高速道路で2人乗りのバイクがトラックに追突される

  • 事故態様:(被害者)バイク VS (加害者)中型貨物車
    高速道路で2人乗り・低速運転をしていた被害者バイクに加害者中型貨物車が追突した事故
  • 過失検討:被害者バイク20%

(事故現場図)

(参考文献)神戸地方裁判所(令和2年8月24日)自保ジャーナル2082号166頁

弁護士の研究結果

  1. 通常、追突事故は、被害者バイクに過失は認められないのが原則である。そこで、裁判所が例外的に20%の過失を認めた理由が問題となる。
  2. この点、判例タイムズ【325】が参考になる。そして、被害者バイクにも低速・2人乗り運転という危険な運転をしていたことを踏まえて、バイク過失を加算して20%としたと思われる。
    なお、近年、東名高速あおり運転事故を契機に、道交法が改正され、高速道路での理由のない低速度運転が規制対象となった(道交法75条の4)。本件は法改正前の事故であるが、今後、低速運転側の過失加算が増えると思われる。