は、そこではなく、マルチまがいの給与体系にあると思います。

同社の社員の給与は、自分の売り上げの歩合給だけではなく、自分が勧誘し、新たに入社させた社員の売り上げに対する歩合給もあるのです。連鎖取引販売(マルチ商法)は、ある商品を販売する人(代理店)が別の販売員を加入させ、その入会金(orその者の商品購入代金)の一部を受け取ります。その入会したした人は、また、別の人を入会させ、その入会金がその連鎖の上の者に分配されます。

商品を売ったことに対する利益が主ではなく、他人を加入させることによる利益がメインとなります。加入者は、新たな加入者を獲得することに必死になります。一種のねずみ講ですから、新規加入には、限界があります。

新規加入者獲得の為、虚偽の情報が流され、「みんなで不労所得者になろう!」とパーティーなどを開催して洗脳状態に持ち込みます。

このような典型的なマルチではないのですが、保険会社の代理店は、人脈のある人をリクルートすることに注力します。人の核になる人を積極的にリクルートするのです。マルチと同じ保険を売るのではなく、他者の売り上げで自分が分け前をもらうシステム、いわば不労所得が得られるシステムは、マルチと変わりありません。

自然、金の亡者の社員が増殖されていきます。そして、成績が良い者のみが評価される組織が出来上がっていくのです。

今回の会社の改革案、この点についてはメスを入れていません。会社としては、一番儲かるシステムなので、再び、このような不祥事が起こることは必至だと思います。