50代 男性 会社員
事故態様:原付vs自動車
受傷部位:大腿骨骨幹部骨折、小指骨折
獲得等級:14級9号


渋滞中の車の左側をすり抜けて、交差点にさしかかったところ、信号青だったので、そのまま直進、右折車と衝突。
他の車は停車中だったので、信号青か、赤か問題となるも、こちらの車道、信号の先もずっと渋滞が続いており、他の自動車が単に先に行かせた、いわゆるサンキュウ事故であるとこちらは主張。確かに、相手からみたら、渋滞中の車の陰から(右折待ちの車からは死角)、バイクが飛び出てくることは発見しにくい。先に行くよう促してくれた場合、急いで、右折しようとして、注意が散漫になる可能性高い。過失割合 15;85で解決。本来、右折車が既に右折開始していた事案であり、+10を覚悟しなければ鳴らない案件であったが、基本割合で合意ができたことは良かったと思う。
 問題は、後遺障害である。大腿骨の骨幹部は、大きな事故であるが、多くの場合、後遺障害は残らない。小指の怪我が問題であった。痺れが続く神経の不全損傷である。
 医師に、不全損傷の治療を促したところ、人工神経の装着手術を敢行。人工神経とチューブのようなもので、神経の自然治癒を促すものである。
 後遺障害等級当初は、非該当であった。人工神経装着した事実をアピールし、異議を申し立てたところ、14級9号認められた。小指の一部に軽い症状が残存するに過ぎないケースであり、後遺障害非該当の結果になることも覚悟したが、認められてホッとした。小指の骨折は、後遺障害認められるのは希である。
 小指の僅かな痺れだけの症状で、仕事に大きく影響するものではないが、通常の14級9号事案の解決となった。