世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。
「ばか者!!責任者出てこい!!」
テレビCM 「家賃保証で安心」って何よ
みなさん、世の中には、不思議なCMが堂々とまかり通っていることに驚きです。
賃貸用アパートやマンションなどの収益不動産の建設や販売についてのCM。
お年寄りが「家賃保証で安心」でにっこりとお茶を飲みながら終わっています。
全く、とんでもない広告です。家賃保証というリスクを業者が負ってくれるのではありません。リスクを負うのは、購入者です。業者は、ノーリスクです。
これは、れっきとした詐欺です。
まず、購入価格は、通常価格より高く買わされています。素人に周りの相場など分からない。そこで、家賃保証という武器が出てくるのです。家賃保証、周りの相場よりずいぶん高い賃料に設定されていることがほとんどです。この家賃設定での購入価格に対する利回りは、○パーセントもあります。として相場より高い不動産価格を示しても、何か得している気分になるのです。
もっとも、ずっと家賃保証してくれたら、高い不動産価格でも長い目でみれば、損にはなりません。
しかし、この家賃保証は、業者が借主になっているのです。法律は、不動産の借主を弱い立場の者とみて、厚く保護しています。金持ちの家主に対して、貧しくか弱い賃借人を守ろうという風になっています。
大抵の契約書には、賃料は、「2年毎に見直すことができる」とチョロッと入れ込まれています。業者は、弱い立場の賃借人として、これじゃあ、損の垂れ流しだと、賃料の減額請求ができてしまうのです。そういった減額条項なくとも、相場より高い賃料を払わされているとして賃料の減額請求を裁判所に起こすこともできます。まあ、大抵の優しい素人さんは、業者に懇願されて(「最近、家賃相場が下がって、大変なのです。助けてください〜」)、家賃を下げてしまいます。こういった業者は、管理料とかも徴収しているので、もともと赤字でなかったりもします。
また、売り逃げを決め込む業者もいます。ちょろちょろっと家賃払って、その後、ドロン。倒産もしません。夜逃げです。
残されたのは、高い不動産を買わされた被害者です。
これは、お金を持っている人に対する詐欺の手口です。
「家賃保証で安心」の文句は、貧乏人にも牙を向きます。ローンを組ませるのです。これだけの家賃が保証されるので、ローンを払っても安心〜。また、固定資産税、都市計画税で多少の赤字が出ても、将来、不動産が残ります。税金対策にもなるので大丈夫とのたまうのです。
銀行は、基本、馬鹿です。高い相場かどうかは、転勤族の銀行員は見抜けません。特に新築など、内装が凝っているのかなーという程度。現物など見ません。それより、家賃保証があることで、貸しても必ず返済がなされると安心して、貸してしまうのです。銀行のローンも通るのだから安心とますます、被害者は、悪魔の売買契約書に判子を押してしまうのです。
購入後は、先に話したとおり、毎月、僅かな金額赤字になります。業者は、管理料で利益をしっかり自身の赤字分は取り戻しています。家賃相場を下げられたら益々購入者赤字の幅が大きくなります。
ローンを組んでいるような人は、先の例のお金持ちの場合よりもやっかいです。住宅ローンが生活を圧迫していくからです。最後、住宅ローンに耐えられずに、不動産を手放すことになります。しかし、賃貸人のいる不動産、業者が契約内容を複雑にしているので、相場での買い手などいません(相場でも大赤字の価格ですが…)
結局、業者の手の者に安く買いたたかれるのです。残るは、多額の残ローン。
こんな方が毎年当事務所を訪れます。悪徳業者と戦う資力もなく、結局、破産の道を歩むことになります。
以上、単純化してお話しました。しかし、実際はもっと複雑、巧妙な手口で、被害者をとことん食い尽くします。
私は、声を大にして言います。
こりゃ!!テレビ局、こんなCMなんぼもらって流してるんや。大勢の人が、テレビで流しているのだと信用して被害におうてるんやで。お前んとこも共犯や。そんなにええ話なら、CMして、他人に儲けさせないで、自分で買えばいいやんか。CMしたらライバル増やすだけやろ。自分で買わないのは、嘘と分かっているからでしょ。
「馬鹿者!責任者出てこい!」