連日、ニュースでウクライナにロシアが侵攻するのでは無いかと報じられています。

報道では、ロシアがウクライナを軍事侵攻しようとするような感じで報じられています。ロシアはとんでもない国だ、プーチン無茶苦茶やねと感じます。

YouTubeで在日ロシア人がこのテーマについて語っているのを見ました。

なるほど、奥の深い話です。話の骨子は、以下のとおり(*このユーチューバーさんは、決して、ロシアの味方をしている訳ではありません)。

クリミア半島は、黒海にはみ出た、地政学的にも重要な地点である。ナイチンゲールが活躍したのもこの地の争奪戦クリミア戦争ですね。

もともと、ソ連時代、ソビエト・ロシアが管轄であったが、1954年フルシチョフの時代、ソビエト・ウクライナの管轄となった。ソビエト時代は、ロシアも、ウクライナもいわば、日本でいえば、同じ国の県境が変更となったくらいの感覚で、管轄移籍が特に問題になることもなく、クリミアのロシア人もウクライナであろうがロシアであろうが気にしていなかった。

1991年ソビエトが崩壊して、ウクライナとロシアが全く別の国となり、クリミアもウクライナとなったのであるが、それでも、旧ソビエト寄りの政権で、クリミアのロシア人も大きく問題にすることはなかった(但し、特殊性からクリミア自治共和国とどっちつかずの立ち位置に置かれる)。

ところが、ウクライナが西側寄り政権に変わり、ウクライナとロシアに大きな隔たりがでることになった。そうなるとクリミアのロシア人は、家族や親戚も沢山いるロシアの方がいい。と言い出す人が増え、独立運動が起こった。独立の為の住民投票をしようということになった。勿論、ウクライナ新政権はそれを認める筈も無く、この運動を抑えようとする。ロシアは、ウクライナの人の独立運動を助けるべく、ウクライナ軍が邪魔しないように、軍を伴って、介入。この結果、住民投票が行われ、クリミア自治区は独立の立場を表明。その後、更に、国民投票により、ロシアに編入することを決定し、現在、ロシアが実行支配している。これに対して、西側政権ウクライナは、この住民投票を無効と主張している。

このようにクリミア半島のロシア人は、ロシアは助け出せたが、ウクライナには、国境地帯に沢山のロシア人が取り残された状態で、彼らロシア人は、ウクライナ人から迫害される立場にある。これで独立運動があて、最近まで、国境地帯でロシアとウクライナがドンパチ戦闘状態にあった。

益々、ウクライナが西側陣営に入り混む度合いが多きくなり、なんとNATOに入ろうとする。ウクライナとモスクワは、東京、広島間の距離だ。こんなところに、ミサイルなど配備されたら、ロシアとしては、おちおちゆっくり寝てられない。昔のキューバ危機みたいな状況である。そこで、ロシアは、ウクライナに親ロシア政権を樹立するぞと脅しをかけているのが現在の状況である。

さて、この紛争の落とし所はどこなのであろう。誰もが戦争などしたくない。しかし、同じ国で違う民族が対立しているとき、旧ユーゴスラビアの分裂戦争の様に、なかなか着地点を見いだすことは困難である。理想的には、違う民族も仲良く国作りしていこうということになるのであるが、そう簡単なものではない。

ロシアしては、強硬な態度を示し、ウクライナのNATO入りを避けることを目的としているのでなかろうか。

クリミア半島って、ウクライナとロシアが争っているけど、元々は、全然違う民族の土地だったんですよね(exタタール人等).陸続きの国の紛争は、厄介である。

ウィキペディアより転載
ウィキペディアより転載