奨学金は、間違いなく借金です(2020.9.30)

ヤフーニュースに「彼氏の奨学金は借金でないと思っていた」についての事が書かれていました。
https://article.yahoo.co.jp/detail/e69415e9c33c3702a55316fcc25e2f5901084a5c

私も、学生時代、奨学金を借りました。当時、学生支援機構の奨学金は、無利息でしたが、今は、通常利息付の奨学金の利用が殆どです。
利息を改めて調べてみると、この10年程の間に、なんと、利息20分の1まで、減っているのですね。平成21年年率1.5%から令和元年0.07%です(利息固定型)。
0.07%まで来ると、無利息と同レベルですね。しかし、借金は借金です。
 今は、昔より親の経済状態良くなくて、学生も、奨学金を頼りに進学する人がかなり多いと思います。また、学校も、奨学金制度無くしては、学生が集まらず、大学の経営も奨学金頼りと言っていいでしょう。
 大学4年間月額10万円借りれば(敢えて「借りれば」という言葉を使います)、4年で、480万円です。大学院へ進学すると軽く600万円を超えます。そして、実際には、月額の奨学金の他、入学資金も奨学金として借りれるので、奨学金1000万円近くになる人もいます。
 大学を出たけれど、就職が思うようにならず、数百万円の借金にプレッシャーに悩む人は多くいます。結婚したとき、奨学金の存在が問題になることもしばしばです。
 当事務所でも、奨学金破産のケースは幾度と扱いました。保証会社が保証人の場合はいいのですが、親や親戚が保証人に入っている場合、破産するわけにもいかず、その借金に対するプレッシャーは相当なものです。

 企業家は、銀行からお金を借りて、機械などに投資し、製品を作ってお金を生み出します。同様に、将来、自分自身に投資すべく、学生は、自身に投資しているのです。そのことを忘れてはいけません。大学生活をエンジョイするために借りるのであれば、それは、将来の自分に重荷を負わせるだけです。学生は、厳しい目で、大学にもその投資に見合った教育サービスを提供しているかを監視するべきです。
 先日、丸亀製麺について、UPしましたが、粟田社長は、立派な大学なのに、自分の目指すものとは違うと、スパッと学歴を捨て、事業の途に踏み込みました。事業資金は、当時、働きたいだけ働き、金を稼ぐ事ができる事で有名な某運送会社で働いて資金貯めたそうです。
 奨学金が借金であるとの意味を真摯に受け止め、しっかり、お金に向き合い、自身への投資の意味を考えて、学生生活を送って頂きたいと思います。
 ps、コロナ禍のオンライン授業は、いろいろ議論があるところでしょうが、私自身は、投資に見合うサービスではないと思っています。大学は、奨学金枠の増額で対応するのではなく、一定額の授業料の返還はあってしかるべきと個人的に思っています。

丸亀製麺ナイスです!

YouTubeで、「丸亀製麺」の成功の秘訣について解説していました。

丸亀製麺の会社は、(株)トリドールジャパンという会社の一部門です。
その創業者である粟田貴也(あわたたかや)社長は、年齢、私の2つ上ですが、実は、私と同郷(兵庫県加古川市)というか、家の距離も400メートル位しか離れておらず、小学生時代は、一緒に夏休みラジオ体操し、同じソフトボールチームで、同じ中学、同じ塾、同じ高校(加古川東高校)に通う先輩です。昔からリーダーシップがあり、クラブのキャプテン、中高は、生徒会長をされていました。ビジネスに興味を持ち、敢えて大学を中退し、加古川の駅前に夫婦(若くして結婚)で焼き鳥屋「トリドール」を始めました(僅か8坪)。開業時、後輩高校生だった私の弟は、高校の先生が「粟田が焼き鳥屋を始めたから、帰りに一杯やっていこう」と言っていたのを聞いています。
 焼き鳥屋からスタートしたので、会社名が「トリドール」なのです。
YouTubeの解説では、丸亀製麺は、一般のチェーン店がする「無駄を省く経営」のではなく、敢えて「無駄をする経営」方針で、大飛躍をしたそうです。
以下、ポイントを示します。
① 全ての店に製麺機を置いて、オープンキッチン。
 普通チェーン店は、別の工場で作った半製品を各店舗に運びます。キッチンスペースは、大きく場所を取りますので、その分、店が狭くなり、客席が減ります。
 しかし、出来たてホヤホヤのうどんは、讃岐うどん本場では当たり前の事です。うどん工場の横にお店があります。讃岐うどんという文化を広げるべく、各店舗での製麺にこだわったのです。
 勿論、出来たての方が味が良く、好評となりました。
② 麺匠(味の管理者)は一人のみ
 あんなに沢山お店があるのに、味を管理する人は一人だけだそうです。その人が全国多くの店を回ってチェックスのだそうです。すごく非効率です。しかし、それは、複数の味の管理者を置けば、麺や味のばらつきがどうしても生じてしまうので、それを避ける為との事です。
 実際チェーン飲食店の多くは、味のばらつきを防ぐ為、①で述べた様に、一つの工場で一括生産するのです。チェーンラーメン店で、店頭で、出汁取りしている様に見せていても、それは、単なるパフォーマンスだったりします。
③ 番号札など使わず、お客を並ばせる
 ハンバーガーなど、待ち札を渡されて、席に着き、番号を呼ばれたら取りに行くというパターンですね。うどんも茹でるのに時間を要します。お客を並ばせるなんて非効率です。しかし、並ばせることで、列ができ、列ができれば、とりあえず並ぼうという日本人気質が働き、お客が増えるのです。待ち時間と言ってもうどんを茹でる時間だけですので、そんなに長くありませんし、トッピング方式を採用し、具材を選ぶ時間で、うどんできあがりますので、お客は待っている気はしません。
 非効率に見えて効率的なのです。

