昨日、テレビの特集で、スペインが昨年、強姦罪について、同意無き性行為を犯罪とすると法改正したことを報じていました。
これは、理にかなった改正だと思います。
日本もそうですが、強姦罪成立の為には、「暴行、脅迫によって」という行動面から犯罪が規定されているため、女性が恐怖で固まって抵抗できないような場合、「暴行性」「強迫性」の立証が極めて、困難だっため、立件を見送られたり、無罪判決が出たりしていました。
女性が、抵抗したら殺されるかもしれないとの恐怖に駆られるのは当然の事だと思います。抵抗しなかったから、合意があったと推定するのでは、女性は、命の危険を冒して、抵抗しなければなりません。そんな馬鹿な話は無いと思います。
日本でも、法制審議会の議論とはなっているようですが、なかなか、話が進みません。
確かに、「同意の有無」となると極めて内心的なことなので、後日、「同意はなかった」と女性から訴えられた場合、極めて、男性に不利になります。美人局みたいなそういう犯罪に利用される恐れもあります。
しかしながら、この同意は、時、場所、状況等の間接事実の積み上げで、認定されるものであり、濫用の危険はそんなに大きくないと思います。むしろ、「行為」縛られた解釈の方が弊害が大きかったといえるでしょう。
日本も速やかな改正が望まれます。どうして、国会議員は、こんな重要な点を議論の後回しにするのでしょう。女性議員さん、頑張れ!