NTTは、21年度10月の最終版を以て、人名別50音別電話帳を廃止することを発表しました。
私の子供の頃は、電話番号知らないとき、相手の電話帳を調べて、電話したりしていました。映画ターミネーターでも、ヒロインの「サラ」の住所を調べるのに、シュワちゃん、電話ボックスの電話帳ちぎっていましたね。個人情報に寛容な時代でした。しかし、今や、電話帳は、オレオレ詐欺や怪しげな物の売り込みに利用されているイメージがあります。登録拒否者も多く、また、そもそも固定電話持たない人も多く、どんどん、薄くなっていきました。廃止は、時代の流れだと思います。
 他方、職業別電話帳の「タウンページ」は、今後も存続するようですが、これも、将来的には、廃止になる可能性が高いと思っています。
 現在、業者を選ぶ手段は、タウンページではなく、インターネットに移っています。スマホで検索の時代です。かさばる電話帳は、すぐに捨てられてしまいます。唯一、お年寄りが利用する位ではないでしょうか。
以前の弁護士業界は、唯一の広告手段が電話帳でした。広告については、規制がなされており、電話帳は、グレーゾーンであったわけです。
 しかし、規制緩和の構造改革のかけ声の下、弁護士業界も、競争を促すべく、広告が解禁になりました。本来、一定の制約がかけられているのですが、ご存じのとおり、ホームページ、テレビ、新聞、弁護士の広告が溢れています。
 当事務所が、開業の頃は、タウンページが元気な時代で、高くても(大きさ、色にもよりますが、結構高いのです)、頑張って出していました。段々、タウンページを見て来た人は少なくなり、年度の更新の度、載せる範囲、大きさ、色の程度を下げ、広告担当者をがっかりさせていました。一昨年からは、とうとう掲載自体を止めました。
 お年寄りもPC、スマホを使いこなす時代はもうすぐです。「タウンページ」の役割が終わる時代近づいています。