https://news.yahoo.co.jp/articles/fa8c56d76629cf7d9b7ebc3f76ac46a5f22e3221

現在、韓国では、信じられないような法案が国会を通過した様です。

「同法案は故意と重過失による虚偽、歪曲された報道で不利益を受けた場合、メディアに最大で損害額の5倍の賠償請求ができるようになることが明記されている。また、誤報には訂正報道を義務付け、誤りがあった報道と同じ時間や分量を割いて訂正する必要があるという。問題となった報道が閲覧できないように請求できる権利も盛り込まれている」

確かに、フェイクニュース問題は大問題と思います。現在、フェイクニュースによる国民世論操作がSNSなどで、容易に行え、これを意識的に悪用している者がいるからです。

また、実際に、故意と重過失による虚偽の報道により、被害が出た場合、被害者としては、これくらいの要求をしないと自身の名誉は回復できません。

この法律により、安易なスクープネタの防止がなされると思います。

しかし、確実に言いたいことが言えないという弊害が発生します。国家権力は、自身の権力維持の為には、言論を封殺することは常套手段です。

昔の日本の「治安維持法」と同様、立法目的には、誰もが肯定する理由を付けます。治安を維持する為と言えば、聞こえは良いですね。

前大統領の朴槿恵さんをセマウル号事件の時、男と密会していたとか数々のウソ話(冷静に考えれば誰が考えてもおかしい話だらけ)で失脚に追い込んだお国です。虚偽かどうかの判断は、権力者側でどうにでも捜査できてしまいます。また、司法と行政の分離が確立されていない国だと司法は行政の手先として、利用されることを歴史が語っています。

私は、以前から民主主義は、簡単に壊れてしまう制度であることを申し上げています。世論は、簡単に操作が可能なのです。そして、民主主義の根幹である言論による情報流通が自由になされないと壊れた民主主義は、回復不可能なものになっていくのです。

何故、ヒットラーが民主主義から生まれたのか。単純に国民の熱狂の下で独裁者が生まれたのではありません。民主主義という名目で数の工作をナチス党が巧妙に仕掛けたからです。何故、ナチスが台頭したのか、私の興味ある分野ですので、いずれ、しっかりUPして、紹介したいと思います。

また、「フェイクニュース」が如何に巧妙に民主主義の根幹を揺るがしているのかも、もう少し、検討を加えて、UPしたいと思います。