④ 地元年配パートの積極的採用
 うどん店は、立ち仕事ですので、体力が必要です。本来、若い学生アルバイトにシャキシャキ働いてもらうのが効率的ですね。
 しかし、体力の衰えがある年配者を敢えて積極的に採用しました。年配者には、人生経験があります。敢えて、人材養成教育を行わなくて、ビジネスに必要なマナーやトラブルに対応する能力、そして、長年地元に住んでいる方ですので、地元の事を分かり、そして、長く勤めてくれます。地元に愛されるお店にスタッフがしてくれます。

⑤ マニュアルなし
 本来、チェーン店では、効率を上げるため、分厚いマニュアル書があります。
 しかし、丸亀製麺のマニュアル書は、とても薄く、基本的な事しか書いていないそうです。
 現場で考え、現場に適した対応を各店員がすることを狙ってのことだそうです。
 確かに、マニュアルどおりにするとおかしな事になるって事よくありますね。どこの社会にも、「規則」「規則」っていう人いますが、うっとおしいですよね。
 
 粟田先輩、凄い!!。私の事覚えているかな~(^_^) まだまだ、粟田先輩若いですし、これからもドンドン世界に翼を広げていって下さい。
 勿論、私は、丸亀製麺大好きです。

立命館大学草津キャンパス→茨木キャンパス(2020.9.24)

4年後に、立命館大学草津キャンパスの学部の一部(情報理工学部)が茨木キャンパスに移るそうです。学生が2400人移ることになります。10年前に経営学部が茨木に移るとき、3400人移ったことに続けての事なので、草津キャンパスの学生向賃貸住宅経営者は頭を抱えている様です。
 立命館大学の戦略は、凄いと思います。茨木キャンパスは、JR茨木駅から徒歩5分。和歌山、姫路、彦根も通学圏内です。新幹線使えば、岡山だって通学圏といえます。立命館大学、京都キャンパス(衣笠)も正直、交通の便が悪く、遠方からの通学は難しい。関関同立、関大も関西学院大学も大阪駅まで、徒歩含め1時間近くかかります。教室から大阪駅まで20分程着く大学は、もはや京都の大学とは言えませんね。
 茨木には追手門大学、梅花女子、藍野大学、大阪行岡医療大学があり、比較的学生の多い町ですが、通学生が主でした。
 立命館茨木キャンパスは、交通の便がいいことから、いわゆる下宿生は、そんなに多くない様ですが、やはり一定の割合でいますので、茨木のワンルームマンション活況です。
 草津キャンパスの学生向け賃貸住宅のオーナー、節税対策として、ローンを抱えながら、マンションを建てた方は、頭を抱えていると思います。
 実は、同様の問題が、大阪外国語大学が大阪大学と合併したときも、同様の事が起きました。当時、大阪外国語大学の学生は、まさしく、全国から来ており、また、箕面市と交通の不便な所にありましたので、下宿が前提でした。地主さん銀行やディベロッパーから勧められ、節税対策の為、学生向けマンションを建設しました。
 ところが、大阪大学との合併により、学生は、箕面市から離れました。教養課程は、池田市の大阪大学キャンパスですので、当然1年生は、その近くに下宿します。専門課程に入っても、箕面キャンパスは、近いので、わざわざお金をかけて、箕面市に引っ越すようなことはしません。無論、資産価値も下がり、折角の節税対策が、逆に、ローン地獄に苦しむことになるのです。
 箕面市の隣にある当事務所でも、当時、箕面市に法律事務所なかったこともあってか何人かの破産の依頼を受けました。
 旧外大向け学生マンション賃料相場、無茶苦茶安いです。当時に比べて、箕面市交通の便よくなってきました。箕面市自然環境とてもいいので、案外お得かもしれません。

