5日目
午前、共同農場とそれに隣接する保育所の見学、工業大学の先生の家訪問と移動が多かった。
共同農場は、おそろしく巨大であった
労働者用の住宅と説明された建物には、ソーラーパネルが並ぶ
保育所では、子供達のお遊戯を披露してくれた。
大学の先生の家と説明された家は、すごく広く豪華である。
無論、共和国のパフォーマンス的要素は多分にあるところであり、突っ込み所満載なのであるが、それをとやかく言うのは野暮であろう。経済制裁の中、共和国が科学に力を入れており、文明的な生活を送っているという事のアピールとして受け止める。
お昼は、ホテルに戻って、うな重を食す。
こんな巨大うな重、日本なら4000円、5000円の世界か。ただ……。正直、旨くない。日本のうな重とは、蒸しと焼きのバランス悪い。日本のうな重のような箸を入れるとトロッと身が崩れるのではなく、がっつり魚なのである。脂の多い巨大な魚を甘いタレで食べた感じである。
正直、食後、胸焼けして、少し気分が悪くなった。日本のウナギ料理の奥深さを知る。共和国の料理人様、日本食を提供してあげたいというおもてなしのお気持ちはありがたいが、うな重は、もう少し研究して欲しい。
午後は、子供病院訪問、大きく立派な施設である。進んだ科学的な治療を行っていることのアピールがなされる。入り口に、子供が元気に走る巨大な絵が掲げられている。
この国は、絵が大好きである。保育園でも入口はこの絵。
皆うれしそうに走っている。ただ、保育園の廊下には、
国立芸術劇場の壁画には
緊張感を感じさせる絵も普通にある。
その後、本日のメインイベント、「祖国解放戦争勝利記念館」を訪問する。驚くべきは、建物の巨大さもさることながら、建物の前に鎮座する像(複数)も超でかい。
巨大な像だらけです。新婚と思われるカップルが像の前で献花していました。
そして、ある意味、すごかったのは、屋外に、朝鮮戦争時代のアメリカ軍の戦車や飛行機などが、ズラーと展示しています。こんな沢山の戦車や飛行機見るのは初めてです。
館内の展示は、禁止。かなり生々しい戦争の写真や人形も展示されています(基本的には、アメリカをこうしてやっつけたという展示)。屋上の動くパノラマは、衝撃的な作品です。
重い気分になりながら、記念館を後にし、地下鉄体験。平壌の地下鉄の深いこと!世界一だそうです。エスカレーターの底が見えません。核シェルターの意味もあるようです。
地下鉄ホームは、豪華シャンデリアとレトロな電車。味のある雰囲気です。
女性駅員さんが発車オーライの合図を送ります。
駅の名前は、地名ではなく、栄光駅とか復興駅とか革命にまつわる駅名です。
路線案内ボード下の駅名のボタンを押すと乗り換えルートが赤で示されます。しかし、2路線しかないのに、こんなの必要かと思ったのは私だけでしょうか?
夕方だったからか、利用客も多く、市民の足として、利用されている事がよくわかりました。
夜は 共和国のアイドルグループみたいなバンドの生演奏の宴会で終了。今日もお腹いっぱい。(写真撮るの忘れて残念)
(6日目につづく)