駐車場内で後方確認せずに後退し、後方車に衝突
- 事故態様:(被害者)車 VS (加害者)車
被害者が駐車中に、後方から後退してきた車両に衝突された事故 - 過失検討:被害者過失0%
(事故現場図)
(参考文献)京都地方裁判所(令和2年2月19日判決)自保ジャーナル2068号154頁
弁護士の研究結果
- 本件は、駐車場内での事故ですが、このような類型は、判タには記載されていません。本件事故で争点となるのは、被害車が完全に停車していたかどうか、加害車が後方の被害車の存在に気づいていたかどうかです。
- 実際は、加害車は、後方を目視や、バックミラーでの確認を怠り、左側の壁にぶつけないように、左方のみを確認していたことに過失があります。それだけでなく、加害車は、衝突して初めて、被害車の存在に気づいたのであって、被害車が動いていたことや、テールランプが点灯していたことが認められる証拠もないので、本件事故は、加害車の過失によって発生したもので、被害車に過失はないと判断し、被害車の過失を否認したのでしょう。