不正審査住宅ローン 被害者は誰?

世の中、不合理なことだらけです。茨木太陽は、そんな所を照らし出し、世に訴えたいと思います。ぼやき漫才 人生幸朗さんが如く、茨木太陽がぼやきます。「ばか者!!責任者出てこい!!」
えっ!!人生幸朗(じんせい こうろ)さんをご存じない…。昭和漫才の大御所です。是非、YouTubeで検索ください。知らなきゃ損。
さて、本日は…

不正審査住宅ローン 被害者は誰?

皆さん、半沢直樹のドラマすごい視聴率ですね。先日も、かなり盛り上がっていました。最終回、どうやって逆転するのでしょう。楽しみです。
さて、今回は、銀行の不正ローンについてのぼやきです。
2020,9,18 関西みらい銀行、偽造書類で融資。住宅ローン251億円が15年間に一行員によってなされたことの記者会見をしました。
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6371485
気になったのは、記者会見の中で、住宅ローン利用者に被害者はいないことを発言していたことです。
記者会見までして、ずいぶんバカな事を言うものです。住宅ローン債務者自身、詐欺、私文書偽造という犯罪者となる他、偽造所得により、税金が大幅に増え、思いの寄らない負担が知らぬ間に増え、生活が苦しくなります。

この手の不正融資は、昔からある手口で、不動産屋が住宅ローンの審査が到底通らない人に、勤務先や所得の架空文書を仕上げ、住宅ローンを通し、不動産の販売実績を上げるというものです。
最近は、多重債務者の高金利の借り換えの為に、この手口が使われたりします。
 住宅ローン債務者が住宅ローンを払い続ける限り、問題は顕在化しません。住宅ローン債務者は、賃貸家賃ではなく、賃料程度のローン額で不動産を所有でき、住宅会社は、不動産が売れ、不動産屋も仲介手数料も入ります。銀行担当者も貸し出し成績アップ、皆がウィンウィンです。
 しかし、ローン返済が滞ると当然、貸し出しが焦げ付くことになります。
 住宅ローン、銀行プロパーのものもありますが、銀行は、「フラット35」住宅金融公庫の窓口として融資にかかわっています。フラット35は、小口債権化され、投資家に売られています。
 保証会社など、多種多様なところに影響が及びます。
 私は、声を大にしてぼやきます。「馬鹿者!銀行よ、目先の自分の利益のことばかり考えて、皆で渡れば怖くないということか!銀行は、体に血(お金)を運ぶ血管ですよ。血管が詰まってしまったら、体に栄養が行きわたらない。血管はきれいにしておかないと。利用者には、被害者いませんってサラッと言うな。間接的に利用者を犯罪者に仕立ててしまっているんだ。」「15年も同じ人にローン担当させた責任者出てこい!」
 

おぞましい事件-追記-(2020.9.16)

神出病院事件について、昨日、ご紹介しましたが、実は、弱者を食い物にする悪徳精神病院事件は、昔からある問題です。
私がずいぶん昔、弁護士になりたての頃、大和川病院事件が大きく問題となっていました。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20160526-OYTET50017/
精神病患者を人間扱いせずに、金を生む、まるで家畜扱いにしていた事件です。
金の亡者と化した医師が、経済的弱者のスタッフを利用し、反抗の術を知らず、自分を守れず、かつ、家族から見放されて、家族からの助けも見込めない精神病患者を食い物にしていた事件です。
 この事件は、特殊な部類でしょうか。私は、表に出てきていませんが、似たようなケースは、今でも蔓延していると思うのです。大和川病院、神出病院事件は、氷山の一角だと思います。

おぞましい事件-神出(かんで)病院事件(2020.9.15)

