夜間の信号なし交差点で猛スピードのバイクが歩行者に衝突

  • 事故態様:(被害者)歩行者 VS (加害者)バイク
    信号のない交差点を歩行者が横断中に、左方から直進してきたバイクに衝突された事故です。なお、歩行者は飲酒後。
  • 過失検討:被害車過失15%

(事故現場図)

(参考文献)大阪地方裁判所(令和元年12月24日判決)自保ジャーナル2070号96頁

弁護士の研究結果

  1. 本件は、信号、横断歩道のない交差点での事故なので、【34】が当てはまります。また、直進車との事故なので、20(歩行者):80(バイク)が当てはまります。 形式的には、夜間で+5、車の安全確認不足、速度違反を著しい過失として-10で、15(歩行者):75(バイク)にしました。
  2. 実質的には、双方に安全確認を怠った過失がありますが、加害車には、それに加え、制限速度を50km以上の速度違反の過失があります。これは、40km道路であれば、90kmというスピードで走行していたことになります。時速90kmともなれば、歩行者が飲酒してようとしていまいと、関係ないので、本件では、歩行者の飲酒は、過失にはならないと判断しました。よって、基本割合よりも、歩行者の方が少し小さい15%の過失になったのでしょう。