先日,テレビで,Z世代は,我々X,Y世代の「ファン」とは異なる「推し活」がポピュラーになってきていていると報じられていました。マイナーな人(グループ)を推して応援してメジャーに引き上げることに喜びを感じる世界です。全く無名の人のグループの名前の入ったTシャツを着ることを厭いません。以前流行ったゲーム「たまごっち」に近いものがあるかもしれません。
この推しの文化,多様化した個人が多様化した自己アピールとして価値があると思います。ユーチューブやSNSが発達した現代ならではの文化です。テレビとか雑誌とか広告といった大金は不要です。
でも推し活に闇の部分も存在します。当事務所でも,以前から,ホストにはまる女性の推し活借金,アイドルへの追っかけ費用借金,野球,サッカーサポーター全国応援活動借金について解決依頼はしばしばあります。最近では「投げ銭」借金が問題になってきているように思います。
投げ銭は,個人がサイト上でトークをしたり,歌を歌ったりの番組を発信し,それに対して,視聴者が昔でいう「お捻り」,チップを投げ銭として贈与するのです。トーク番組自体は,ダラダラとどうでもいいトークが続き,投げ銭がある度,「○○さん,ありがとうございます」みたいな言葉が発せられています。芸の世界のお捻りとはかなり違う感じがします。
中国でも,沢山の若者が屋外で個人番組をしているそうです。ライバーというそうです。テレビで見た光景にはびっくりです。たくさんの若者がいるのに,各々,自分の番組しているのです。投げ銭目当ての番組,新たなニュービジネスでしょうが,私的には大いに疑問です。記事にあるように地道な努力でレベルアップ図る仕事をすべきと思います。