70代男性 年金生活者
事故態様:50CCバイクとタクシーの事故
受傷部位:肋骨骨折、内側側副靱帯損傷
獲得等級:12級5号

事故により、救急搬送、入院となりました。肋骨を複数折る重傷。膝も強打しました。肋骨の痛みは、かなりのものです。動くと激痛ですから、しばらく病院で寝たきりです。ですから、一次病院では、胸の痛みのみ訴えていました。
退院翌日、膝の痛みで、布団から起き上がれない事に気付いた被害者は、二次病院で、足の痛みを訴えました。しかしながら、医師は、「打撲でしょ」との診断。しかし、通院を続けても痛みは取れません。主治医に、痛みを言っても「歳でしょ」等取り合ってくれません。
被害者は、自身の感覚で打撲の痛みではないと考え、主治医に相談無く大きな病院で検査をしてきました。MRI検査の結果、内則側副靱帯の損傷が見つかりました。被害者は、主治医を見限り、そのまま転院しました。
症状固定段階で、当職に相談があり、後遺障害申請しましたが、肋骨の痛みの12級5号のみで、膝については、後遺障害認められませんでした。原因は、初診病院、二次病院いずれも膝の怪我についての記載が一切無かったこと。一次病院で膝の怪我に気付かなかった理由(寝たきり)を示し、二次病院にも、膝の症状を訴えていたことを追記してもらおうとしましたが、二次病院は、「一次病院の紹介状に膝の事は記載されていないので、ウチの病院では、紹介状に記された治療をしただけ・・・、もう(転院して)ウチの患者ではないので・・・」と協力を得られませんでした。結局、異議をするも覆ることがなく、被害者悔しい思いをされていました。
このようなケースはよくあります。医師も人間です、ミスは付きもの。当事務所では、事故直後から、医師には、細心のチェックを行います。もう少し、早期に当職に相談があれば、防げた案件かもしれません。残念です。「事故直後の相談大切!」当事務所が市民向けに掲げる標語です。