世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…

任意整理で釣る弁護士・司法書士

先日来、悪質広告事業者に支配された弁護士・司法書士の暗躍について、UPさせて頂いています。
本日も、そのような方が親族に連れられて相談に来られました。
総額500万円もの債務。給料20万円、派手にネットで広告している某弁護士法人に相談したところ、月額8万円での任意整理を提案されました。今まで、月額12万円を払っていたのですから、かなり楽になるという気持ちになり、依頼することになりました。面談相談ではありませんので、契約書が家に届き、親の知れるところになりました。
 親は、地元に根ざした所の方が信用できるとして、当事務所に行くように勧られ来たようです。被害を寸前で避けることができました。
 普通に考えれば、破産か個人再生の案件です。ネットを見れば、大々的に「破産しないで解決する方法」とアピールしています。到底、プロの弁護士が発する言葉ではありません。誰でも「破産」という言葉には抵抗があります。任意整理という言葉に惹かれます。しかし、プロならばきちんと任意整理が妥当なのか検討しなければなりません。しかし、そういった弁護士・司法書士は、任意整理しか説明しません。なぜなら、任意整理は、交渉がほぼ不要で、定型的な和解が慣例となっているからです(利息カットの上、3年~5年での分割払)。機械で形成されたシャリに、定型的なネタをポンポン載せて、回す回転寿司の寿司の如く、大量処理していきます。
弁護士を介しない事務員さんの流れ作業で進んで行くのでしょう。
それでいて、結構な値段を取ります。口上は、以下のものです。
「利息だけで一年に90万円も払っているのですよ(500万円×18%)。それがずっと続くのです。5年続けば450万円です。任意整理費用は、複雑な難解な料金表を出して、1件辺り×××となります(総額は言わない。多くのケースでは40万円以上)。任意整理をすれば、かなりお得です。支払いストップしますので、これからは、とりあえず、毎月8万円弁護士預かり金口座に入れて下さい。」相談者は、弁護士なんて雲の上の人、弱者を助ける正義の味方と信じていますので、弁護士に従うままです。
手間のかかる破産、更に手間のかかる個人再生など絶対に勧めません。任意整理が成立して、結局払えない状況になって、「そうですか、破産しかないですね。ウチではやっていないので、他当たって下さい」と破産・再生の話が出てきます。
この手の業者の広告は、多重債務者の心を揺さぶる言葉が並びます「破産しないで解決」「家族や会社にも知られない」…。
「経験豊富で安心」とはよく言ったものです。私に言わせれば、「被害者多数、皆で渡れば怖くない」と言っているみたいなものです。
こういった歯の浮いた言葉はまともな弁護士など口にできません。マーケティング意識に毒された業者だから口にできるのだと思います。
私は、もうこの手の話に辟易しています。今回もぼやきます「責任者出てこい!」。しかし、裏に隠れた黒幕は絶対に表に出てくることはありません。