遠く岡山からの依頼でした。港近くの道路は、大型車両もとおりますので、道幅は大きいのですが、雨降る早朝の薄暮、第1車線を走行する自動車が転回して反対車線に出ようとして、第2車線を走行している原付バイクとの衝突です。相手の車の横っ腹に原付バイクが衝突しました。

肋骨骨折と頸椎捻挫 手の痺れを発症しています。造船業は、各社の共同作業なので、一つの業者のがストップすると他社に大きな迷惑をかけてしまいます。

無理をして、休まず、仕事を継続されていました。

元々は、過失割合と休業損害のご相談をお電話で受けたのですが、事情をお聞きすると、後遺障害が残る可能性が高い事案ではないかと思うに至りました。

MRI撮影を医師にお願いするようアドバイスし、画像のコピーを送ってもらいました。

外傷では無く、経年性の大きなヘルニアがありました。この種の事案は、経験上、症状がなかなか収束しません。

過失割合は、ドライブレコーダーも無く、基本【229】どおりの10;90にせざるをえません。後遺障害が残ることの準備をしながら、治療に当たるようにアドバイスしたところ、弁護士特約は無いが依頼したいとの事で受任致しました。

田舎のお医者さんは、競争がないので、きちんとした記録を残してくれないことが多いです。医師の怠慢で得られるべき後遺障害を得ることができなかったなどは、しばしばある話です。

遠方ですが、写メなどを利用したコミュニケーションをとりながら、無事、14級9号を獲得。

裁判所基準での賠償を得ることができ、我慢して休まずに仕事を続けたことが評価されていないことの相手への不満も吹き飛び、喜んで頂きました。