20代 男性
原付VS自動車 
受傷部位:頚椎捻挫


原付がカーブを曲がりきるところで、対向車両を発見して、転倒し負傷されました(非接触)。
相手方は、「センターラインをオーバーしていないから、依頼者の自損事故」として、当然当初から、責任を全く認めません。そちらの運転ミスだと言われ無念な思いされていました。確かに、相手に賠償を求めるには、厳しく厄介な事案ですが、せめて治療費も含めて自賠責分の回収を図るべく受任しました。
 予想どおり、自賠責は、センターラインオーバーしていないことを重視して、自動車の過失ゼロとして、支払いを拒否しました。
 幸いドライブレコーダーがあり、位置関係がはっきりしていました。
 相手車両は、かなりセンターラインに近いところを走行していました。他方、こちらは、左側を通常速度で走行していました。カーブ形状が、かなり急で、お互い相手を確認することは難しい状況です。相手車両は見通しの悪いカーブを徐行とはいえないスピードでカーブに進入してきていました。これでは、カーブを曲がったとたん、相手車両がこちらに突っ込んでくると錯覚するのも無理はないことをアピールして異議申し立てしたところ、こちらの主張がとおり、自賠責からの賠償が認められました(しかも、こちらの過失減額なし)。
 依頼者からも、無念を晴らせたと、とても感謝されました。