福岡県において、2011年4月、ブレーキのない競技用自転車「ピストバイク」にはねられ、けがを負ったなどとして、
妊婦が自転車を運転していた男性を相手取り、損害賠償を求める訴訟を福岡地裁に起こしました。
悪質自転車については、当職のブログで度々ふれていますが、悪質でなくても自転車と自転車、自転車と歩行者による事故は増加しています。
さて、自動車事故については、被害者と加害者が契約する保険会社等との示談をめぐる紛争を解決する、「自動車紛争処理センター」というものがあります。
しかし、「自動車…」とありますように、自転車と歩行者、自転車と自転車の事故による損害賠償に関する紛争は取り扱ってくれません。
そこで、一般財団法人日本自転車普及協会が「自転車ADRセンター」を立ち上げました。
(http://www.bpaj.or.jp/report/ADRchirashi0402.pdf)
文字通り、自転車に関する紛争を解決してくれます。自転車に特化した紛争処理というものはいままでになかったことですので、すごく画期的だと思います。
これとは別に、大阪では「公益社団法人総合紛争解決センター」というものがあります。
こちらも、自転車事故の紛争処理を行っています。
自転車に、保険に加入していない人は多いことでしょうから、今後上記のようなセンターを利用する人が増えていくことと思います。