小型バイクvsトラック
50代女性
骨盤・恥骨、鎖骨骨折


トラックが交差点から幹線道路に出た直後に、交差点直近のホームセンター入り口に入ろうとして、第2車線まで出てから転回し、第1車線を走っていた被害者バイクと衝突した事案(下部写真の図参照)。

 大型トラックの路外に出る事故でしばしば見られる事故形態である。幹線直進車両は、トラックが第2車線へ出る行為で、第1車線が空き、そこに車を進行させてしまうことが多々ある。ウインカーの状況如何が争点になることが多い。特に、今回の事故は、交差点を左折信号を出して、左折した直後の路外への左折信号が必要となる案件である。交差点左折後は、ウインカーが一旦は消えるので、回転するには、再度、ウインカーを出さなくてはならない筈。バイクなので、狭い隙間も入り込めるので、
①トラックは、第2車線まで出ていたか 
②ウインカー路外に出るとき点灯していたか
が争点となる。
 ドライブレコーダー等直接証明するものはなく、交渉の難航が予想されたが、幸い、相当大きな事故でありながら、後遺障害無く回復し、傷害部分のもの示談交渉となったことから、相手保険会社も財布の紐を緩めた交渉となり、ほぼ、当方の言い分で解決となった。
 事故の実態は、現実のところ分からない。トラックが左折の為、幾分膨らんだだけのところに、バイクが入り込んだ可能性は十分ある。本人のウインカーが出ていなかったとの供述については、ベテランドライバーは、習慣的に、無意識にウインカー消えても更にウインカー出すと思うので、ウインカー無しは、裁判になれば、立証的にこちらに厳しい案件であったので、いい解決となったと思われる。
 バイク運転者の皆様、トラックのすぐ横の隙間に入り込む様な運転を絶対にしないでください。