前回は、自転車事故についての記事を紹介しました。
私は、年に数回、市役所の交通事故専門相談を担当しています。
最近、交通事故案件に関する弁護士広告が増えたせいか、市役所の交通事故相談件数は、かなり少なくなっています。
そして、以前と相談内容がかなり変わってきたと思います。
ずばり、広告を出している弁護士が相手にしない相談案件が増えていると感じます。
先日の相談案件は、めずらしく相談枠一杯の7件、その内、自転車案件が3件、自賠責しか入っていないバイク、自動車の加害者からの相談案件が3件、その他1件でした。
自転車案件は、加害者が保険に入っていないことが多く、その賠償回収困難性から、弁護士としては、その受任に躊躇します。
原付バイクが自賠責保険にしか入っていないケースは、以前から多くありましたが、最近は、自動車でも自賠責保険しか入っていないケースが増えています。保険料が払えない人が増えているのです。
若者や、事故経験がある人に対しては、保険料がかなり高く設定されており、保険料を負担する余力がないのです。
任意保険にも入らずに車に乗るな!といいたいところですが、経済力が無い人は、失う財産も無いので、無保険について平気である傾向があるように思います。
事故に遭って、相手に支払ってもらえない事態を想定しないといけません。人身傷害特約や弁護士費用保険特約、無保険車特約は、必ずつけるようにしましょう。