近年の夏は異常に暑いです。高校野球、今、甲子園で暑い中、熱戦が繰り広げられていますが、甲子園夏の大会の変更すべしとの議論が繰り広げられています。

確かに、40度を軽く超えるグランドでのプレーは異常です。人間性が運動する場所ではありません。屋根付きのドーム球場への球場変更や、花園ラグビーの様に朝夜の甲子園とドームの2ヶ所開催制も傾聴に値します。

しかし、伝統の甲子園であることが球児にとっては大事なのです。単なる勝負の世界ではないのです。この伝統という重みは、大阪ドームとでは、格段に違います。古いからいいのです。2カ所制にして、甲子園に踏み入れること無く敗退したチームは、残念でならないでしょう。2カ所制にするとコストも倍かかりますし、現実的ではありません。

思いますに、確かに、暑いですが、野球は、僅か2時間ちょっとの試合の中で、半分の時間は、ベンチで休んでいるのです。くそ暑い日にもゴルフをする私の感想からすると、真夏に重いバッグ下げて、5時間、ゴルフ場をの山の中歩く、アマチュアゴルファーの方が過酷です。

元ロッテの里崎さんも言っておられます。「試合なんて楽、全然しんどくない。甲子園にいることでテンション上がっているので、暑さなど全く苦にならない。」

私は、むしろ、ずっと試合に出っぱなしの審判や観客席の方が心配する必要があると思います。

その観点からアルプス席に屋根をつけるべきとの議論がありますが、内野席の銀傘も真っ昼間は、陰の範囲はずいぶん小さいのです。銀傘延長でアルプス席にどこまで陰を作ることができるかは疑問です。屋根をぐるりとドーナツの様につけるというのなら、いっそうの事、甲子園をペイペイドームのような開閉式ドーム球場に作り替えちゃう方が合理的です。

今、クーリングタイムを作って、試合中体を冷やすような制度を作りましたが、あんなもの余計です。案の定、体が冷えて何人も足をつりました。

なんだかんだ言って、今のまま続けるしかないし、それで、きちんと水分を取れば大きな問題はないと私は思います。