https://news.yahoo.co.jp/articles/b044880d1c45b6cc029bfd122b2e4dbdb1e8bbc4

すごい時代が来ましたね。高校生が合格する程、司法試験レベル下がったの?未成年裁判官誕生?といったコメント記事があちこちで書かれていますが、今回、私は、違った視点からコメントさせて頂きます。

ロースクールに入らなくても、予備試験合格すれば、司法試験を受ける事ができます。

予備試験は、おそらく、小学生でも受験可能だと思います。旧司法試験も1次試験は、小学生でも受験できていました。ただ、合格率1~2%でとても難しく、殆どは、1次試験免除の大学3年生から司法試験のスタートです。

今の予備試験も、法律科目の他、英語、数学、社会時事問題など一般教養の問題もありますから、幅広く知識が必要で予備試験の合格率は、4%程です。ロースクール卒業をすっ飛ばしたい大学生や大学院生が受けますので、なかなか高校生が合格する事は難しい試験です。高校2年の間に予備試験に合格し、高校3年で司法試験合格、凄いことだと思います。

翻ってみるに、そもそも、大学って何?大学院って何?その価値を改めて世に問いたいと思います。

私は、従前から今の大学、大学院が本来の役割を果たしていないと思います。大学が社会に役立つ人材を供給する場では無くて、庶民を食いものにしたビジネスになっている気がしているのです。

無論、大学の生活が全く無意味とは思っていませんが、あれだけの授業料を取る価値があるかと言えば大いに疑問です。奨学金と称して、本人や親を借金まみれにして、大学は経営を成り立たせています。

(甲子園には、多くの大学の看板がありますが、補助金をもらっている身であるのに、1000万以上する看板をしていいのか?と思います)

専門性を身につける道として、大学の足かせをはめてはいけないと思うのです。今回の18才合格者がどのような方かは存じませんが、私の推測では、おそらく、大学の附属高校の生徒さんだと思います。例えば、慶応付属高校では、内部進学を前提に、高校生の段階から、公認会計士試験、司法試験の勉強をしている生徒が増えてきていると聞いています。こんな道も有りだと思います。

学歴では、一生を生きていけない実力時代の到来です。資格は、人生に有利に働きます。資格を持って、早く、その資格領域での仕事を始めた方が、経験を深めることができ、より、専門性を高めることができます。

簿記試験などは、元から学歴による受験資格はありません。公認会計士試験も受験資格要件を緩和し、商業高校から公認会計士合格などの合格者がしばしば排出されている状況と聞きます。

日本でも、ドイツのマイスター制度の様に、専門職を育てる人生コースを設けてもいいと思います。

大学の存在以上に、疑問があるのは、ロースクール。予備試験合格者の司法試験合格率は、90%を軽く超えます。対して、ロースクール出身者は、司法試験4割合格といいながら、合格率3割代です。ロースクール制度もう廃止しましょうよ。