路外からの侵入車vs直進車 過失割合 20:80から0:100へ
- 50代 会社員
- 物損事故
遠く九州からのご依頼でした。地元、九州の弁護士に依頼していたが、過失割合にどうしても積極的に取り組んでくれない、との電話相談がスタートでした。
お話を聞くと、確かに、これでこちらの過失を言われると納得がいかないのも分かります。しかも、納車1週間の新車です。簡単に納得できないでしょう。
事案は、路外からの侵入車両と直進車両の事故 基本過失割合は、20;80。片側二車線道路に右折専用レーンが加わった事故現場3レーンになっている道路です。同道路交差点付近で、第1車線、第2車線は、信号待ち車列が続き、右折専用レーンは、空いている状況。路外、ファミリーレストランから出た相手車両が、車の流れを止めて、第1車線、第2車線を横断し、右折レーンを通行している当方車両に衝突したものです。
時刻は、日没後間もない、黄昏時、相手の車は黒、ライトの点灯も指示器の点灯もなし、信号は青に変わったところで、相手車両は、早く、横断しきれないと反対車線からの車で反対車線に合流できない状況で慌てていたと思います。
黄昏時というのは、もともと、語源が「誰それ時」らしく、顔がしっかり判断できないレベルの明るさです。ところが、ドライブレコーダーというのは、黄昏時 でも、結構、昼間の様に写るんです。皆様も携帯電話カメラで一度試してみてください。携帯電話のカメラ、少しの光でも、くっきりと見えます。日没間際のゴルフボール探しに有効です。裁判では、このことをしっかりアピールして、最終的には、和解でしたが、裁判所の出した和解案は、0;100、しかも、納車1週間の車に対しての評価損もある程度ではありますが、認めてくれました(構造体には損傷ない場合なかなか難しい)。
九州の現場に実際に赴いてみると、グーグルマップとは違う感覚を得ることができます。
いい結果に、私も依頼者も大満足。弁護士特約の保険会社も、交通費出してくれるなど、協力的で助かりました。