大阪市内の片道3車線ある国道で、車いすを上手に操っていらっしゃる年配の方を目撃しました。

その方は、空き缶収集を生業にされているようで、車いすのサイドや後方部に沢山の空き缶を積んでいました。

何がすごいかといいますと、その車いすにはミラーが左右に2つずつ装着されていて、

そのミラーを確認しながら車いすに乗り片足で地面をけり(もう片足は不自由のようで)、バックで進んでいたのです。

ミラーの確認の仕方や足さばきからみて、かなり慣れているようでした。

ちなみに、道交法の軽車両の定義として、「自転車、荷車その他人若しくは動物の力により、又は他の車両に牽引され、

かつ、レールによらないで運転する車(そり及び牛馬を含む)であって、身体障害者用の車いす、歩行補助車等及び小児用の車以外のもの」

(道路交通法第2条第1項第11号)とありますように、車いすは軽車両に含まれないので、歩道を通らないといけないのです。

 

たまたま自動車の往来もなかったため、自動車と接触したりすることはありませんでしたが、

歩道で信号待ちをしている人たちもその華麗な車いすさばきにくぎ付けでした。

歩道は自動車道のように幅広には作られないので、自分で考案したのでしょうが、かなり危険な乗り物でした。