何にでも強気のイケイケドンドンの弁護士は、結構な割合でいます。そんな弁護士から無理な訴訟を立てられた側は、たまったものではありません。理由のない紛争に巻き込まれる。被告側は、通常、勝っても、何らの得はありません。
ただ、裁判を始める前の仮差押、仮処分をイケイケドンドンでされたときには、逆に、ギャフンと言わせるチャンスです。
裁判を始めた途端、財産を隠される事を防ぐ為、金銭債権なら仮差押、それ以外の債権なら仮処分して、財産の散逸を防ぎます。
本裁判によるじっくりとした審理を経るわけではありませんので、裁判所は、保証金を積むことを条件に認めます。本当にその請求に理由があるのか?という信憑性やそのような処分による相手方の損失を勘案して、保証金額が決まります。
億単位の不動産事件なら数千万円の保証金ということもしばしばです。された側にとっては、保証金が担保になるので、不当請求による損害賠償を起こして、勝訴になれば、回収が容易です。
勝訴の後、現実に、それをどう回収するかというのは、一つのハードルなのですが、保証金があるので、安心して回収できます。イケイケドンドン弁護士さん、負けそうになると、ひたすら和解を求めてきますが、そんな簡単に和解に応じられません。
こんな案件は、弁護士費用分もたっぷり相手からもらっての和解となります。