40才女性、雨の日に、傘をさしたまま自転車で横断歩道を通行中、左折トラック二巻き込まれ、脳挫傷、脳ヘルニアとなり、そのまま意識を取り戻す事は無く、人工呼吸器の生活が始まりました。
小学校に上がっていないお子様が二人おられ、ご主人の苦労は、並大抵のものではありませんでした。心配していた父親も、精神的なショックからか、半年後他界してしまいました。病院は、治療というよりも、延命作業による利益を確保することばかり考えて、高額の治療費を相手保険会社に請求しています。
治療費が莫大なので、少しの過失でも、賠償額は大きく減額になります。刑事記録を取り寄せ、0;100の解決を目指しました。
高次脳機能障害の場合、遅延利息や弁護士費用も考えると訴訟にした方がよいのですが、余命は、幾ばくも無い状況でした。死亡となれば、賠償金は、大きく減額となってしまいます。過失割合等総合的な判断が要求されます。最大値の賠償金を得て、解決を図ることができました。
解決から間もなくして、ご本人様、他界されました。父子家庭、賠償金で、お子さん二人私立の小学校に通わせることができて、助かったとのお言葉頂きました。
高次脳機能障害は、賠償交渉もさることながら、病院の対応サポートとか、生活全般に対するサポートが必要になります。私にとっても精神的に重い事件でした。