60代 男性 飲食店経営
腰部打撲、腰椎捻挫


開店準備準備をしていたところ、突然、車が突っ込み(3台で走っていた様子)、運転者、携帯電話も放り出して、3台目の車に乗って逃走。

2ヶ月後、犯人逮捕となる。

飲食店は、店の奥まで車で突っ込んでおり、店の中はめちゃくちゃ、大規模な修繕が必要であった。その間の休業損害も大きな損害である。

ところが、犯人は、接見禁止で、連絡がとれず、何故、交通事故で長期の勾留が続いているのか、犯人の等素性、保険に加入しているか否かも不明の状態が続いた。弁護人が付く事も起訴されて、国選弁護人がつくまでなかった。

幸い、店舗には、保険がかけられており、修理代を捻出することはできた。

半年して、刑事裁判が始まるも、起訴内容は、覚醒剤取締法違反、と業務上過失致傷であった。しかし、弁護人から一切の連絡無し。普通、弁護活動として、示談行為はあってしかるべきである。覚醒剤の常習者で、前科も複数回ある人物であるので、国選弁護人は、実刑間違いない状況で、示談交渉は、無駄と完全手抜きを決めこんでいたのである。弁護人弁護士に何度も、電話しても、かけ直しても来ない。年配者弁護士に対する配慮のかけらもない。私は、ある作戦に出た。事務員さんイジメである。不在であると電話を切ろうとする事務員さんに、「弁護人活動としてどう思っているのか?本人に支払い能力無いことは百も承知であるが、保険加入しているかの確認くらいすべきでしょう。何度連絡しても返事も無い。〇〇事務員さん、あなたが責任を以て、弁護士に対応する様働きかけて下さい。そうでないと、申し訳ないが、再び、あなたに苦情をいう事になります」

やっと、重い腰をあげてくれて、調べて貰ったところ、保険に加入していた事が判明。しかし、その後が大変でした。保険会社は分かったが、国選弁護人は、家族に言いましただけで、積極的に動く気なし。判決が出てからだと誰も動く事は無いと確信し、刑事裁判傍聴する。親族を見つけ、保険会社への連絡と保険担当者の連絡先を聞く様に強く求めた。その後も、その親族が電話にでないとか、保険会社と加害者との保険使用の為の手続き進行が進まないなど、すったもんだの紆余曲折を経て、やっと、人身についての示談が成立した。

本件事件解決遅滞は、加害者本人、親族、国選弁護人が被害者の事を全く考えることを放棄したことが原因である。せめて、国選弁護人には、弁護人としての責務を果たして欲しかった。国選弁護人、若いときからそんな手抜きしていたらダメですよ。