世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…

弁護士に横領された被害者の方、弁護士会からお見舞金払いますって何よ

私の司法雑感ブログには、「東京ミネルヴァ」、「大阪の4200万円横領」と弁護士の横領ネタが続きます。
弁護士の横領事件は、近時、多発しているのが現状です。
そんな状況を憂慮して、弁護士会は、2017年10月から「依頼者見舞金制度」を設けました。
https://www.nichibenren.or.jp/legal_advice/petition/mimaikin.html
~日本弁護士連合会【依頼者見舞金制度について】参照~
 

あくまで、お見舞金ですので、被害の全額がまかなわれるわけではありません。
大雑把に言えば

  1. 2017年4月以降の個人被害者
  2. 被害額30万円以上
  3. 支給の範囲は、上限500万円、但し、加害弁護士一人あたり2000万円の上限があり
  4. 更に、あくまでお見舞金なので、③の枠内であっても、被害額全額支給がなされるわけではありません

そもそも、何故、弁護士個人の犯罪行為を弁護士会が尻拭いしないといけないのか?という問題があり、この制度の創設にあたり、かなり反対意見もでました。
結局、多くの弁護士が、『弁護士』という信用の下、法律業務を独占して、生活の生業を立てている以上、弁護士個人の問題ですから知りませんでとおすことは憚れるとして、お見舞金を申請者に払うという制度を創設したのです。
でも、東京ミネルヴァなんて被害者多すぎて、どうやって運用するのだろうかと思ってしまいます。横領弁護士は、大抵の場合、いろいろやらかしているケースが殆どだと思うのです。後からドンドン被害者が明らかになる。請求した者の早い者勝ちという事になるのでしょうが、不公平感を否めません。
未だ、始まったばかりの制度ですが、総論立派、各論 役立たずの結果になりそうです。
私は、ぼやきます。
お見舞金制度って、ええこと言うてるが、結局、パフォーマンスでしょう。経済的に困窮している弁護士、安易な金儲け主義に走っている弁護士が現実に増えている以上、制度として、保険制度を確立していかないといけないのでは無いか?例えば、成年後見人になろうと思えば、保険に加入しないといけない。当然、保険加入については、民間の保険会社のチェックが入るでしょ。弁護士会みたいな、ボランティア弁護士で成り立つ組織では、悪徳弁護士の早期チェックはできない。
信用調査は、やはりお金がらみでないと無理でしょう。
今の弁護会に「責任者出てこい!」って言っても誰が出てくるのか?任期2年の日弁連会長、任期1年の各弁護士会会長?皆言うでしょ「責任は、ワシじゃなく、前の前の前の…の会長じゃないでしょうか?」
え?「外野からぼやき言うだけのお前はなんやねん」って?おっしゃる通りです。「ごめんちゃい」(人生行路師匠の決まり言葉で締めます)