「弁護士の鬱病」
毎月、弁護士会の会報には、事件放置で懲戒処分の告知が掲載されています。
私も何人かの知り合いの方が、事件放置により処分を受けています。事件を受けて放置するということは、普通ありません。殆どの場合、鬱病を発している状況であると私は推測します。あんなにパワフルで面倒見のいい人と思っていた人がある日ぱったり何もできなくなるのです。電気も付けずに一日部屋に閉じこもっていたりします。私たちは、この状況を「壊れた」と表現しています。弁護士業界この「壊れた状況の発症率とても高いのです。その原因について、私は、オーバーワークと考えています。基本的に揉め事ですので、そんな簡単には物事進みません。仕事の上に、新しい仕事が積み上がってくると余計に効率が悪くなり、解決に至りません。プレッシャーに心が折れてしまうのです。
このような状態になると、複数でしている弁護士事務所は周りの者がそれに気付いてバックアップやケアをしてくれたりします。それが一人で経営している事務所となると誰もケアしてもらえず、トラブルがドンドン増え、余計に心が壊れた状況になります。そうなると目先の費用払うため依頼者の預かり金に手を出す人も現れます。
横領が発覚し、退会処分、場合によれば、刑務所行きとなります。
予備軍結構いると思います。裁判所期日のすっぽかし、書面が内容の無いペラペラ書面しかでない場合、要注意です。本日、受けた案件でも、相手弁護士の状況(レスポンスが無く、全く前に進まないとの相談)からして、その臭いプンプンします。
一応弁護士会には、心のケアをする医療体制を取っているのですが、そんな人は当然利用しません。
企業に所属していると周りには常に人がいます。弁護士業は、ある意味、孤独なビジネスなのです。一人でドンドン闇の深みに入っていってしまいます。
誰にでも起こりうる問題でもあり、困った問題です。