8月15日、福岡出張のついでに、以前から行きたかった長崎の精霊流しに行ってきました。台風も通過し、蒸し暑くもとてもいい天気でした。
夕方頃長崎に着いたのですが、まだ、そんなにも人が出ておらず、本当に今日?と思っていると、だんだん爆竹の音が聞こえてくるようになりました。
そうこうするうち日が暮れてきました。大通りには、遺影や、花や提灯で飾った多くの精霊舟の列ができ、親族一同、道路上で賑やかに爆竹を鳴らしたりや花火を打ち上げたりしながらのゆっくり進みます。
「精霊流し」といえば、さだまさしの歌を僕は連想するのですが、そのしんみりした曲とは全くイメージが違いました。とにかく、賑やか。爆竹の量が半端ではない。爆竹の束を更に束にして火をつけるので、その音はすごい。眼の前に爆竹の束を放り投げられたりもして、爆竹の破片がバンバン、飛んできます(ホテルに帰って、髪の毛の中に爆竹が刺さっているの気づいてびっくりしました)。
私は、精霊流しというのだから、てっきり海に流すものだと思っていました。その精霊船は、大きくて、私は、「これ、どうやって海に流すの?船のバランス悪いよ。これひっくり返るよ。」と心配していました。精霊船のパレード(?)をひととおり見て、海に流す様子を見るべく移動しました。場所がよくわからず、誘導のおまわりさんに聞くと、「実際には、海には流さないのです。終点はあそこです」と言われ、精霊船の列の一番先に行ってみると、なんと、大型重機によって、バンバン解体されていました。後で調べると、明治の頃には、実際に海に流すことは禁じられていて、終点で、お祈りの後、電飾も取り外して、その場で解体されるそうです。ちょっとびっくりしました。
しかし、大人も子供も一族集まって、お盆に帰ってきた故人を賑やかに送り出す様子は見ていて、微笑ましく、心がほっこりしました。いい風習だと思います。
精霊流しパレード(?)は、まだ、続いていましたが、名残惜しくも、夜10時、博多行き最終特急にお酒を買い込み長崎を後にしました。