歩行者専用道路に右折進入しようとした車両とバイクが衝突

  • 事故態様：（被害者）バイク　VS　（加害者）車
    信号のない交差点で、バイクを走行中、対向右折貨物車に衝突された事故
  • 過失検討：バイク過失５％

（事故現場図）

（参考文献）名古屋地方裁判所（令和２年３月３０日判決）自保ジャーナル２０６７号１３２頁

弁護士の研究結果

  1. 本件は、信号なしの交差点での車とバイクの右直事故なので、【１８９】が当てはまり、基本割合は、１５（バイク）：８５（貨物車）になります。
    形式的には、右折禁止違反（－１０）で、５（バイク）：９５（貨物車）にしました。
  2. 実質的には、貨物車は停止後に右ウインカーを出していましたが、対向バイクの存在には気づいていなかったことから、前方不注視の過失があったと思われます。また、右折したのが歩行者専用道路だったことも大きな過失になります。これだけ見ると、０（バイク）：１００（貨物車）になりそうな事案ですが、バイクも、貨物車が右折するまで存在に気がついておらず、バイクにも前方不注視の過失があります。しかし、貨物車の過失に比べると、バイクの過失は小さなもので、本件事故の原因は、貨物車にあると判断できます。よって、バイクには、最小限の５％の過失が認められたのでしょう。