以前、「みんなで大家さん」の詐欺性について、このブログで語らして頂きましたが、沢山の投資詐欺被害報道がなされています。SNSなどで勧誘されたりする場合で引っかかるのは、正直 ホンマ?と思ってしまいます。見ず知らずの人にお金を預けますか?ロマンス詐欺が横行していますが、相当、勧誘が上手いのでしょう。
今、一番やっかいな詐欺は、ネットワークを利用した詐欺形式です。詐欺組織本体は、直接勧誘せずに、代理店を通じて、勧誘するパターンです。保険代理店は、保険を売れば、手数料が入りますが、それと同じように、代理店として、投資商品を販売すれば、代理店に手数料が入るという仕組みです。
実は、保険代理店の販売手数料は、皆さまが思う以上に、かなり高額です。ですから、保険代理店は、自腹を切って、いろいろな営業活動を行って、保険加入者を募ります。
詐欺組織は、この代理店をうまくリクルートします。
先ず、詐欺ネットワークは、さも、利益を生み出すと信じさせるに足るビジネススキームを考え、それを商品とします。そして、お客や知り合いが多い人を狙って、代理店に引き込みます。例えば、保険代理店です。繁盛している保険代理店は、常に顧客客から、利益や節税となる保険商品を紹介し、顧客から信頼を得ています。
詐欺組織は、代理店に対して、たっぷり甘い汁を吸わせます。きっちり、毎月の利息を支払うのです。実質は、自分が出した出資金を毎月配当としてもらっているだけなのですが、期間が長くなれば出資額よりも多い利息を受け取ることになります。こうして、代理店の方に、これは儲かる商売だと信じ込ませます。
詐欺組織は、このビジネススキームは、安全であるという体裁を整えるため、何でも利用します。
総理大臣や有名政治家と一緒に移っている写真など利用する手法は、よくあることです。最近は、AIで捏造写真を作成など簡単にできてしまいます。皆さん、「私は、〇〇(有名人)と親しい」という人が現れたら、先ず、怪しいと思ってください。
詐欺師は、信用させる材料を作る天才が多いのです。私は、彼らは、一種の病気ではないかと思ったりします。
彼らは、人を騙しているとは思っていない人が多いのです。なり切っているのです。他方、代理店は、騙されている身ですから、全く、騙す意思はありません。
代理店は、自分の大事なお客さんに対して、商品を紹介します。心からお客さんに儲けてもらいたいとの気持ちで紹介するのです。そして、詐欺組織は、お客さんにもきっちり利息を払っていき、お客を喜ばせます。
そうすると代理店は、お客さんに喜んでもらった上に、自分にもマージンが入るので、ますます、盛んに自分のネットワーク(家族、知人、顧客)に商品を紹介するのです。
ネットワークの人々は、代理店のまじめな人柄を信頼しているので、疑うことなく、商品を購入します。
こうして、その人が、また、自分のネットワークに商品を紹介します。孫代理店となる場合、代理店にならない場合もありますが、代理店にならない人にも、代理店より割合が減りますが、代理店からマージンの分配を受けます。
こうして、次々に詐欺ネットワークが自己増殖していくのです。この仕組みは、ある程度の規模まで、急速に自己増殖していきますから、配当も可能なのです。しかし、ある程度の規模までくると自己増殖に限りが出ます。
新規加入者が減ると配当に回す資金が不足することになります。配当が止まると加入者が騒ぎ出します。
詐欺組織としては、潮時どきです。配当をストップし、行方不明となります。たとえ、見つかっても、必ず、「支払いの目途はすでに立っている。もう少しです。安心してください」と堂々と言うのです。返せないとは絶対に言いません。
このスタイルの投資詐欺は、なかなか詐欺立件に至りません。詐欺組織トップは、海外に逃げていたり、そもそも、海外の組織がやっている場合があり、なかなか、警察の追及ができないのです。そして、被害者が加害者になっている、まるで、ゾンビの様な構造なので、誰をターゲットにするか、不明確にならざるを得ないのです。
信じこんでいた代理店や加入者は、自分のネットワークの人から恨まれ、信用を失います。親切心で紹介したのに、実は、犯罪に加担したことになります。広告塔に利用されたタレントは、イメージダウンは避けられません。
所属事務所、仕事選びに注意が必要です。タレントの生活がかかってきます。



