50代男性 医療従事者
乗用車vsトラック
追突


トラックに追突された直後、肘を捻る形となる(どこにも肘は衝突していない)、その後、肘から先の痺れを訴え、肘を中心とした治療が行われていた。

当職が肘の神経損傷というには、少なくとも、肘をどこかにぶつけるなど、肘に直接のダメージが加わっている必要があるのではないかと思った。

医師に面談し、「追突のときの肘の捻りで、神経損傷することがあるのか?頸椎由来の症状ではないのか?」と質問すると、確かに、捻りで神経損傷は、普通は考えにくいですね。頸椎由来の可能性は十分ありますとのこと。

診断名に頸椎捻挫を加えてもらい、頸椎の治療も加えてもらった。後遺障害診断書も頸椎捻挫にポイントを当てたものを作成頂いた。

結果、14級9号で後遺障害認定を受けることができた。当職が入るまで、肘の神経に焦点を当てた治療と検査をしていたところ、当然、肘の神経伝達度テストに異常はなく、後遺障害否定を導く材料ばかりを集めている状況であった。

これは、本人が、医療従事者であり、本人が、肘由来のものと判断し、肘の専門医を選んで受診していた事が原因を作ったように思う。私の受任後も原因について、本人と議論になったりしたが、最終的に、当職の見立てが功を奏し、依頼者からは、解決後、「正しい方向に導いてくれてありがとうございます」と感謝頂きました。