またも、精神病院での患者虐待事件が起きました。
精神患者をまるで、家畜どころか、それ以下の、おもちゃにして、楽しんでいたというのですから、信じられない事件です。さながら、フィクションのアニメや映画に出てくる「悪の帝国」の世界です。アニメや映画なら正義の味方が登場して、一件落着の世界なのですが、現実には、そんなヒーロー登場することはありません。
内容は、あまりにもひどく、まずは、この記事を読んでください。
https://www.47news.jp/47reporters/5240303.html

私がショックを受けたのは、この記事にあるように、普通の人が簡単にその環境に染まってしまうということです。ナチスドイツ時代、アウシュビッツでの中では、考えられない行為が普通に行われていました。戦後、ドイツ人自身が、自国民がそのような事をしていたことを知り、とてもショックを受けました。この神出病院の事を我々は、知ってとてもショックを受けていますが、一歩踏み外せば、人間は、いとも簡単に鬼に変身するのです。人間の性(さが)怖いものがあります。いじめ問題も根は同じと思います。人間の性(さが)の暴走を防ぐ方策を構築しておかないと、同様な事件は、いつ起こってもおかしくはありません。人間は、知性の動物と安心していてはいけません。本来、いつでも暴走する危険のある怖い動物なのです。

GO TO トラベル申請(2020.9.11)

「GO TO トラベル申請」

この夏は、いろいろ出かけた。申し込み時、すでに、GOTO割引されたものはいいのですが、自分で申請しないといけないものもある。
9月14日が期限というので、慌てて申請した。申請書の他、振込口座指定書、通帳のコピー免許証、宿泊証明書いろいろ添付しないといけない。私は、いつも安宿なので、今回の申請といっても、数千円レベル。それをいちいちチェックして、処理していく担当者の事を思うと少々申し訳ない気持ちになる。
 必要書類には、東京の人でないことの証明を求められる。東京の人にも申し訳ない気がする
ただ、GOTOキャンペーンがあっても、地方の観光地ガラガラである。土日でも普通に直前予約が可能であった。観光業の方の大変であること火を見るよりも明らかである。
東京もとうとうGOTOトラベルの対象になることになった。大都市東京の旅行需要考えるとかなりの効果を期待できる。
 団体旅行がほぼ期待できない中、人の利用をぜひ進めていきたいと思う。
 私も、この秋、どこか出かけようと思っている。 

若手弁護士の悩みー専門家か万事(よろず)屋かー(2020.9.9)

昨日は、若き医師の悩みで専門家か万事屋かを少し論じました。
翻ってみると弁護士も同様のテーマがあります。
ただ、医師とは違って、人の命に拘わらないお金にまつわるお話がほとんどです。(無論、刑事事件や家庭内暴力の問題など、お金以外のことも弁護士の分野ですが…)
 大病院があって、その中で、いろいろな科に分かれて、専門の集合体があります。弁護士業界は、そこまで細分化された事務所はありません。
特許など専門性の高い分野は、自ずから、大企業の集まる東京にニーズがあります。大阪も、大都市といえますが、東京に比べれば、田舎です。専門的な仕事の依頼がなければ、専門性を高めていくことはできません。大阪の場合、大事務所でも、やっていることは、街弁と大きくかわらなかったりします。大事務所でも、顧問料をもらって、いろいろな相談を受けるのです。
 弁護士の従来の基本的スタイルは、なんでも相談できる万事屋さんです。私も、万事屋時代がありました。刑事、家事も含めて多種多様な事件をこなしてきました。特に、郊外型事務所を開設したので、当初は、街のニーズに応えるべく、奔走しました。
 でも、多種多様な事件をすることの弊害もあります。毎回その分野を勉強して対応するのですが、次が無いので、知識もいつしか消えていきます。なかなか知識の積み重ねができない。忙しい割に、達成感がもう一つでした。
 とあるきっかけで、交通事故後遺障害について、興味を持ち、医学的な勉強も重ねていくうち、郊外であっても専門性を高めていこうと思い、今に至っています。
 万事屋から専門家に切り替えることで、最初は、受任件数が減ることになりましたが、専門性を高めることで、それなりの評判をえることができ、口コミで、地域外の方からも依頼を受けるようになりました。
 もっとも、もともと、郊外型の万事屋ですので、専門外の事も、受任はしないとしても、相談を受けることはしています。最低限の街弁のお役目です。町医者の様に、重篤な病気(事件)か、そうでない病気(事件)かを振り分けます。
 借金、相続、交通事故に絞ることで、スタッフも私も専門性を高めることができ、効率的な事件処理が可能です。付け焼刃的な事件処理ではないので、以前の万事屋時代より達成感はあります。さらには、超ハードスケジュールから解放され、休日も取ることができるようになり、週末、バイクのツーリングに行ったり、メリハリのある生活を送れています。
 無論、万事屋での経験は、とても貴重です。交渉は、本に書いているようには進みません。あの手この手の世界、専門性か万事屋か何事もバランスが重要と思います。

