持続化給付金詐欺について、大学生や大企業サラリーマン逮捕など、最近よくニュースで取り上げられています。
持続化給付金申請は、「確定申告書、売上台帳、通帳のコピーの3点がそろえば、申請ができてしまいます。スマートフォンで、書類を撮影し、申請画面に添付して、送信すれば、完了するという極めて、シンプルなシステムです。
対面で書類を出して審査という事も無いので、犯罪の緊張感もなく、詐欺行為を行える事となってしまいます。
余りにも簡単に多額の金銭を得てしまう事になるので、多数の人がこれに成功すると「私も私も」と犯罪意識無くこれに乗り遅れないようにする心理が働くかもしれません。
こんな美味しい話、反社会的勢力が黙って見逃すわけがありません。沖縄で、この不正受給に関して、組織的に行われていた事が報じられています。
ご存じのとおり沖縄は、観光業が大きな収入源。このコロナ禍での被害は、他県の比ではないと思われます。観光客相手の歓楽街那覇市松山では、給付金申請直後から、「申請すれば100万円もらえる」との情報が出回っていたようです。そこに、「税理士がきちんとやってくれるので安心~」みたいな話が来ると、コロナ禍で、日々のお金の困っている人は、つい、乗ってしまいます。一人がすれば、ザーッと広まってしまうものです。中にはマルチまがいに、紹介したら紹介料を払うシステムにより、申請者をかき集めていたようです。
そうなってくると何も分からずに、頼まれて知人に通帳とか預けたけど、内容よく知らないうちに勝手に利用されたという人も出てきます。
今回の持続化給付金政策は、一定の範囲で悪用されることを甘受し、コロナ禍が過ぎるまで国民の経済の持続化を図るべく、行ったものです。簡易迅速の給付、対応できる役人の人的量からすればやむを得ないところはあります。しかし、結果、半グレや、反社会勢力に多額のお金が流れることを考えると、これでいいのか?という気にもなります。
大学生や社会人の皆様、このような話にはくれぐれもご用心ください。犯罪者になって、一生を棒に振る可能性ありますよ。