70代 女性 主婦
事故態様:自転車vs自転車
受傷部位:腱板断裂
獲得等級:12級13号


自転車を運転して、交差点を右折しようとしたところ、右後方から追い抜こうと加速してきた10代男性運転の自転車と衝突。肩を負傷され、腱板断裂と診断されました。
相手方保険会社からは約30万円の示談金の提示があり、「金額が妥当なのかを知りたい」とのことで、相談に来られました。
お話を伺うと、肩の痛みが残っているご様子。画像・カルテを病院から取り寄せて精査・検討し、主治医にも確認したところ、後遺障害が認められる可能性があると判断しました。
ただ、今回の事故は自転車同士の事故で、自賠責の出番はありません。自賠責が登場しないということは、公正な認定機関がなく、保険会社の基準で判断されることになるので、こちらにとっては厄介な案件です。
それをふまえ、主治医に後遺障害診断書の作成を依頼した上で、相手方保険会社に後遺障害の内部審査を依頼しました。
その結果、後遺障害12級13号が認められました。自賠責がなく自社基準になることを念頭におき、証拠を示して粘り強く交渉を重ねた結果、もともと30万円程度だった示談金が300万円を超える金額で示談となりました。
比較的動作がゆっくりなご年配の方と、動きの早い若者との事故で、過失が問題になるのはよくあることです。
今回、過失が大きいにもかかわらず示談金が10倍を超える結果となり、「そんなに金額が上がるとは!」と大変喜んでいただけました。