人工知能(AI)の技術は、革新的に進歩しています。
従来、ロボットは、プログラミングどおりの動作を行うだけで、応用はききませんでした。
医者は、多数の症例を扱い、経験を積んで、診断の技量を高めていました。
しかし、医者には、経験の浅い医師も存在します。また、名医でも見落としは必ずあります。超多忙な日常で、完璧な対応は、困難です。
よく、健康診断のレントゲン撮影で、初期癌が発見されることは先ず無い、初期の段階で発見されたら超ラッキーということを聞きますね。
一日、何百枚の画像、それも殆ど、異常ない事案が続く画像診断…、人間なら集中力が続くわけがありません。レントゲン撮影で発見されるのは、相当異常なケースと言えるでしょう。
 そんな中、期待されているのは、AIです。機械は、疲れを知りません。
 画像読影は、各病院、経費節減と人材不足から、病院内で、放射線科の読影医を確保するのではなく、外注で読影会社に依頼するケースが増えています。
 読影会社も人件費の節約と読影の制度を高めるべくAIを積極的に研究しています。
しかし、人間の体は、複雑で、個人差も大きく、AI化することに、なかなか苦労しているようです。AIとしてデータを分析して入れる事に膨大な労力が取られ、画像読影のAIは、現段階では、未だ未だのレベルの様です。パッと画像を見てなにかしらの違和感を感じる読影医の職業的カンは、一朝一夕で成り立つものではありません。
 先日、聴診器のAIソフトを研究史、世に出そうとしている方とお話しする機会がありました。
 聴診器には、電子式聴診器があるそうで、それを使って、異常音をデータ化し、AIとしてコンピューターに学習してもらおうとしているようです。なるほど、これは日常の診察に役立ちますね。科を超えた経験がAI化されると、専門分野以外の分野の異常に気付くことができます。
 医療のAI化は、医療現場を大きく変える感じがします。今後に期待したいと思います。