YouTubeで、「丸亀製麺」の成功の秘訣について解説していました。

丸亀製麺の会社は、(株)トリドールジャパンという会社の一部門です。
その創業者である粟田貴也(あわたたかや)社長は、年齢、私の2つ上ですが、実は、私と同郷(兵庫県加古川市)というか、家の距離も400メートル位しか離れておらず、小学生時代は、一緒に夏休みラジオ体操し、同じソフトボールチームで、同じ中学、同じ塾、同じ高校(加古川東高校)に通う先輩です。昔からリーダーシップがあり、クラブのキャプテン、中高は、生徒会長をされていました。ビジネスに興味を持ち、敢えて大学を中退し、加古川の駅前に夫婦(若くして結婚)で焼き鳥屋「トリドール」を始めました(僅か8坪)。開業時、後輩高校生だった私の弟は、高校の先生が「粟田が焼き鳥屋を始めたから、帰りに一杯やっていこう」と言っていたのを聞いています。
 焼き鳥屋からスタートしたので、会社名が「トリドール」なのです。
YouTubeの解説では、丸亀製麺は、一般のチェーン店がする「無駄を省く経営」のではなく、敢えて「無駄をする経営」方針で、大飛躍をしたそうです。
以下、ポイントを示します。
① 全ての店に製麺機を置いて、オープンキッチン。
 普通チェーン店は、別の工場で作った半製品を各店舗に運びます。キッチンスペースは、大きく場所を取りますので、その分、店が狭くなり、客席が減ります。
 しかし、出来たてホヤホヤのうどんは、讃岐うどん本場では当たり前の事です。うどん工場の横にお店があります。讃岐うどんという文化を広げるべく、各店舗での製麺にこだわったのです。
 勿論、出来たての方が味が良く、好評となりました。
② 麺匠(味の管理者)は一人のみ
 あんなに沢山お店があるのに、味を管理する人は一人だけだそうです。その人が全国多くの店を回ってチェックスのだそうです。すごく非効率です。しかし、それは、複数の味の管理者を置けば、麺や味のばらつきがどうしても生じてしまうので、それを避ける為との事です。
 実際チェーン飲食店の多くは、味のばらつきを防ぐ為、①で述べた様に、一つの工場で一括生産するのです。チェーンラーメン店で、店頭で、出汁取りしている様に見せていても、それは、単なるパフォーマンスだったりします。
③ 番号札など使わず、お客を並ばせる
 ハンバーガーなど、待ち札を渡されて、席に着き、番号を呼ばれたら取りに行くというパターンですね。うどんも茹でるのに時間を要します。お客を並ばせるなんて非効率です。しかし、並ばせることで、列ができ、列ができれば、とりあえず並ぼうという日本人気質が働き、お客が増えるのです。待ち時間と言ってもうどんを茹でる時間だけですので、そんなに長くありませんし、トッピング方式を採用し、具材を選ぶ時間で、うどんできあがりますので、お客は待っている気はしません。
 非効率に見えて効率的なのです。

④ 地元年配パートの積極的採用
 うどん店は、立ち仕事ですので、体力が必要です。本来、若い学生アルバイトにシャキシャキ働いてもらうのが効率的ですね。
 しかし、体力の衰えがある年配者を敢えて積極的に採用しました。年配者には、人生経験があります。敢えて、人材養成教育を行わなくて、ビジネスに必要なマナーやトラブルに対応する能力、そして、長年地元に住んでいる方ですので、地元の事を分かり、そして、長く勤めてくれます。地元に愛されるお店にスタッフがしてくれます。

⑤ マニュアルなし
 本来、チェーン店では、効率を上げるため、分厚いマニュアル書があります。
 しかし、丸亀製麺のマニュアル書は、とても薄く、基本的な事しか書いていないそうです。
 現場で考え、現場に適した対応を各店員がすることを狙ってのことだそうです。
 確かに、マニュアルどおりにするとおかしな事になるって事よくありますね。どこの社会にも、「規則」「規則」っていう人いますが、うっとおしいですよね。
 
 粟田先輩、凄い!!。私の事覚えているかな~(^_^) まだまだ、粟田先輩若いですし、これからもドンドン世界に翼を広げていって下さい。
 勿論、私は、丸亀製麺大好きです。