胸腹部臓器の機能に著しい障害を残し、特に軽易な労務以外の労務に服することが出来ないもの

身体的能力の低下などのため、独力では一般平均人の 4 分の 1 程度の労働能力しか残されていないもの

1)人工肛門を造設していても、小腸または大腸の内容が漏出することにより、人工肛門の排泄口、ストマ(おなかに造設した人工肛門のこと)周辺に著しい皮膚のびらんを生じ、パウチ(便を貯めるための袋)の装着が出来ないもの

2)小腸または大腸の皮膚瘻(皮膚瘻とは組織の不快部分に形成された膿瘍を原因として皮膚の表面に通じている穴、瘻孔のことです。)を残すもので、瘻孔から小腸または大腸の内容の全部または大部分が漏出するもで、パウチによる維持管理が困難なもの

3)非尿禁制型尿路変更術を行ったが、尿が漏出しストマ周辺に著しい皮膚のびらんを生じ、パッド等の装着が出来ないもの

腎臓で生成された尿は腎盂から尿管を経て膀胱に畜尿され、尿道を通じて体外に排尿されます。この経路を尿路といいます。

健常な膀胱の機能は、尿を失禁することなく安定して貯める畜尿機能と、尿意に基づいて自分の意思で残尿なく排出する排尿機能、この 2 つの機能が両立しなければなりません。

「非尿禁制型尿路変更術」とは、排泄口、ストマから絶えず流れ出る尿を袋(パウチ)で集尿する手術法です。

「禁制型尿リザボア」は、腸管を使用して体内に畜尿可能なパウチを作成、失禁防止弁を有する脚を介して腹壁にストマを形成する手術です。

特徴は、畜尿機能はあるも排尿機能はなく、ストマから自己道尿を必要とします。

しかし、ストマは小さくパウチの装着は不要です。

「これら以外の尿禁制型尿路変更術」とは、 S 状結腸に尿管を吻合し直腸に尿を畜尿します。肛門括約筋により尿禁制が保たれ、人工排泄口、ストマは必要なく、自分の意思で排尿、排便のコントロールが可能となります。