若手医師の悩みー専門家か万(よろず)屋かー(2020.9.8)

私は、以前九州の医学生とのMRI画像勉強会に参加させて頂いていました。学生だった彼ら彼女らも、今は、すっかりお医者さんとして、第一線で頑張っておられます。
30歳前後の若手DRは、いわば修行の身、総合的に各科を研修する段階を終えて、専門性を高めるべく、毎日、多くの案件をこなしています。
 今年から大学病院の産科に行った女性医師は、5時間寝る時間を確保するのだ大変だととても疲れている状況です。昨日の台風10号が九州を襲っているときも、「今、風が強いけど、やっと、今帰るところです」と夜11時位にLINEがあった。(今、暴風域でしょ!!)。
 ある人は、SNSで、「求められる医師は、専門家か万屋か」について投稿していた。人間の体は、複雑です。いきなり専門の所に辿り着くわけがありません。万屋さん(浅く広く)の人が絶対に必要です。
 万屋さん、浅く広くっていっても、ほぼ、無限の世界です。毎日毎日多くの患者さんを看て、勉強しても、追いつくことはないでしょう。
当然、自分を切磋琢磨して、成長を続ける医師と精進を怠る医師も存在します。世の中、できる人に仕事が集中してしまうのですね。どの世界でも、一握りの人が回りを食わせるのが現実です。AIの発達で、万屋さんが必要なくなるという人がいますが、そうではなくて、できる医師の過重負担が軽減される方向に進んでいくのだと思います。
できる医師は、本当、自分の命を削っておられるように思います。「少しも足を緩めること無いのに、毎日、睡眠不足」と語る君、辛いでしょうが頑張って下さい。でも、休むことも忘れてはいけません。

仮差押 仮処分申立のリスク

何にでも強気のイケイケドンドンの弁護士は、結構な割合でいます。そんな弁護士から無理な訴訟を立てられた側は、たまったものではありません。理由のない紛争に巻き込まれる。被告側は、通常、勝っても、何らの得はありません。
ただ、裁判を始める前の仮差押、仮処分をイケイケドンドンでされたときには、逆に、ギャフンと言わせるチャンスです。
裁判を始めた途端、財産を隠される事を防ぐ為、金銭債権なら仮差押、それ以外の債権なら仮処分して、財産の散逸を防ぎます。
本裁判によるじっくりとした審理を経るわけではありませんので、裁判所は、保証金を積むことを条件に認めます。本当にその請求に理由があるのか?という信憑性やそのような処分による相手方の損失を勘案して、保証金額が決まります。
 億単位の不動産事件なら数千万円の保証金ということもしばしばです。された側にとっては、保証金が担保になるので、不当請求による損害賠償を起こして、勝訴になれば、回収が容易です。
勝訴の後、現実に、それをどう回収するかというのは、一つのハードルなのですが、保証金があるので、安心して回収できます。イケイケドンドン弁護士さん、負けそうになると、ひたすら和解を求めてきますが、そんな簡単に和解に応じられません。
 こんな案件は、弁護士費用分もたっぷり相手からもらっての和解となります。

球児の引退(2020.9.4)

このコーナーでは、阪神タイガース所属選手の契約交渉代理経験が豊富な黒田弁護士が、阪神タイガースやプロ野球に関する小ネタをご紹介しています。
さて今回は・・・。

球児の引退

藤川球児選手が引退を表明しました。
引退に当たって、チーム後輩に厳しい言葉をかけたと聞いています。
プロとして生き残る心構え、長年、生き残ってきた人ですので、価値があります。
後輩には、以前から、「ロッカーをきれいにしろ」、「靴をそろえろ」と口やかましい所があったと聞いていますが、考えてみれば、プロとして生きるための心構えですね。イチローさんも整理整頓きっちりしていたと聞いています。
本日、西選手が、ヒーローインタビューで、球児選手の思いを語っていましたが、素晴らしいと思います。
今シーズンの復帰を目指すとのこと、球児らしいです。是非、戻って、一つでもセーブを増やして欲しいと思います。