19才 友人運転の車の後部座席同乗していたところ、友人の運転ミスにより、壁に激突し、受傷。

7級となれば、労働能力喪失率56パーセントである。

しかしながら、通常、片目失明しても、車の運転は可能であるし、特殊な仕事でない限り、仕事ができないわけではない。また、男性の線条痕など、仕事への影響はゼロである。

実際、給料も全く減っていない。

どう考えても、労働能力喪失率56パーセントはきついところである。

しかも、最近は後部座席者のシートベルト未装着は、過失相殺の対象である。

10代の青年が義眼で一生を過ごさなければならない心の痛みは計り知れない。

そして、治療自体は、何度も手術をし、複数の科にかかっていたこともあり、症状固定まで4年を要した。

あまりにも長い時間を要した事案であり、遅延利息を考えればかなりの金額になることもアピール。また、保険会社担当者の同情をかうことになったのか、労働能力56パーセントの過失相殺ゼロの和解が成立。

事故から事件解決までの5年間の間に、お父さんが病気で他界したり、大変な思いをしてきた彼の為になることができて良かったと思う。

片目失明の場合、義眼と目の治療は、別の科であるし、皮膚形成もあったので、複数の病院、科を回ることになった。お母様から、「一人では、心が折れていた。事故当初から、病院関係も付き添って頂き、精神的に支えていただきありがとうございました」と感謝の言葉を頂いた。長時間、病院で待たされたりしますが、孤独になりがちな被害者、病院に同行することも大事であると私は考えます。